株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション

小売業書店スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03409 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2023年6月1日~2024年2月29日)におけるわが国経済は、アフターコロナの生活が定着し、コロナ禍前の日常を取り戻しつつあり、社会経済活動は正常化に向かい個人消費は緩やかな回復基調となりました。しかしながら、世界的なエネルギー価格の高騰や、日米金利差拡大を背景とした歴史的な円安による物価上昇、人手不足の深刻化等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 小売業界におきましても、急激な円安の進行、原材料価格の高騰による度重なる値上げ等により、消費者の節約志向、低価格志向が一層高まったことで、業種業態を超えた販売競争がさらに激化するなど、厳しい経営環境が続いております。

 このような状況の下、当社グループは、『いままで世の中になかった独創的なワン・アンド・オンリーの空間をお客様に提供し続ける』という企業理念のもと、店舗事業・POPUP事業・オンライン事業の3つの事業を柱とし、ヴィレッジヴァンガードでしか味わうことのできない、お客様に新しい発見や、驚き、楽しさを体感していただくべく、新たな事業価値の創出・向上に取り組んでまいりました。

 このような事業活動の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、18,076百万円と前年同四半期と比べ656百万円の減収(3.5%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し7,198百万円と前年同四半期と比べ484百万円の減益(6.3%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は597百万円(前年同四半期は71百万円の営業利益)、経常損失は620百万円(前年同四半期は70百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は695百万円(前年同四半期は23百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は以下のとおりであります。

   ①ヴィレッジヴァンガード

 ヴィレッジヴァンガードは、お客様にお買い物を楽しんでいただくため、独創的なワン・アンド・オンリーの空間の創造を目指しております。

 各店舗では、書籍・SPICE(雑貨類)及びニューメディア(CD・DVD類)、アパレル等の商材を融合させ、店舗独自の「提案」を展開しております。

 主な業態店舗としては、「遊べる本屋」から「コト」も含め取扱分野を広げた「ヴィレッジヴァンガード」、大人も楽しめる空間を演出したライフスタイルショップ「new style」、アウトレット業態「Vintage Vanguard」等を運営しております。またオンライン業態では日本国内でオンラインの書籍・SPICE及びニューメディアの販売を行っており、クリエイター様やアーティスト様とのコラボ商品等、オリジナル性の高い商品を多数取り扱っております。

 当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上高は18,076百万円と前年同四半期と比べ656百

万円の減収(3.5%減)となりました。売上総利益は、売上高の減少が影響し7,198百万円と前年同四半期と比べ484百万円の減益(6.3%減)となりました。また販売費及び一般管理費の削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は596百万円(前年同四半期は71百万円の営業利益)となりました。

 当社グループの当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、直営店1店を新規出店し、直営店1店を閉鎖したことにより、直営店302店、FC店4店の合計306店となりました。

 

②その他

 当社グループには海外事業として海外子会社が2社ありますが、比利緹卡(上海)商貿有限公司につきましては2016年3月末をもって店舗を閉鎖、TITICACA HONGKONG LIMITEDにつきましても2017年6月末をもって店舗を閉鎖しております。順次、会社清算へ向けた手続きを進めてまいります。

 

 

(2) 財政状態の状況

 資産、負債及び純資産の状況は、以下のとおりであります。

(資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて0.5%増加し、20,814百万円となりました。これは、棚卸資産が

1,023百万円増加したものの現金及び預金が599百万円、売掛金が266百万円減少したことなどによるものです。

 固定資産は、前連結会計年度末に比べて1.9%増加し、2,972百万円となりました。これは、建物及び構築物

(純額)が69百万円増加したことなどによるものです。

 この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて0.7%増加し、23,786百万円となりました。

 

(負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて5.2%増加し、7,981百万円となりました。これは、未払金が52百万円

未払費用が62百万円減少したものの買掛金が407百万円、1年内返済予定の長期借入金が76百万円増加したこと

などによるものです。

 固定負債は、前連結会計年度末に比べて6.9%増加し、9,014百万円となりました。これは、長期借入金が574百万円増加したことなどによるものです。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて6.1%増加し、16,996百万円となりました。

 

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて822百万円減少し、6,790百万円となりました。これは、利益剰余金が815百万円減少したことなどによるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前第3四半期連結累計期間に比べ1,579百万円減少し、3,391百万円となりました。

 当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は785百万円(前年同四半期は154百万円の支出)となりました。これは、主に売上債権の減少額263百万円、減価償却費222百万円、仕入債務の増加額407百万円があったものの、税金等調整前四半期純損失652百万円、棚卸資産の増加額1,023百万円があったためであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は363百万円(前年同四半期は89百万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出189百万円、無形固定資産の取得による支出66百万円、差入保証金への支出59百万円があったためであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は548百万円(前年同四半期は148百万円の収入)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出2,538百万円があったものの、長期借入れによる収入3,190百万円があったためであります。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。