株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション

小売業書店スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03409 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間(2023年6月1日~2023年11月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響が限定的になり、社会経済活動は正常化に向かい個人消費は緩やかな回復基調となりました。しかしながら世界的なエネルギー価格の高騰や、日米金利差拡大を背景とした歴史的な円安による物価上昇、人手不足の深刻化等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 小売業界におきましても、急激な円安の進行、原油高騰、原材料価格の高騰による度重なる値上げ等により、消

費者の節約志向、低価格志向が一層高まったことで、業種業態を超えた販売競争がさらに激化するなど、厳しい経

営環境が続いております。

 このような状況の下、当社グループは、いままで世の中になかった独創的なワン・アンド・オンリーの空間をお

客様に提供し続けるという理念のもと、店舗事業・POPUP事業・オンライン事業の3つの事業を柱とし、ヴ

ィレッジヴァンガードでしか表現することのできない、お客様に新しい発見や驚き、楽しさを体感していただくべ

く、新たな事業価値の創出・向上に取り組んでまいりました。

 このような事業活動の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、11,073百万円と前年同四半期と比べ621百万円の減収(5.3%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し4,399百万円と前年同四半期と比べ422百万円の減益(8.8%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は749百万円(前年同四半期は176百万円の営業損失)、経常損失は769百万円(前年同四半期は180百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は831百万円(前年同四半期は220百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

①ヴィレッジヴァンガード

 ヴィレッジヴァンガードは、お客様にお買い物を楽しんでいただくため、独創的なワン・アンド・オンリーの空間の創造を目指しております。

 各店舗では、書籍・SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)、アパレル等の商材を融合させ、店舗独

自の「提案」を展開しております。

 主な業態店舗としては、「遊べる本屋」から「コト」も含め取扱分野を広げた「ヴィレッジヴァンガード」、大

人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態「Vintage Vanguard」等、オリジナル企画商品などのWeb販売「ヴィレッジヴァンカード オンラインストア」等を運営しております。

 当第2四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は、11,073百万円と前年同四半期と比べ621百万円の減収(5.3%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し4,399百万円と前年同四半期と比べ422百万円の減益(8.8%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は748百万円(前年同四半期は175百万円の営業損失)となりました。

 当社グループの当第2四半期連結会計期間末の店舗数は、直営店4店を新規出店し、直営店3店を閉鎖したことにより、直営店302店、FC店4店の合計306店となりました。

 

 

 

 

 

②その他

 当社グループには海外事業として海外子会社が2社ありますが、比利緹卡(上海)商貿有限公司につきましては2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖しております。順次、会社清算へ向けた手続きを進めてまいります。

 

(2)財政状態の状況

 資産、負債及び純資産の状況は、次のとおりであります。

(資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.3%増加し、21,605百万円となりました。これは、売掛金が396百万円減少したものの、現金及び預金が311百万円、商品が954百万円増加したことなどによるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.8%増加し、2,969百万円となりました。これは、ソフトウェア仮勘定が28百万円減少したものの、建物及び構築物(純額)が68百万円、差入保証金が8百万円増加したことなどによるものです。

 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて4.0%増加し、24,574百万円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて9.1%増加し、8,275百万円となりました。これは、未払金が28百万円、未払費用54百万円、未払消費税等が45百万円減少したものの、買掛金が554百万円、1年内返済予定の長期借入金が120百万円増加したことなどによるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて14.3%増加し、9,642百万円となりました。これは、長期借入金が1,261百万円増加したことなどによるものです。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて11.9%増加し、17,918百万円となりました。

 

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて955百万円減少し、6,656百万円となりました。これは、利益剰余金が951百万円減少したことなどによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ311百万円増加し、当第2四半期連結会計期間末には4,302百万円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は676百万円(前年同四半期は211百万円の支出)となりました。これは、主に売上債権の減少391百万円、仕入債務の増加554百万円、減価償却費147百万円があったものの、税金等調整前四半期純損失802百万円、棚卸資産の増加954百万円、未払消費税等の減少54百万円があったためであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は274百万円(前年同四半期は32百万円の支出)となりました。これは、主に差入保証金の回収による収入が42百万円あったものの、有形固定資産の取得による支出139百万円、無形固定資産の取得による支出42百万円、差入保証金の差入による支出52百万円があったためであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は1,262百万円(前年同四半期は753百万円の収入)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出1,708百万円があったものの、長期借入れによる収入3,090百万円があったためであります。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。