E02953 Japan GAAP
(1)業績の状況
■全体概況:ビジネスサイエンティストとしてのあくなき挑戦
当社グループは、「テンポス人は常に既存の事実に新しい角度から目を向けビジネス上の発明発見に努める。その成果は我社のものでも、業界のものでもない。人類のものである。我社が目指すところは、『ビジネスサイエンティスト』である。」という経営理念の下、創業以来の精神である「あくなき挑戦」を継続しております。まずは外食事業で500億円、物販・サービス事業で1,000億円、新分野で500億円、計2,000億円企業グループの実現を目指しております。そして何より、「飲食店の5年後の生存率を9割にする」という企業使命を果たすべく、全社員一丸となって日々泥臭く営業活動に邁進しております。飲食店の生存率を高めるためには、厨房機器の安価な提供や労働力の確保といった業界のインフラを整えることが不可欠であり、これらの事業活動は直ちにESG経営の実践へと繋がっております。
■ESG・非財務情報への取り組み
・社会(Social):株式会社ディースパークによる特定技能外国人の就労支援は、慢性的な人材不足という外食業界の課題解決に直結する事業です。また、テンポスバスターズの「再生センター」は、厨房機器のリユースを通じて廃棄物削減(Environment)に貢献しています。
■課題とリスク、および対策
・原材料・エネルギー価格の高騰:メニュー価格の適正化に加え、高付加価値メニュー(コト消費)の開発により、客単価アップで吸収します。また、飲食企業グループ(あさくま・ヤマトサカナ・サンライズサービス・マルシェ)でスケールメリットを活かした共同購買を推進します。
・人材不足:グループ内の人材紹介会社(ディースパーク)を活用し、外国人材の採用・定着を強化することで、安定的な労働力を確保します。
■連結業績
当中間連結会計期間の業績は、以下の通り着実な成長を遂げました。
売上高:255億54百万円(前年同期比 10.9%増)
営業利益:15億1百万円(同 1.7%増)
経常利益:15億88百万円(同 0.3%増)
親会社株主に帰属する中間純利益:9億64百万円(同 18.9%減)
売上高の二桁成長は、グループの基礎体力が拡大している証です。一方で利益面の伸び悩みは、将来の圧倒的シェア獲得に向けた人的投資やM&A関連費用といった「意図的なしゃがみ込み(先行投資)」によるものです。今期は「事業基盤の再構築フェーズ」と位置づけ、既存事業の収益性を磨き上げつつ、新たな成長エンジンへ大胆に資源を投下しております。
なお、当中間連結会計期間より、株式会社サンライズサービスを新たに連結の範囲に含めております。
■セグメント別事業進捗状況
①物販事業(国内最大中古厨房機器 店頭販売/直販営業/インターネット販売)
売上高144億56百万円(前年同期比6.6%増)、セグメント利益12億98百万円(同4.5%増)
(注)上記はセグメント内の一部の子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
(注)上記はセグメント内の一部の子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
〈株式会社テンポスバスターズ〉
物販事業主力の株式会社テンポスバスターズは、以下の3つの戦略へ大きく舵を切りました。
・新規出店の加速
前期の出店実績により、人口10万人規模の小規模都市(米子店 米子市/約14万人、滋賀店 近江八幡市/約11万人、長野下諏訪店 諏訪郡/約4万人)においても早期黒字化が可能であることが実証されました。これは、大都市圏に限らず全国津々浦々どこであっても採算が取れることを意味します。今後は、全国制覇を実現するために300店舗体制を目指します。前期に出店した甲府店(山梨)、宮崎店、移転拡大した長崎店に加えて、今期は米子店(鳥取)、滋賀店、長野下諏訪店等の小商圏店舗も黒字化しております。さらに、野田店(千葉)、燕三条直送!アウトレット館(新潟)の出店や新潟店、静岡店の移転拡大など、攻めの出店と移転拡大を継続しています。
・専門店モデルの展開
総合店の出店に加え、「ラーメン」「焼肉」「製菓製パン」など、専門性が求められる業種特化型の店舗を展開し、社員を単なる物売りではなく、繁盛店を創出する「プロデューサー」へと育成いたします。専門店モデルに関しましては、まずは10店舗の出店を計画しております。既に東京ラーメン専門館や製菓製パン専門三芳店(埼玉)、製菓製パン専門堺センター(大阪)(1日の来店客数平均約2名でも月商1,100万円→1,000万円→1,600万円)などが稼働し、専門的なニーズに応えています。
・営業強化とコンサル人材の選抜
全販売員をコンサル化する、という今までの教育方針を改め、育成メンバーを選抜してコンサル化する「選抜と集中」を行います。選抜メンバーは高度なコンサルタントができるように育成していき、販売社員は案件拡大に直結する「営業力」を磨くことに専念していきます。これにより、組織全体の生産性と提案力を高めていきます。現場では、単なる厨房機器販売から脱却し、物件紹介、内装工事、販促支援、人材紹介など、飲食店経営のあらゆる課題を解決する「ドクターテンポス」への進化を加速させています。「1分間トーク」を徹底した飲食店へのチラシ配布活動など、泥臭いドブ板営業で顧客との信頼関係を深め、サービス売上の伸長と顧客単価の向上を実現いたします。
〈キッチンテクノ株式会社〉
大手飲食チェーンやホテル、給食施設向けの大型厨房設計・施工が好調に推移し、売上高21億30百万円(前年同期比9.5%増)となりました。単なる厨房機器の納品にとどまらず、メンテナンス契約の獲得強化により、ストック収益の積み上げも進めております。また、「ラーメン学校:製麺から盛り付けまで一日完結体験」といった実践的なイベントを開催し、顧客の課題解決力を高めています。
〈株式会社テンポスドットコム〉
売上高22億90百万円(前年同期比20.4%増)の高成長となりました。法人専用サイト「テンポス法人ドットコム」が、請求書払い(掛け払い)等の利便性により、大手飲食チェーンや官公庁からの支持を獲得しています。また、開業サポートサービスにおいては、物件探しから厨房機器選定までをワンストップで支援する体制を強化し、これがグループ各社のサービスへの入り口となり、LTV(顧客生涯価値)の最大化に貢献しています。
② 情報・サービス事業(飲食店経営支援)
売上高21億8百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント損失50百万円(前年同期は1億9百万円の利益)
(注)上記はセグメント内の子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
(注)上記はセグメント内の子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
外食産業における人手不足は深刻化の一途を辿っており、「外国人材の活用」は避けて通れない課題です。当社グループはこの社会課題を最大のビジネスチャンスと捉え、当セグメントにおいて先行投資を断行しております。赤字は将来の飛躍に向けた「名誉ある負傷」と捉えています。
株式会社ディースパークは、従来の労働者派遣から、より付加価値の高い「外国人材紹介・支援事業」への構造改革を推進し、登録支援機関として外国人材事業の売上は、前年同期比で大幅増となりました。ミャンマーやモンゴル、インドネシアの教育機関と提携し、「現地での日本語教育から来日後の就労・定着支援まで」を一気通貫で提供する仕組みを構築いたしました。このストック型ビジネスモデルは、来期以降の収益を強力に牽引します。また、海外での人材育成拠点を拡大し、ミャンマーにつづきモンゴルで日本語教育をトライアルスタートいたしまして、外食以外の日本向け人材紹介を開始いたしました。
株式会社テンポス情報館は、「IT導入補助金2025」の支援事業者として、人手不足対策となるPOSレジや自動釣銭機、セルフオーダーシステムの導入を推進しましたが、減収減益となり赤字という結果になりました。
株式会社スタジオテンポスは、内装工事事業において施工体制を強化しました。飲食店に加え、美容室やクリニックなど他業種への施工実績も積み上げており、資材価格高騰の影響を吸収しつつ、高付加価値案件へのシフトを進めております。
株式会社テンポスフィナンシャルトラストは、総合不動産業へのシフトを進めるべく営業マンの採用教育とインターネット・SNSを活用したビルオーナー開拓などを進めておりますが、増収減益となりました。
株式会社テンポスフードプレイスは、事業承継、フランチャイズ本部構築及び運営代行事業など新規事業の収益化を進めておりますが、増収ではあったものの人件費等をカバーできず赤字となりました。
③飲食事業(ステーキレストラン/寿司/居酒屋/鮮魚卸/仕出し/ケータリング/つけめん)
売上高97億95百万円(前年同期比24.2%増)、セグメント利益3億29百万円(同91.6%増)
(注)1.上記はセグメント内の子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
2.株式会社サンライズサービスは、当第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため、3か月分の実績となります。
(注)1.上記はセグメント内の子会社単独での実績であり、セグメント情報の実績とは一致いたしません。
2.株式会社サンライズサービスは、当第2四半期連結会計期間から連結の範囲に含めているため、3か月分の実績となります。
物価高による節約志向がある一方で、「価値ある体験」には支出を惜しまない「メリハリ消費」が定着しています。当社グループは、単なる食事の提供にとどまらない「体験価値(コト消費)」の提供と、徹底した経営効率化により、圧倒的な成果を上げました。
〈株式会社あさくま〉
中核を担う「ステーキのあさくま」は、2025年7月末時点で「32ヶ月連続」の前年対比増収という金字塔を打ち立てました。700gのステーキを赤字で提供する「匠肉祭り(ステーキ食べ放題)」や、お父さんお母さんに自分が焼いたステーキを食べてもらう「キッズ体験」などを実施し、あさくまファンを増やしております。売上高46億6百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益1億79百万円(同81.3%増)と、利益面でもグループを牽引しました。また、新規店舗の出店戦略においても、6月に「ステーキのあさくま桑名店」(三重県桑名市)、7月に新業態「カレーのあさくま大須店」(愛知県名古屋市中区)、をオープンするなど、積極的な展開を続けております。
〈株式会社ヤマトサカナ〉
M&Aにより当社グループとなったヤマトサカナ株式会社は、元来の強みである商品力に加え、社長が率先して現場に入り現場スタッフに指導する事で、収益性がさらに磨き上げられ、売上高41億48百万円(前年同期比10.4%)、営業利益3億円(同55.0%)の計上となりました。人時生産性の向上や原価コントロールの徹底、外国人スタッフの戦力化も順調に進んでおります。
また、攻めの姿勢も崩さず、7月に「やまでん丸 豊洲セイルパーク店」、8月に「ヤマト水産 イオンモール津田沼店」など、話題性の高いエリアへ次々と新店舗をオープンさせております。全国のスーパーマーケットやコンビニエンスストア、専門店がエントリーする「お弁当・お惣菜大賞2025」の専門店・CVS 他業態『寿司部門』にて優秀賞を受賞した確かな品質を武器に、積極的な展開を続けております。
〈株式会社サンライズサービス〉
当第2四半期連結会計期間より新たに連結の範囲に含めております。同社はフードデリバリー、仕出し・ケータリング、およびレストラン事業を展開しており、当社グループにおける『食』の提供チャネル拡充と、さらなる顧客層の開拓に寄与するものと考えております。
(2)財政状態の分析
①財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は279億71百万円となり、前連結会計年度末に比べ17億52百万円増加いたしました。その内容は、以下のとおりであります。
(流動資産)
当中間連結会計期間末における流動資産の残高は176億18百万円となり、前連結会計年度末に比べて3億22百万円減少いたしました。主因は、棚卸資産が5億58百万円増加したことと、現金及び預金が10億56百万円減少したことによるものです。
(固定資産)
当中間連結会計期間末における固定資産の残高は103億53百万円となり、前連結会計年度末に比べて20億75百万円増加いたしました。主因はのれんが10億27百万円、関係会社株式が7億55百万円増加したことによるものです。
(流動負債)
当中間連結会計期間末における流動負債の残高は75億67百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億72百万円増加いたしました。主因は契約負債が3億6百万円増加したことによるものです。
(固定負債)
当中間連結会計期間末における固定負債の残高は22億88百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億86百万円増加いたしました。主因は資産除去債務が1億63百万円増加したことによるものです。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は181億16百万円となり、前連結会計年度末に比べて8億93百万円増加いたしました。主因は利益剰余金が8億72百万円増加したことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて10億58百万円減少し、85億69百万円となりました。各活動別のキャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動で獲得した資金は、9億92百万円となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益の計上が15億80百万円、棚卸資産の増加が5億9百万円、法人税の支払いによる支出が5億52百万円あったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動で使用した資金は、19億82百万円となりました。これは主に、連結範囲を変更する子会社株式の取得による支出が10億89百万円、投資有価証券の取得による支出が3億59百万円、有形固定資産の取得による支出が3億37百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動で使用した資金は、67百万円となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が1億77百万円、長期借入金による収入が2億10百万円あったことによるものです。