売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05631 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

  (1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が収束しつつある中、人流及びインバウンドの増加により社会経済活動の正常化が徐々に進み、緩やかな回復傾向がみられています。しかしながら、不安定な国際情勢の長期化、エネルギー価格や原材料価格の高騰、世界的に進む政策金利の見直しによる金融資本市場の変動リスク等があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社においては、受講料無料のきもの着付け教室を毎年春と秋に開講しておりますが、この夏、初めて本格展開いたしました新規受講者対象の「夏の着付け教室」が好評を博し、400名を超える新規顧客の獲得が実現いたしました。また、8月より新イメージキャラクターに吉瀬美智子さんを採用し、秋の受講者募集を行いました。今期は、SNSやネット広告を活用し、新規顧客獲得に向けて、様々な角度から集客のアプローチを行っております。

イベント等においては、毎年恒例の「きものブリリアンツ全国大会」を8月に帝国ホテル東京にて開催いたしました。2日間でのべ1,000名以上のお客様にご参加いただき、過去最多の来場者数を達成し、受注は好調に推移いたしました。その他にも、本年創業40周年を迎えた当社と創刊70周年を迎えた婦人画報の雑誌「美しいキモノ」とのコラボ企画「ニッポンきもの総選挙」を8月下旬より開催しております。「美しいキモノ」のバックナンバーより編集長厳選20冊の表紙の中から当社のお客様(卒業生)が投票を行い、表紙No1を決める企画となっております。本イベントにきものでご来場された方には、プロのカメラマンが撮影した写真をお渡しし、更にその中より選ばれた方は「美しいキモノ」に写真が掲載されるなどの特典もご用意いたしました。貴重な特典に多くのお客様より喜びの声をいただいております。しかしながら一方で、足元では円安や物価高が進行し、お客様の消費マインドの冷え込み等による買い控えの影響により売上高が減少いたしました。また、利益面では、経費節減等に努めましたが、減収に伴う減益となりました。

このような状況の中、当社グループといたしましては、今後も継続して教室に通っていただけるようフォローアップ体制を盤石にし、顧客数の獲得に注力してまいります。また、新たな販売チャネルとして今冬のリリースに向けて準備を進めているEC事業では、これまで当社グループが手掛けてこなかった浴衣や洗えるきもの、手軽でリーズナブルな和装品の販売を行い、当社メインブランドよりも低年齢層となる20代から40代をターゲットとして市場や新規顧客を獲得してまいります。将来的には、オリジナル商品の開発や、和に関わる幅広いコンテンツの展開も予定しており、ECサイトをきっかけとし、当社の販売仲介をご利用いただけるような仕組みの確立を目指してまいります。今後も、引き続き当社のビジネスモデルの要である受講料無料のきもの着付け教室運営を軸として様々なイベントを展開し、業績の向上に努めてまいります。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間における経営成績につきましては、売上高3,325百万円(前年同四半期比6.2%減)、営業利益236百万円(前年同四半期比20.0%減)、経常利益200百万円(前年同四半期比30.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益100百万円(前年同四半期比35.6%減)となりました。

 なお、当社グループは、和服及び和装品の販売仲介を中心としたきもの関連事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は8,839百万円となり、前連結会計年度末に比べ397百万円増加いたしました。これは主に割賦売掛金が503百万円増加した一方で、その他が129百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は322百万円となり、前連結会計年度末に比べ39百万円減少いたしました。これは主に有形固定資産が11百万円及び投資その他の資産が29百万円減少したこと等によるものであります。

 この結果、総資産は、9,161百万円となり、前連結会計年度末に比べ358百万円増加いたしました。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は3,394百万円となり、前連結会計年度末に比べ127百万円増加いたしました。これは主に契約負債が83百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は2,347百万円となり、前連結会計年度末に比べ209百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が208百万円増加したこと等によるものであります。

 この結果、負債合計は、5,742百万円となり、前連結会計年度末に比べ336百万円増加いたしました。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は3,419百万円となり、前連結会計年度末に比べ21百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益100百万円、剰余金の配当90百万円、為替換算調整勘定の増加7百万円等によるものであります。

 この結果、自己資本比率は37.3%(前連結会計年度末は38.6%)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した経営者による財政状態経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません

 

(6) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当第3四半期連結累計期間において当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません

 

(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第3四半期連結累計期間において当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません

 

(8)研究開発活動

 該当事項はありません。