売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03386 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類に移行したことなどを契機に個人消費及びインバウンド需要が回復しつつあり、社会経済活動の緩やかな回復傾向が見られます。一方、世界的な資源価格の高騰、為替の大きな変動などを要因として先行き不透明であり、予断を許さない状況が続くものと予想されます。

 このような状況の下、当社グループはローリング方式による中期経営計画「IK WAY to 2026」を策定し、経営成績の回復に取り組んでおります。具体的には、重点商品として位置付けている韓国コスメのブーストアップを図るため、新たなブランド獲得に向けたブランドホルダーとの交渉、売筋商品の欠品防止策としてのキメ細かな発注体制の確立など、お客様ニーズに応えることに注力しつつ、経営理念であります「ファンつくり」の実践に取り組んでおります。

 売上面では、重点投資領域である韓国コスメの売上の最大化と収益基盤であるセールスマーケティング事業の立て直し、自社のTVショッピングにおいては、引続き媒体効率を重視した放映枠に絞り込み、収益を意識した放映を実践してまいりました。

 商品面では、韓国コスメブランドの売筋確保による取扱店での欠品防止と品揃強化を行うなど化粧品の拡販に注力してまいりましたほか、新商品のテスト販売としてクラウドファンディングの活用を本格化いたしました。

 

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高10,376百万円(前年同四半期比3.5%減)、営業利益183百万円(前年同四半期は135百万円の営業損失)、経常利益182百万円(前年同四半期は119百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益52百万円(前年同四半期は252百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 各セグメントの経営成績は次のとおりです。

 

<ダイレクトマーケティング事業>

 売上高は、引き続き媒体効率を鑑みながら、「立体エアーマット」、「立体エアーレッグ」、「雅夢寝」などのストレッチ及びマッサージ系の安定した売上が確保できる商品の放映に絞り込みました。SHOPにおいては、不採算店を閉鎖いたしましたことから「SKINFOOD」が3店舗、「Olive Young」が1店舗、「hince」2店舗の合計6店舗となりました。これらにより、売上高は2,480百万円(前年同四半期比19.2%減)となり、営業利益は50百万円(前年同四半期は194百万円の営業損失)となりました。

 

<セールスマーケティング事業>

 売上高は、ドラッグストアやバラエティストア等に商品を卸す店舗ルートにおいて韓国コスメ(ma:nyo)の売上が大きく伸びたことからこのルートにおける前年四半期比は73.9%増となりました。一方、主力市場であります生協ルートにおいては営業強化を図ってまいりましたが前年四半期比は微減となりました。これらにより、売上高は7,536百万円(前年同四半期比3.3%増)となり、営業利益は617百万円となりました。

    なお、2022年12月1日付で持株会社体制へ移行したことに伴い、全社費用の区分把握が可能になり、報告セグメ

   ントの利益又は損失の測定方法を変更しております。このためセグメント別営業損益の対前期比は記載しておりま

せん。

 

<ITソリューション事業>

 売上高は、引き続き主力商品のチャットシステム「M-Talk」の営業に注力しておりますが、357百万円(前年同四半期比8.2%減)となり、営業損失は13百万円(前年同四半期は8百万円の営業損失)となりました。

 

 

②財政状態

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末の流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ652百万円減少しました。

 主な流動資産の変動は、「受取手形及び売掛金」が175百万円増加したことと、「現金及び預金」が448百万円、「商品及び製品」が421百万円減少したことによります。

 当第3四半期連結会計期間末の固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ64百万円減少しました。

 主な固定資産の変動は、「有形固定資産」が11百万円、「無形固定資産」が33百万円、「投資その他の資産」が19百万円減少したことによります。この結果、当第3四半期連結会計期間末の総資産は6,072百万円となり、前連結会計年度末に比べ716百万円減少しました。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末の流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ981百万円減少しました。

 主な流動負債の変動は、「買掛金」が120百万円増加したことと、「短期借入金」が900百万円、「未払金」が243百万円減少したことによります。

 当第3四半期連結会計期間末の固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ188百万円増加しました。

 主な固定負債の変動は、「長期借入金」が205百万円増加したことによります。この結果、当第3四半期連結会計期間末の負債は4,025百万円となり、前連結会計年度末に比べ793百万円減少しました。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末の純資産につきましては、2,047百万円となり、前連結会計年度末に比べ76百万円増加しました。

 主な純資産の変動は、「利益剰余金」が52百万円増加したことによります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

   当第3四半期連結累計期間において2023年7月13日に公表いたしましたローリング方式による中期経営計画

  IK WAY to 2026に記載している経営方針・経営戦略に重要な変更はありません

 

  (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

     当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変

  更はありません。

 

(4)研究開発活動

     特記すべき事項はありません。