売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05308 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの経済活動の正常化が進み、 雇用・所得環境の改善や訪日外国人の増加等により、国内景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、ウクライナ情勢の長期化による資源価格の高騰、円安の進行、中東の地政学リスク、中国経済の低迷等、経済活動に急激な影響を与える要因が払拭されておらず、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 当社グループの事業領域であるプライズ事業を含むアミューズメント市場におきましては、経済活動の正常化が進み、プライズゲームを中心に集客は復調傾向にありますが、原材料費や光熱費の高騰、人件費が上昇傾向にあること等、今後の市場の状況への影響が懸念されています。

 住宅市場におきましては、2024年3月の新設住宅着工戸数が前年同月比12.8%の減少となり、前年同月比で10ヶ月連続の減少となりました。また、新設住宅着工床面積においても、前年同月比で14ヶ月連続の減少となっており、引き続き注視が必要です。

 このような経済状況の中、当社グループにおいては、主力事業であるプライズ事業・不動産関連事業を中心に事業収益の拡大を図ってまいりました。また、当第1四半期連結会計期間において、AI領域における新たな事業を開始するなど、新たな市場に対して挑戦し、当社グループの収益性・付加価値の向上に努めてまいりましたが、前年同期の売上増加の反動減を補うまでには至らず、減収減益となりました。

 これらの結果、当第1四半期連結累計期間の営業収益は989,627千円(前年同期比6.1%減)、営業損失は28,540千円(前年同期は営業損失7,690千円)、経常損失は24,766千円(前年同期は経常損失11,261千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は38,376千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益5,825千円)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次の通りであります。

 

①プライズ事業

 プライズ事業につきましては、株式会社ブレイクがクレーンゲーム機等のプライズゲーム用景品の企画・製作・ 販売を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、キャラクターグッズや雑貨系商材を中心に受注件数が堅調に推移いたしました。一方で、前年同期はコロナ収束の兆しが見えたことによる需要の増加があったものの、当第1四半期連結累計期間においてはその反動減を補うまでには至らず、売上高は前年同期を下回りました。また、輸送費や原材料費が高騰する中、一層のコストの低減に努めてまいりましたが、急激な円安進行による円換算での仕入コストの上昇に伴い、セグメント利益は減少いたしました。

 以上の結果、売上高は501,436千円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益は32,940千円(前年同期比10.0%減)となりました。

 

②不動産関連事業

 不動産関連事業につきましては、日本賃貸住宅保証機構株式会社が家賃保証業務及び物件管理業務等を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、引き続き、顧客(不動産会社・賃貸人・賃借人)に寄り添った丁寧な対応に努めてまいりました。営業面においては、不動産賃貸市場において季節的要因として多くの契約が締結される時期である事も寄与し、家賃債務保証事業における保証料収入に係る新規獲得は前年同期を大きく上回る結果となりました。しかし、同事業における売上収益の計上においては、初回保証料・更新(年間)保証料については、保証期間にわたって期間按分計上としており、新規獲得に伴う代理店委託手数料は、支出確定時に全額を費用処理しております。そのため、営業強化・拡大によって新規獲得件数が増えた結果、損失が発生することとなりました。また、費用面においては、滞納者増加に伴い貸倒引当金繰入額が増加しております。

 以上の結果、売上高は396,612千円(前年同期比2.8%減)、セグメント損失は8,462千円(前年同期はセグメント利益18,109千円)となりました。

③コンテンツ事業

 コンテンツ事業につきましては、株式会社ポップティーンが電子書籍配信サイト「モビぶっく」の運営を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、電子書籍配信サイト「モビぶっく」において、引き続き広告宣伝費の抑制に努めながらも、費用対効果の高いプロモーション施策を継続することで、新規顧客の獲得に努めてまいりました。また、既存ユーザーに対しては、取扱い作品数の拡充やサイトのユーザビリティの向上を図ることで、顧客継続率を高めるための施策を行ってまいりました。

 以上の結果、売上高は20,822千円(前年同期比10.2%増)、セグメント損失は1,873千円(前年同期はセグメント損失4,666千円)となりました。

 

④イベント事業

 イベント事業につきましては、株式会社ブレイクが各地の大型商業施設の催事場にて著名なコンテンツの展示販売を中心に行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、前年同期において「PSYCHOVISION hide MUSEUM Since 2000」などの大型イベントを開催したものの、当第1四半期連結累計期間では同様の大型イベントの開催がなかったこと、またOEM物販の受注が減少したことに伴い、売上高は前年同期を下回りましたが、一方でコストの削減に努めた結果、セグメント損失は改善いたしました。

 以上の結果、売上高は17,542千円(前年同期比54.1%減)、セグメント損失は5,060千円(前年同期はセグメント損失7,100千円)となりました。

 

⑤マスターライツ事業

 マスターライツ事業につきましては、主に株式会社ポップティーンが出版事業を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、女子小中学生向け雑誌「Cuugal」に、Cuugal文化祭やモデルオーディションで選抜された6名の新たなモデルを起用し、大きな反響をいただきました。「Popteen」においては、前連結会計年度にWEBマガジンへとリニューアルを行い、引き続き制作コストの一層の削減を進めたことにより損益は大幅に改善されました。また、2024年1月1日付けで実施した株式会社ポップティーンとフォーサイドメディア株式会社の合併に伴い、連結子会社間の業務効率化によるコスト削減を進めた結果、セグメント利益の計上となりました。

 以上の結果、売上高は47,214千円(前年同期比16.8%減)、セグメント利益は3,522千円(前年同期はセグメント損失80千円)となりました。

 

⑥AI関連事業

 AI関連事業につきましては、2024年2月16日に子会社である株式会社AI Tech Solutionsを設立したことに伴い、当第1四半期連結会計期間より開始しており、当該子会社がAIを活用した事業効率化ツールの開発、AI開発支援向けGPUサーバーの販売代理を行っております。

 当第1四半期連結累計期間においては、当事業の開始以降、AI関連ツールの開発に係る新規顧客の開拓を中心に営業活動に努め、顧客との間でツールの仕様等につき議論を進めておりますが、当四半期連結会計期間の末日現在においては開発受託契約の締結には至っておりません。一方で、GPUサーバーの販売代理による手数料収入を計上いたしました。

 以上の結果、売上高は6,000千円、セグメント利益は5,594千円となりました。

 

(2) 財政状態

 ①総資産

 当第1四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べて48,090千円増加し4,496,514千円となりました。主な要因といたしましては、現金及び預金の増加160,977千円、代位弁済立替金の増加76,910千円及び受取手形、売掛金及び契約資産の減少98,943千円及び貸倒引当金の増加74,267千円等によるものであります。

 

②負債

 当第1四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比べて84,110千円増加し2,957,208千円となりました。主な要因といたしましては、前受収益の増加94,859千円、未払金の増加53,254千円及び長期借入金の減少32,630千円等によるものであります。

 

③純資産

 当第1四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末に比べて36,020千円減少し、1,539,306千円となりました。主な要因といたしましては、親会社株主に帰属する四半期純損失38,376千円等によるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

 該当事項はありません。