売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05684 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で各種政策の効果もあって、景気面で緩やかな回復が続くことが期待される状況となっております。一方で、世界的な金融引き締め等に伴う影響や中国経済の先行き懸念などが続いていることから、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクが存在しております。これに加え、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する状況が続いており、依然として不確実性は高く、国内外の先行き景気には留意する必要があります。

当社グループの主要顧客が属する製薬業界においては、大型薬剤の特許切れや薬価制度の変更、ジェネリック医薬品の使用促進などに直面し、製薬企業の営業環境は、依然として厳しい状況が続いております。そのため、製薬企業は、新薬の研究開発や営業・適正普及活動において、さらなる生産性向上を求めております。また、上市される新薬の中心が、スペシャリティ医薬品になるなかで、製薬企業はスペシャリティ医薬品に合った新たな適正普及支援を必要としております。

なお、製薬企業のMRの削減が一層進む状況にあって、当社グループの医薬DX事業の各種サービスに対する製薬企業からのニーズの高まりが続いていることにより、当社グループの受注は引き続き増加いたしました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高7,271百万円(前年同四半期比12.8%増)、売上総利益4,557百万円(前年同四半期比2.3%増)となりました。一方で、事業拡大のための先行投資の一環として、従業員の積極的な新規採用を進める方針とし、人件費を中心とした販管費を増やす計画としておりますが、その計画に基づき、販管費が前年同四半期比で上回り、それに伴い営業利益1,736百万円(前年同四半期比24.1%減)、経常利益1,772百万円(前年同四半期比23.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,106百万円(前年同四半期比28.0%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

a .医薬DX事業

当事業においては、既存サービスの販売体制強化などの取り組みを進めるなか、医薬DX事業の売上高は6,490百万円(前年同四半期比12.4%増)、営業利益は2,706百万円(前年同四半期比9.1%減)となりました。

b .メディカルプラットフォーム事業

当事業においては、医師向け転職支援サービス「キャリア」等の売上高は490百万円(前年同四半期比29.3%増)、医療教育動画サービス「CareNeTV」等の売上高は290百万円(前年同四半期比0.4%減)となりました。

この結果、メディカルプラットフォーム事業の売上高は780百万円(前年同四半期比16.4%増)、営業利益は246百万円(前年同四半期比4.7%減)となりました。

 

また、医師・医療従事者向け医療専門サイト「ケアネット・ドットコム(CareNet.com)」においては、医師会員獲得及び維持を目的に、前期に引き続き積極的に投資を行っております。これにより、当第3四半期連結会計期間末の医師会員数は21万9千人(前年同四半期比6.8%増)となりました。

 

 

②財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ260百万円減少の12,811百万円となりました。

流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ58百万円減少の10,782百万円となりました。これは主に、現金及び預金838百万円の増加、受取手形、売掛金及び契約資産831百万円、電子記録債権46百万円の減少によるものであります。

また、固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ201百万円減少の2,028百万円となりました。これは主に、のれん127百万円、投資その他の資産66百万円の減少によるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ1,101百万円減少の1,949百万円となりました。

流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ1,110百万円減少の1,711百万円となりました。これは主に、未払法人税等456百万円、役員賞与引当金135百万円、未払金等を含むその他流動負債493百万円の減少によるものであります。

また、固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ9百万円増加の238百万円となりました。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ841百万円増加の10,861百万円となりました。これは主に、利益剰余金836百万円の増加によるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。