売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05716 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

 当第3四半期累計期間における我が国経済は、足踏みも見られるものの緩やかに回復しており、雇用・所得環境も徐々に改善する中で、各種政策の効果もあり、個人消費の回復の動きが継続することが期待されております。一方で、物価上昇、世界的な金融の引き締め、中東地域の不安定な情勢など我が国経済を下押しするリスクに注意が必要な事象も多く存在しております。

 当社の主要な事業である広告関連事業におきましては、イベント集客や人の移動等の行動制限がなくなったことから広告需要は引き続き回復基調で推移しております。

 新聞等発行事業のうち「ちいき新聞」の発行事業におきましては、2024年5月末現在で、2県40エリアで40版を発行、週間の発行部数は約173万部となりました。WEB広告の競争激化により販促方法を差別化したいクライアントの増加や、中大口クライアント獲得に営業リソースを集中し顧客単価の向上に努めたことにより、特集企画や見開きサイズの大型広告枠の販売が好調に推移しております。その他にも、富裕層向け情報誌「AFFLUENT(アフルエント)」、子育て支援情報誌「ままここっと®」、求人情報紙「Happiness」など、「ちいき新聞」以外の媒体も発行し利益創出に努めております。なかでも、求人情報紙「Happiness」は需要の高まりを受け、発行回数を増やすとともに1発行ごとのページ数を増やす施策により売上を拡大しております。キャリア教育副教材「発見たんけん」におきましては、配布対象の小中学校を拡大し、東京都・千葉県・埼玉県内の約1,400校に教材を納品しております。これにより、さらに多くのクライアントにアプローチし協賛をいただけたことで増収となりました。

 折込チラシ配布事業におきましては、それぞれの地域にカスタマイズされた独自の地図情報システム(GIS)を活用することにより、広告主の顧客ターゲットが明確となり効率的かつ広告効果の最大化を図るサービスを実現しております。当第3四半期会計期間においては主に不動産業、冠婚葬祭業、宅配業、リユース業などの業種が折込チラシ配布事業の売上を牽引しておりますが、前第3四半期累計期間における選挙チラシの特需には届かず前年比では減少しております。専任担当者を配置し特需に左右されない継続した事業の発展及び拡大に努めており、今後の展開といたしまして、大型のマンションのみを指定したポスティングサービスのテスト運用が2024年6月よりスタートしております。

 販売促進総合支援事業におきましては、「ちば市政だより」の配布業務受託を中心とした行政自治体の刊行物制作・配布の受託増加に加え、ショッピングセンターにおけるイベント企画・運営のニーズも高まっております。マッチング事業におきましては、主力商材である「ちいき新聞の外壁塗装」の売上は伸び悩んでおりますが、広告やホームページの内容改善、データベースを活用した見込み顧客へのアプローチを実施しており、反響は戻りつつあるものの売上に繋がるための収益回復までに時間を要しております。

 その他事業につきましては、WEB事業の方向性を見直し、メインコンテンツであるコミュニティサイト「チイコミ!」をプラットフォームとして保持しながらユーザー情報やインフラ機能等の自社アセットを活用して他社サービスとのアライアンスを推進するために組織再編を実施し、5社とアライアンスについての協議を開始しております。新規事業として準備を進めておりました放課後等デイサービス事業につきましては2024年4月に「ちいつな八千代高津教室」をオープンし、順調に集客を伸ばしております。

 

 以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は2,302,847千円(前年同期比102.8%)、経常利益は53,636千円(前年同期は43,456千円の経常損失)、四半期純利益は26,696千円(前年同期は57,698千円の四半期純損失)となりました。

 

(2)財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

(資産)

 当第3四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ80,098千円増加し1,189,286千円となりました。これは、主に売掛金が71,135千円増加、有形固定資産に含まれる建物が16,756千円増加、現金及び預金が6,961千円増加、無形固定資産に含まれるソフトウェア仮勘定が6,600千円増加、敷金及び保証金が10,160千円減少、配布品が10,059千円減少したことによります。

 

(負債)

 当第3四半期会計期間末の流動負債は、前事業年度末に比べ107,263千円増加し719,049千円となりました。これは、主に未払金が46,045千円増加、その他に含まれる未払消費税等が29,864千円増加、賞与引当金が20,164千円増加、役員退職慰労引当金が15,240千円増加、未払費用が16,129千円減少したことによります。

 当第3四半期会計期間末の固定負債は、前事業年度末に比べ53,794千円減少し289,355千円となりました。これは、主に退職給付引当金が7,314千円増加、長期借入金が65,822千円減少したことによります。

 

(純資産)

 当第3四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ26,629千円増加し180,882千円となりました。これは、主に四半期純利益26,696千円を計上したことによります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第3四半期累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。