株式会社鉄人化ホールディングス

ブランドなど:カラオケの鉄人
サービス業娯楽施設スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05409 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績の概況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、コロナ禍からの社会・経済活動の正常化が一段と進んだ状況となり、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復などで景気は緩やかな回復が続いております。

一方、物価上昇や金融政策の転換(マイナス金利政策の解除)による金利上昇、電気・ガス料金の補助打ち切りなどの事業活動に影響を及ぼす要因により先行きは不透明な状況となっております。

カラオケルーム運営事業におきましては、長期化した新型コロナウイルス感染拡大防止対策によるビジネス層の利用控え、二次会利用の減少などにより需要回復が遅れ気味となっておりますが、年末需要に回復傾向が見えられるなど例年並みの需要動向に戻りつつあります。  

飲食事業におきましては、行動制限の緩和による経済活動の正常化に伴い客数は順調な回復傾向となっており、コロナ禍前の水準程度となっております。

美容事業におきましては、コロナ禍での事業活動への影響は少なく、引続き堅調な需要が維持されております。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高3,515百万円(前年同四半期比12.3%増)、経常利益20百万円(前年同四半期経常損失106百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益2百万円(前年同四半期親会社株主に帰属する四半期純損失13百万円)となりました。セグメントの業績は次のとおりです。

 

(カラオケルーム運営事業)

当第2四半期連結累計期間におけるカラオケルーム運営事業の売上高は1,930百万円(前年同四半期比10.8%増)、セグメント利益は207百万円(前年同四半期比496.5%増)となりました。

当事業における第2四半期(12月~2月)は年末年始需要を含む最繁忙期となっております。

前年同期の年末年始は新型コロナウイルスの第8波の影響で厳しい需要となりましたが、当期は例年通りの需要動向となり一定の業績計上となりました。しかしながら、二次会利用や深夜時間帯での利用は、コロナ禍前と比較して大幅に減少しております。

なお、コロナ禍期間中に抑制しておりました当事業でのニッチなサービスでもあるアニメ・ゲ―ム等コンテンツとのコラボレーション企画は、引続き好調な業績で推移いたしました。

比較可能な既存店※は36店舗で売上高は前年同四半期比114.6%となりました。

 

(飲食事業)

当第2四半期連結累計期間における飲食事業の売上高は613百万円(前年同四半期比33.0%増)、セグメント利益は34百万円(前年同四半期比53.6%増)となりました。

飲食事業は子会社である株式会社直久が運営する「直久」をブランドとしたラーメン店舗(直営8店舗、FC6店舗、業務受託1店舗)を主力とするほか、「赤から3店舗」、「京都勝牛」、「福包酒場」を運営しております。

比較可能な直営・既存店※は10店舗で売上高は前年同四半期比110.7%となりました。

当事業においては、日常的な外食活動がコロナ禍前程度まで回復したことで、堅調な業績推移となりました。

(美容事業)

当第2四半期連結累計期間における美容事業の売上高は857百万円(前年同四半期比2.5%増)、セグメント利益は46百万円(前年同四半期比42.5%減)となりました。

美容事業は、中京エリアを商圏とする株式会社Rich to(10店舗)と首都圏エリアを商圏とするビアンカグループ(44店舗)により運営しております。

当事業では、コロナ禍でも堅調な業績を続けておりました。引続き、当事業の最重要事業戦略であるスタイリストの採用・教育に積極的に取り組むとともに出店戦略を進めてまいります。

比較可能な既存店※は49店舗で売上高は前年同四半期比97.2%となりました。

(メディア・コンテンツ企画事業)

当第2四半期連結累計期間におけるメディア・コンテンツ企画事業の売上高は34百万円(前年同四半期比12.4%減)、セグメント利益は29百万円(前年同四半期比11.9%減)となりました。

「カラオケの鉄人モバイル」サイトを中心に運営を行っておりますが、フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗換えが進み減収・減益となっております。

(その他)

当第2四半期連結累計期間におけるその他の売上高は80百万円(前年同四半期比59.5%増)、セグメント損失は63百万円(前年同四半期セグメント損失44百万円)となりました。

2022年3月より新事業の試みとして開始したゲームコミュニケーション事業(通称e-sports事業)については、引続き「TZ Game Labs」の名称でゲームイベントの企画・運営等を実施いたしました。

 

 

※ 比較可能な既存店とは、営業開始後12ヶ月を経過して営業を営んでいる店舗で前年対比が可能なものをいいます。

 

(2) 財政状態の概況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比較して117百万円減少し、4,204百万円となりました。流動資産は1,507百万円となり61百万円減少いたしました。主な要因は、売掛金が27百万円及び前払費用が20百万円増加し、現金及び預金が75百万円、未収入金が20百万円、未収還付消費税が20百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は2,696百万円となり56百万円減少いたしました。主な要因は、建物及び構築物をはじめとした有形固定資産が28百万円及び長期前払費用が7百万円増加し、「のれん」の償却による無形固定資産が18百万円及び店舗の撤退に起因する差入保証金が74百万円減少したこと等によるものであります。

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比較して116百万円減少し、3,985百万円となりました。流動負債は3,123百万円となり234百万円増加いたしました。主な要因は、短期借入金が150百万円、1年内返済予定の長期借入金が56百万円、未払法人税等が19百万円、未払消費税等が8百万円及び未払費用が29百万円増加し、資産除去債務が29百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は861百万円となり351百万円減少いたしました。主な要因は、長期未払金が22百万円増加し、長期借入金が378百万円減少したこと等によるものであります。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末に比較して1百万円減少し、219百万円となりました。主な要因は、当第2四半期純利益による利益剰余金2百万円が増加し、新株予約権が1百万円及び為替換算調整勘定が2百万円減少したこと等によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの概況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比較して75百万円減少し、805百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は、税金等調整前四半期純利益が16百万円、助成金の受取による収入15百万円等により、前年同四半期連結累計期間に比べ157百万円増加し、198百万円となりました。

 

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は、有形固定資産の取得による支出82百万円等により、前年同四半期連結累計期間に比べ10百万円増加し、△87百万円となりました。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、短期借入金の借入による収入が150百万円と、長期借入金の返済による支出が322百万円等により、前年同四半期連結累計期間に比べ350百万円減少し、△186百万円となりました。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について基本的な考え方に変更はありません。

 

 (7) 研究開発活動

  該当事項はありません。