売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00505 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2023年1月1日~2023年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の分類変更による経済活動の正常化に向けた動きが見られた一方で、エネルギー及び原材料価格の高騰、急激な為替変動及び世界的な金融引き締め等の影響が懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 コーヒー業界におきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限の緩和により、消費は回復基調となってはいるものの、為替は円安傾向が継続しており、コーヒー生豆調達価格は依然として高値水準となっております。

 このような状況下、当社グループは、顧客志向を原点とした提案型の営業に注力してまいりました。この結果、すべての販売セグメントにおいて売上高、取扱数量ともに昨年を上回ることとなりました。また、「Think Globally As a Roastery(コーヒー焙煎のプロとして、地球規模で考えよ)」というスローガンの基に、サステナビリティ推進室の新設やコーヒー生産国への苗木寄贈プロジェクト「Seeding for the future~未来への種まき~」を発足させるなど、サステナビリティに関する施策を鋭意講じております。

 以上の取組みの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は9,106百万円(前年同四半期比18.8%増)となりました。また、利益面では営業利益は275百万円(前年同四半期は営業損失47百万円)、経常利益は275百万円(前年同四半期は経常損失44百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は306百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失170百万円)となりました。

 

(2)財政状態の分析

① 資産の部

 流動資産は、前連結会計年度末より43百万円減少し、8,224百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が50百万円、売掛金が299百万円減少し、商品及び製品が214百万円、その他が90百万円増加したことによります。

 固定資産は、前連結会計年度末より90百万円増加し、5,737百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が205百万円増加し、無形固定資産が15百万円、投資その他の資産が98百万円減少したことによります。

 この結果、当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より47百万円増加し、13,961百万円となりました。

② 負債の部

 流動負債は、前連結会計年度末より490百万円増加し、5,724百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が440百万円、未払法人税等が58百万円増加したことによります。

 固定負債は、前連結会計年度末より651百万円減少し、2,210百万円となりました。主な要因は、長期借入金が606百万円、退職給付に係る負債が30百万円減少したことによります。

 この結果、当第3四半期連結会計期間末の負債合計は前連結会計年度末より161百万円減少し、7,935百万円となりました。

③ 純資産の部

 当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より208百万円増加し、6,026百万円となりました。この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は43.2%となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項は

ありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社の研究開発活動の金額は、118,963千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 当社グループの主力製品であるレギュラーコーヒーの主原料であるコーヒー生豆は国際商品であります。わが国

ではその全量が輸入であるため、レギュラーコーヒーの生産コストはコーヒー生豆相場と為替相場の変動による影

響を受けております。コーヒー生豆相場と為替相場の変動につきましては、製品・商品の販売価格に連動させて適

正な利益を確保することに努めるとともに、コーヒー生豆の予約買付けを活用するなど、悪影響の軽減に努めてま

いります。しかし、レギュラーコーヒー製品・商品の販売価格につきましては、市場の競争原理により決定される

要因が強いため、コーヒー生豆相場と為替相場の変動によって、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性が

あります。