E00337 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、本格的に人流が回復したことなどから経済活動は回復基調となりました。しかしながら、ウクライナ情勢不安の長期化等の影響によるエネルギー価格や原材料価格が高値で推移していることに加えて、不安定な為替の変動等により、景気の先行きは依然不透明な状況となりました。
食品業界ならびに当社の主力分野であるチーズ業界におきましては、外食産業向け需要が堅調に推移いたしました。一方、物価上昇等の影響から消費者の節約志向が高まる状況となりました。
このような市場環境のもと、当社といたしましては、チーズ製品の価格改定後の需要喚起の対策に取り組んできました。さらに、原材料の安定調達に尽力するとともに、経費の削減、販売の促進および生産能力の増強と生産効率の向上を目指し、全生産ラインの安定稼働に引き続き努めました。
その結果、当第3四半期累計期間の財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当第3四半期会計期間末の資産は、原材料が1,303百万円、投資有価証券が523百万円増加した一方で、売掛金が1,366百万円、有形固定資産が1,177百万円減少したこと等により、前事業年度末と比較し880百万円減少し、50,540百万円となりました。
(負債)
当第3四半期会計期間末の負債は、短期借入金が1,000百万円、未払法人税等が574百万円増加した一方で、長期借入金が2,250百万円、未払費用が236百万円減少したこと等により、前事業年度末と比較し1,353百万円減少し、20,835百万円となりました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末と比較し472百万円増加し、29,705百万円となりました。なお自己資本比率は前事業年度末の56.8%から58.8%となりました。
b.経営成績
当第3四半期累計期間の経営成績につきましては、売上高が本格的な人流の回復によって主に業務用チーズ製品等の販売が増加したことから32,525百万円(前年同四半期比108.7%)となりました。利益面につきましては、原材料価格の上昇等による原価高によって、営業利益は40百万円(前年同四半期比22.9%)、経常利益は108百万円(前年同四半期比42.9%)、四半期純利益は50百万円(前年同四半期比27.0%)となりました。売上高の内訳はチーズ部門が30,856百万円(前年同四半期比110.0%)、チョコレート部門が1,080百万円(前年同四半期比81.9%)、ナッツ部門が423百万円(前年同四半期比90.5%)、その他部門が165百万円(前年同四半期比195.1%)となっております。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期累計期間において、当社の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は254百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
1)資金需要
設備投資、運転資金及び利息の支払い並びに配当金の支払いに資金を充当しております。
2)資金の源泉
事業活動に必要な運転資金及び設備資金につきましては、自己資金による充当のほか、銀行借入による調達も行っております。