E00337 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、インバウンド消費の増加に加えて、雇用や所得環境の改善が見られたことから緩やかに経済活動は回復基調となりました。しかしながら、ウクライナ情勢不安の長期化やイスラエル情勢等の影響によるエネルギー価格や原材料価格が高値で推移していることにより、景気の先行きは依然不透明な状況となりました。
食品業界ならびに当社の主力分野であるチーズ業界におきましては、前事業年度のチーズ製品の価格改定等により販売量が減少し、物価上昇等の影響から消費者の節約志向が高まる状況となりました。
このような市場環境のもと、当社といたしましては、チーズ製品の需要喚起の対策に取り組んできました。さらに、原材料の安定調達に尽力するとともに、経費の削減、販売の促進および生産能力の増強と生産効率の向上を目指し、全生産ラインの安定稼働に引き続き努めました。
その結果、当第1四半期累計期間の財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当第1四半期会計期間末の資産は、現金及び預金が1,912百万円、原材料が411百万円減少した一方で、売掛金が1,859百万円、投資有価証券が518百万円、繰延税金資産が374百万円増加したこと等により、前事業年度末と比較し340百万円増加し、51,326百万円となりました。
(負債)
当第1四半期会計期間末の負債は、長期借入金が750百万円減少した一方で、未払法人税等が506百万円、未払消費税等が237百万円、未払費用が186百万円増加したこと等により、前事業年度末と比較し109百万円増加し、20,998百万円となりました。
(純資産)
当第1四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末と比較し231百万円増加し、30,328百万円となりました。なお、自己資本比率は、前事業年度末の59.0%から59.1%となりました。
b.経営成績
当第1四半期累計期間の売上高につきましては、主に2023年5月末日でチョコレート製品の販売が終了したことから10,314百万円(前年同四半期比96.8%)となりました。利益面につきましては、主にチーズ製品の価格改定効果等によって、営業利益は443百万円(前年同四半期は営業損失275百万円)、経常利益は495百万円(前年同四半期は経常損失306百万円)となりました。四半期純利益は369百万円(前年同四半期は四半期純損失211百万円)となりました。売上高の内訳はチーズ部門が10,107百万円(前年同四半期比104.5%)、ナッツ部門が138百万円(前年同四半期比104.3%)、その他部門が69百万円(前年同四半期比180.9%)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期累計期間において、当社の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期累計期間の研究開発費の総額は70百万円であります。
なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
1)資金需要
設備投資、運転資金及び利息の支払い並びに配当金の支払いに資金を充当しております。
2)資金の源泉
必要な資金は、主として営業活動によるキャッシュ・フローにより調達しておりますが、一部は銀行借入により調達しております。