E05533 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の対策が進み経済活動は正常な状態に戻ったものの、個人消費は持ち直しに足踏みがみられる状況となっております。また、ロシアによるウクライナ侵攻などの地政学的リスクや世界的なインフレ、為替の変動など、先行き不透明な状況が続いております。
このような経済状況のもと、当社グループにおいては、当社の企業理念である「つくる、信じる、コツコツと。」をベースに2024年度を「第2創業期」と捉え、代表取締役社長の交代を実施しております。
また、経営ビジョンである「プロシューマー・ハピネス」を加速するため、これまで主力サービスとして位置付けていた「nend」の事業撤退や連結子会社の吸収合併など、価値提供ができない既存事業の整理やリソースの再配置など「事業の選択と集中」を実施しております。
また、このSNS隆盛時代において、複雑で多様化したインターネットマーケティングを「より簡単に」「より多くの成果の創出」を実現できるサービスの企画・開発に取り組んでまいりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、1,702,476千円(前年同四半期比88.7%)となりました。また、営業利益は、352,240千円(前年同四半期比56.1%)、経常利益は、355,001千円(前年同四半期比58.2%)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は連結子会社の吸収合併による繰越欠損金の利用および繰越欠損金に係る繰延税金資産を計上したため515,595千円(前年同四半期比132.2%)となりました。
① CPAソリューション事業
CPAソリューション事業は、主力サービスでありますアフィリエイト広告サービス「A8.net」、スマートフォンアプリ向けCPI広告サービス「seedApp」等を提供しております。当第1四半期連結累計期間においては、A8.netの稼働広告主数が横ばいで推移し売上高の伸びが鈍化いたしました。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,422,922千円(前年同四半期比92.5%)、セグメント利益は768,160千円(前年同四半期比83.8%)となりました。
② ADコミュニケーション事業
ADコミュニケーション事業は、主力サービスでありますスマートフォン向け運用型広告サービス「nend」等を提供しております。当第1四半期連結累計期間においては、価値提供ができていない事業の整理の一環でこれまで主力事業として当社グループを長らく牽引していた「nend」について2024年3月29日を以って広告配信を停止し事業撤退をいたしました。一方、お笑いラジオアプリ「GERA」や連結子会社の株式会社ファンコミュニケーションズ・グローバルが手掛ける「ゲームパブリッシング事業」など、新規事業の企画・開発投資を拡大しております。この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は279,554千円(前年同四半期比96.0%)、セグメント損失は198,678千円(前年同四半期はセグメント損失46,946千円)となりました。
○ 報告セグメント別の売上高の内訳
セグメントの名称 |
2023年12月期第1四半期 |
2024年12月期第1四半期 |
2023年12月期 |
|||
金額(千円) |
構成比(%) |
金額(千円) |
構成比(%) |
金額(千円) |
構成比(%) |
|
CPAソリューション事業 |
1,538,628 |
80.1 |
1,422,922 |
83.6 |
6,011,325 |
81.3 |
ADコミュニケーション事業 |
291,049 |
15.2 |
279,554 |
16.4 |
1,074,912 |
14.5 |
その他 |
89,914 |
4.7 |
- |
- |
310,423 |
4.2 |
総売上高 |
1,919,592 |
100.0 |
1,702,476 |
100.0 |
7,396,661 |
100.0 |
なお、主力サービスであるアフィリエイト広告サービスにおける当第1四半期連結会計期間末の利用広告主数(稼働広告主ID数)、参加メディア数(登録パートナーサイト数)は、下記のとおりであります。
サービス |
区分 |
2024年12月期 |
2023年12月期 |
「A8.net(エーハチネット)」 |
稼働広告主ID数 |
3,475 |
3,472 |
登録パートナーサイト数 |
3,421,804 |
3,381,945 |
(2)財政状態の状況
(総資産)
当社グループの当第1四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ979,265千円減少し、22,398,956千円となりました。主な要因としましては、現金及び預金が16,194,569千円(前連結会計年度末は17,299,374千円)と1,104,804千円減少したことによるものであります。
(負債)
当社グループの当第1四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比べ270,602千円減少し、5,219,011千円となりました。主な要因としましては、その他流動負債が951,433千円(前連結会計年度末は741,976千円)と209,456千円増加した一方、未払法人税等が58,797千円(前連結会計年度末は303,606千円)と244,809千円減少したこと及び買掛金が4,077,903千円(前連結会計年度末は4,315,292千円)と237,388千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当社グループの当第1四半期連結会計期間末における純資産は前連結会計年度末に比べ708,663千円減少し、17,179,944千円となりました。主な要因としましては、親会社株主に帰属する四半期純利益を515,595千円計上した一方、配当金の支払いにより1,258,720千円減少したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。