売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05562 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染症法上の位置づけが5類に移行したことにより、経済活動の制限が緩和されるなど回復の兆しをみせた一方、不安定な国際情勢の中、原材料価格やエネルギー価格が高騰し物価が上昇するなど、依然として先行きが不透明な状況が続いております。

当社グループは、パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」に基づき、教育事業、人材マッチング事業、及び投資事業を、今後の成長をけん引するコア事業として設定しております。そして、コア事業間での連携を強化し、シナジーを創出することで、独自性のある強みを築き、企業価値の最大化を目指してまいります。

具体的なコア事業間の取り組みとして、教育事業でデジタル人材を育成し、人材マッチング事業において、育成したデジタル人材と投資事業における投資先スタートアップのマッチングを行うことで、投資先のバリューアップを図ってまいりました。

 

なお、第1四半期連結会計期間より、コア事業を明確化するため、報告セグメントを従来の「DXプラットフォーム事業」、「インベストメント事業」、「アドテクノロジー事業」、「コンテンツ事業」から「投資事業」、「教育事業」、「人材マッチング事業」、「アドテク・コンテンツ事業」の4区分に変更しております。以下の前年同四半期比較については、変更後の区分方法により作成しております。

 

 ① 財政状態

(資産の部)

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ5,019,518千円減少し、27,298,835千円となりました。

主な増減理由は以下のとおりです。

・現金及び預金は、投資先株式の売却等により、前連結会計年度末に比べ236,418千円増加しております。

・営業投資有価証券は、投資先株式の売却及び時価評価により、前連結会計年度末に比べ3,449,972千円減少しております。

・のれんは、ONX㈱の株式取得及び減損損失の計上等により、前連結会計年度末に比べ650,891千円減少しております。

・デリバティブ債権は、投資先株式の時価評価及び期間満了によるデリバティブ契約の一部終了により、前連結会計年度末に比べ流動資産は8,748千円減少し、投資その他の資産は2,088,959千円減少しております。

・投資その他の資産は、投資有価証券の取得があった一方、上記デリバティブ債権の減少があったため、1,180,754千円減少しております。

 

(負債の部)

負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,225,057千円減少し、3,446,248千円となりました。

主な増減理由は以下のとおりです。

・未払法人税等は、投資先株式の売却等による課税所得の発生額が前期比で減少したため、前連結会計年度末に比べ511,388千円減少しております。

・繰延税金負債は、投資先株式の時価評価及び期間満了によるデリバティブ契約の一部終了により、前連結会計年度末に比べ1,726,810千円減少しております。

(純資産の部)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,794,461千円減少し、23,852,587千円となりました。

主な増減理由は以下のとおりです。

・利益剰余金は、主に次の要因により、前連結会計年度末に比べ1,286,000千円増加しております。

・親会社株主に帰属する四半期純利益2,675,534千円の計上

・剰余金の配当による1,389,534千円減少

・その他有価証券評価差額金は、投資先株式の時価評価及び期間満了によるデリバティブ契約の一部終了により、前連結会計年度末に比べ2,773,512千円減少しております。

・繰延ヘッジ損益は、投資先株式の時価評価及び期間満了によるデリバティブ契約の一部終了により、前連結会計年度末に比べ1,455,390千円減少しております。

 

 ② 経営成績

当第3四半期連結累計期間の経営成績は、投資先株式の売却を行ったこと等により、売上高は10,786,933千円(前年同期比6.0%増)、営業利益は4,963,369千円(前年同期比0.6%増)、経常利益は4,972,853千円(前年同期比0.5%増)となった一方、のれんの減損損失を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,675,534千円(前年同期比25.5%減)となりました。

 

当第3四半期連結累計期間における各セグメントの概況は、以下のとおりであります。

 

a.投資事業

投資事業は、シード/アーリーステージを中心としたスタートアップ企業への投資を行っております。

当第3四半期連結累計期間は、有価証券売却益の計上が前期を上回った影響により、売上高は6,425,145千円(前年同期比14.1%増)、セグメント利益は5,875,927千円(前年同期比9.7%増)となりました。

 

b.教育事業

教育事業は、オンラインプログラミング教育事業を運営するキラメックス㈱により構成されています。

当第3四半期連結累計期間は、生成AI学習コースの受講者獲得を目的に特別価格での提供を行ったこと、及び広告投資や体制強化のための費用が増加した影響により、売上高は912,877千円(前年同期比2.3%減)、セグメント損失は108,715千円(前年同期はセグメント損失2,817千円)となりました。

 

c.人材マッチング事業

人材マッチング事業は、副業・転職マッチングプラットフォームを運営するカソーク㈱、採用支援事業等を運営するイノープ㈱、デザイナー特化型クラウドソーシングサービスを運営する㈱リベイス及びフリーランス人事マッチング事業を運営するONX㈱により構成されています。

当第3四半期連結累計期間は、前期及び当期に実施した4件のM&Aの影響により、売上高は370,822千円(前年同期比8.2%増)となりましたが、中核事業であるカソーク㈱の体制強化に伴うコストの増加により、セグメント損失は358,215千円(前年同期はセグメント損失214,990千円)となりました。

 

d.アドテク・コンテンツ事業

アドテク・コンテンツ事業は、ウェブ広告領域における広告プロダクトの運営や、スマートフォン向けアプリやウェブサイトを通した様々なサービスを提供しており、ユナイテッドマーケティングテクノロジーズ㈱、フォッグ㈱、㈱インターナショナルスポーツマーケティング、及び㈱ブリューアスにより構成されています。

当第3四半期連結累計期間は、アドテクノロジー事業において、前期上期に広告予算が集中した反動により、売上高は3,090,988千円(前年同期比5.7%減)、セグメント利益は263,878千円(前年同期比38.7%減)となりました。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

該当事項はありません。