株式会社ブロッコリー

ブランドなど:うたの☆プリンスさまっ♪
上場廃止 (2023/09/26) 株式の併合 小売業娯楽用品スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02463 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

①業績の状況

当社が属するエンターテインメント業界においては、ゲームやアニメ等に関連する国内コンテンツ市場及びキャラクター市場は、長期的に拡大傾向が続くと見込まれております。また、新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響も、先行き緩やかな個人消費の回復傾向が見込まれており、行動制限の撤廃で3年ぶりとなる各種催事の復活も相次ぎ始まっております。一方、原材料高に起因する価格上昇は継続しており、先行きにつきましては依然不透明な状況にあります。

 

このような状況下における、当第1四半期累計期間(自 令和5年3月1日 至 令和5年5月31日)の経営成績の概況は、以下のとおりであります。

まず、「うたの☆プリンスさまっ♪」におきましては、令和5年3月に3Dライブ「うたの☆プリンスさまっ♪ SHINING STAR STAGE -SONG PARADE☆-」(製作委員会案件)を開催、前作を超える集客増加となりました。4月からは、株式会社 丸井グループ開催のイベント「ブロッコリーガールズショップ2023」を全国8カ所の開催予定として渋谷モディ・町田マルイよりスタートいたしました。これらイベント開催の結果、関連グッズの売上高・売上総利益は当初の見込みを大幅に上回る結果となりましたが前年には至りませんでした。

関連CDは、5月に「うたの☆プリンスさまっ♪SHINING BIRTHDAY SONG CD」を発売。売上高・売上総利益は、前年を大幅に上回る結果となりました。

ロイヤリティ収入は、昨年公開の「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」(製作委員会案件)のロイヤリティ収入の他、上述の3Dライブの収入も得ることが出来ました結果、売上高・売上総利益は、前年を大幅に上回る結果となりました。

また、4月14日には、「うたの☆プリンスさまっ♪」新作ゲームアプリの制作発表もさせていただきました。当ゲームアプリでは、シャイニング事務所所属アイドルに加え、レイジングエンターテインメント所属アイドルも参加し、「うたの☆プリンスさまっ♪」を応援してくださっている全てのファンの皆様に楽しんでいただけるコンテンツを目指して鋭意制作を続けており、6月には、「うたの☆プリンスさまっ♪」13周年を記念した各施策の発表において同ゲームアプリのタイトルを「うたの☆プリンスさまっ♪ LIVE EMOTION」と決定し、発表いたしました。

 

「ジャックジャンヌ」につきましては、3月に2周年を記念した各施策を発表し、Nintendo Switch用ソフト 少年歌劇シミュレーションゲーム「ジャックジャンヌ」のダウンロード版セールや、出演キャストによるYouTube特番の配信、Twitter各種キャンペーンなどを実施しました。同ゲームのアプリ(iOS/Android)版の3月配信や、同ゲームの海外向けローカライズ版(英語、中国語(繁体字))を6月に発売するなど新規ユーザー獲得にも精力的に取り組んでおります。

 

他社ライセンスグッズにつきましては、他社主催のライブ公演及びイベント企画が順調に開催され集客が増加していることや、株式会社ハピネット経由の大手コンビニエンスストア企画取扱いが増加したことに伴い、売上高・売上総利益は、前年を上回る結果となりました。

 

トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」は前年から関連商品の通販強化を行ったことで、売上高・売上総利益は、前年を大幅に上回る結果となりました。

前年8月にリリースしたトレーディングカードゲーム「Vividz(ビビッヅ)」につきましては、引き続き新たなファンの獲得、売上向上に向けて制作・営業活動に注力してまいります。

また、カードゲーム周辺サプライにつきましては、前年に原材料品薄により定番商品が生産計画を下回っておりましたが、材料調達も徐々に回復しており、売上高・売上総利益共に、前年を大幅に上回る結果となりました。

 

本年4月1日に発表いたしました新規コンテンツ「うたの☆プリンセスさまっ♪BACK to the IDOL」につきましては、6月に、チーム「Flower Candy」を演じるキャストの一般公募を発表、また、チーム「SILENT QUEEN」の1stシングル「FIRST PROMISE」の8月発売を発表し、同時に発売記念リリースイベントの発表を行いました。

 

上述の要因等により売上総利益は、407百万円(前年同期比34.5%増)となりました。

販売費及び一般管理費につきましては、人員増加等により415百万円(前年同期比18.8%増)となりました。

 

これらの結果、当第1四半期累計期間の売上高は1,152百万円(前年同期比22.5%増)となり、営業損失は、7百万円(前年同期は46百万円の営業損失)、経常損失は2百万円(前年同期は38百万円の経常損失)、四半期純損失は、2百万円(前年同期は24百万円の四半期純損失)となりました。

 

②財政状態の分析

(流動資産)

当第1四半期会計期間末における流動資産の残高は7,027百万円で、前事業年度末に比べ510百万円減少しております。主な内容は、現金及び預金の増加466百万円、商品及び製品の増加49百万円、仕掛品の増加20百万円、貸倒引当金の減少4百万円などの増加要因に対し、売掛金の減少1,005百万円、その他の減少45百万円などの減少要因であります。

(固定資産)

当第1四半期会計期間末における固定資産の残高は3,494百万円で、前事業年度末に比べ153百万円減少しております。主な内容は、無形固定資産の増加104百万円などの増加要因と、有形固定資産の減少11百万円、投資その他の資産の減少246百万円などの減少要因であります。

(流動負債)

当第1四半期会計期間末における流動負債の残高は1,004百万円で、前事業年度末に比べ457百万円減少しております。主な内容は、その他の増加234百万円などの増加要因と、買掛金の減少583百万円、未払法人税等の減少81百万円、賞与引当金の減少27百万円などの減少要因であります。

(固定負債)

当第1四半期会計期間末における固定負債の残高は194百万円で、前事業年度末に比べ23百万円増加しております。主な内容は、退職給付引当金の増加13百万円、役員退職慰労引当金の増加11百万円などの増加要因であります。

(純資産)

当第1四半期会計期間末における純資産の残高は9,321百万円で、前事業年度末に比べ229百万円減少しております。これは、四半期純損失の計上2百万円、剰余金の配当227百万円が行われたことが主な要因であります。

 

③事業上及び財務上対処すべき課題

当第1四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

④研究開発活動

当第1四半期累計期間における研究開発費の総額は21百万円で全て一般管理費に含まれております。