株式会社カカクコム

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売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05350 IFRS


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 第1四半期連結会計期間より、IAS第12号「法人所得税」(2021年5月改訂)を適用しており、前第3四半期連結累計期間及び前連結会計年度との比較分析にあたっては、遡及適用後の数値を使用しております。この基準の適用による当要約四半期連結財務諸表に与える重要な影響はありません。

 また、前第4四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前第3四半期連結累計期間との比較分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定後の数値を用いております。

 なお、会計方針の変更の詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針」に記載のとおりであります。

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。

 

(1) 経営成績等の状況の概要

 当第3四半期連結累計期間の経営成績は、次のとおりであります。

 

 売上収益は48,679百万円(前年同期比9.2%増)となりました。これは主として、新型コロナウイルス感染症の感染法上の分類が5類に移行されたことに伴い社会経済活動の正常化が進む中で、食べログ事業における飲食店販促事業、求人ボックス事業、及び新興メディア・ソリューション事業のうち旅行・移動領域において売上が増加した一方、価格.com事業において売上が減少したことによるものであります。

 営業利益は18,299百万円(前年同期比2.1%増)となりました。これは主として、売上収益の増加によるものであります。

 税引前四半期利益は18,505百万円(前年同期比0.8%増)となりました。これは主として、営業利益が増加した一方で、金融収益が減少したことによるものであります。

 親会社の所有者に帰属する四半期利益は12,677百万円(前年同期比1.2%減)となりました。

 

 セグメントの業績(内部取引消去後)は、次のとおりであります。

 インターネット・メディア事業

 当第3四半期連結累計期間のインターネット・メディア事業の売上収益は46,697百万円(前年同期比12.7%増)、セグメント利益は17,919百万円(前年同期比8.6%増)となりました。

 

 ファイナンス事業

 当第3四半期連結累計期間のファイナンス事業の売上収益は1,982百万円(前年同期比36.6%減)、セグメント利益は381百万円(前年同期比73.1%減)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は76,420百万円となり、前連結会計年度末と比較し2,163百万円減少いたしました。これは主に、その他の金融資産(流動)が1,937百万円、その他の流動資産が1,607百万円、営業債権及びその他の債権が1,350百万円それぞれ増加した一方で、現金及び現金同等物が7,215百万円減少したことによるものであります。

 

(負債)

 負債合計は28,098百万円となり、前連結会計年度末と比較し2,320百万円減少いたしました。これは主に、その他の流動負債が2,094百万円増加した一方で、未払法人所得税が2,779百万円、その他の金融負債(流動)が952百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 

(資本)

 資本合計は48,322百万円となり、前連結会計年度末と比較し157百万円増加いたしました。これは主に、親会社の所有者に帰属する四半期利益12,677百万円を計上した一方で、剰余金の配当8,648百万円、自己株式の取得及び処分による減少3,967百万円があったことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ7,215百万円減少し、29,238百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は10,289百万円(前年同期は13,831百万円の収入)となりました。

 これは主に、税引前四半期利益18,505百万円、減価償却費及び償却費2,791百万円があった一方、法人所得税の支払額8,582百万円、営業債権及びその他の債権の増加1,806百万円があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動に使用した資金は1,742百万円(前年同期は2,235百万円の支出)となりました。

 これは主に、サーバーで使用するソフトウェアの購入等の無形資産の取得による支出1,331百万円があったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動に使用した資金は15,771百万円(前年同期は17,248百万円の支出)となりました。

 これは主に、配当金の支払による支出8,639百万円、自己株式の取得による支出6,003百万円があったことによるものであります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。

 

(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書の連結財務諸表注記「4.重要な会計上の見積り及び判断の利用」の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(7) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は102百万円であります。

 

(8) 従業員数

 当第3四半期連結累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。

 

(9) 生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。

 

(10) 主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、いずれもありません。

 

(11) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について、重要な変更はありません。

 

(12) 資本の財源及び資金の流動性

 ①資金需要

  当社グループの主な資金需要は運転資金及び設備資金であります。運転資金の主なものは、営業活動における人件費、販売代理店に支払う販売手数料及びサービス利用者増加を目的とした広告宣伝費によるものであります。設備資金の主なものは、サーバー及びネットワークの設備投資によるものであります。

 

 ②財務政策

  当社グループの事業拡大に必要な資金は営業キャッシュ・フローから獲得した資金を充当しております。