売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00396 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

 (1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は253,618百万円(前年同期比4.5%減)、売上総利益は84,394百万円(同9.7%減)、販売費及び一般管理費は66,614百万円(同13.6%増)、営業利益は17,779百万円(同49.0%減)、経常利益は18,820百万円(同47.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券の売却による特別利益の増加や非支配株主に帰属する四半期純利益の減少などにより13,937百万円(同27.0%減)となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

 

[宝酒造]

 当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、焼酎や清酒は減少いたしましたが、ソフトアルコール飲料や原料用アルコール等が増加いたしました。

 以上の結果、宝酒造の売上高は、97,619百万円(前年同期比1.3%増)となりました。売上原価は、引き続き原材料価格の上昇の影響などはありましたが、売上構成の変化などにより71,436百万円(同2.0%減)となり、売上総利益は、26,182百万円(同11.8%増)となりました。販売費及び一般管理費は、広告宣伝費などが増加し、19,204百万円(同5.8%増)となり、営業利益は、6,978百万円(同32.2%増)となりました。

 

 

[宝酒造インターナショナルグループ]

 当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、米国、英国でウイスキーが引き続き増加し、清酒も増加いたしましたので、海外酒類事業の売上高は増加いたしました。海外日本食材卸事業の売上高も、米国や欧州などの個人消費の減速の影響を受けたものの、新規拠点の展開の寄与などもあり、増加いたしました。

 以上の結果、宝酒造インターナショナルグループの売上高は、117,378百万円(前年同期比17.7%増)となりました。売上原価は、売上高の増加に伴い増加いたしましたが、海上輸送コンテナ価格の下落などもあり、80,013百万円(同16.2%増)となり、売上総利益は、37,364百万円(同21.2%増)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や賃借料などが増加し、28,431百万円(同27.0%増)となり、営業利益は、8,933百万円(同5.7%増)となりました。

 

 

[タカラバイオグループ]

 当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、新型コロナウイルス感染症の法令上の位置づけの変更による検査関連製品の販売減少、海外経済不況の影響を受けたライフサイエンス研究市場の低迷等により、29,734百万円(前年同期比50.6%減)となりました。売上原価は、売上高の減少などにより11,692百万円(同50.8%減)となりましたので、売上総利益は、18,041百万円(同50.5%減)となりました。販売費及び一般管理費は、人件費や研究開発費などが増加し、17,704百万円(同4.0%増)となり、営業利益は、336百万円(同98.3%減)となりました。

 

[その他]

 当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期と比べて、物流事業や印刷事業などが減少いたしましたので、23,319百万円(前年同期比3.1%減)となりました。売上原価は、19,963百万円(同3.7%減)となり、売上総利益は、3,355百万円(同0.4%増)となりました。販売費及び一般管理費は、旅費交通費などが増加し、1,432百万円(同0.9%増)となり、営業利益は、1,923百万円(同0.0%減)となりました。

 

 (2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は248,051百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,538百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が8,813百万円、商品及び製品が4,624百万円、流動資産のその他が3,682百万円それぞれ増加し、現金及び預金が11,436百万円減少したことによるものであります。固定資産は186,690百万円となり、前連結会計年度末に比べ29,029百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が、建物及び構築物や建設仮勘定の増加などにより15,858百万円、無形固定資産が3,932百万円、投資その他の資産が投資有価証券の時価評価の増加などにより9,238百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 以上の結果、総資産は、434,742百万円となり、前連結会計年度末に比べ35,567百万円増加いたしました。

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は82,042百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,587百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が2,881百万円、短期借入金が5,120百万円、1年内償還予定の社債が5,000百万円、未払酒税が4,219百万円それぞれ増加し、流動負債のその他が3,519百万円減少したことによるものであります。固定負債は74,482百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,919百万円減少いたしました。これは主に社債が5,000百万円、長期借入金が4,730百万円それぞれ減少し、固定負債のその他が7,860百万円増加したことによるものであります。

 以上の結果、負債合計は、156,524百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,668百万円増加いたしました。

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は278,217百万円となり、前連結会計年度末に比べ22,899百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が6,424百万円、その他有価証券評価差額金が4,003百万円、円安の進行により為替換算調整勘定が12,708百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 この結果、自己資本比率は51.8%(前連結会計年度末は51.1%)となりました。

 (3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 (4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 (6)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は6,406百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 (7)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。