売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03418 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期累計期間のわが国経済は、供給制約の緩和に伴い、緩やかに回復しました。しかし、世界的なインフレとそれを受けた各国の金融政策の影響など、今後の動向には細心の注意が必要と思われます。先行きにつきましては、引き続き回復基調をたどることが期待されますが、物価上昇に伴う実質所得面からの下押し圧力が、個人消費に一定の影響を及ぼす可能性があるなど、不確実性が高い状況にあると考えられます。

小売業界におきましては、コロナの感染症法上の分類が5類に移行したことで、人流の回復、ペントアップ需要、インバウンド需要が見られましたが、コスト増に対応した価格設定などを反映して消費者物価は前年を上回って推移しており、今後の消費者動向を注視する必要があると考えております。

このような状況のなか当社は、「新次元への対応」をテーマとして、①商品仕様の見直しによる原価上昇抑制に注力、②複数出店案件が見込める企業との関係強化及び未出店地域の重点開拓、③システムを活用した社内全体の効率化追求に取り組んでおります。セルフレジにつきましては、当第3四半期累計期間において838店舗に導入、設置店舗数は12月末で1,904店舗となりました。利用率は上昇傾向にあり、順次導入を進めております。

出退店につきましては、採算性を精査しつつ前向きに進めた結果、当第3四半期累計期間において、出店が直営店105店舗、退店が直営店39店舗、FC店2店舗とほぼ計画どおりに進捗し、当四半期末の店舗数は、直営店1,988店、FC店37店の合計2,025店となりました。

直営既存店売上高につきましては、連休等における遠出が来店客数にマイナスに作用し、当第3四半期累計期間において前年同期比99.5%となりましたが、昨年11月以降100%を超えており回復基調にあります。

主要経営指標につきましては、売上原価率は、円安や原材料コスト上昇の影響により、58.8%と前年同期比1.0ポイント上昇しておりますが、上昇率は小さくなっています。また、販売費及び一般管理費につきましても、売上高に対する比率が0.3ポイント上昇しておりますが、10~12月の対前年同期間比では低下しており、当第3四半期累計期間の売上高営業利益率は6.8%(前年同期8.0%)となりました。

その結果、当第3四半期累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

①財政状態

(資産)

当第3四半期会計期間末における総資産は、前期末比27億93百万円増加し、1,296億51百万円となりました。流動資産は、売掛金が増加したことなどにより12億75百万円増加しました。固定資産は、新規出店や既存店のリニューアルに伴い有形固定資産が増加したことなどにより15億17百万円増加しました。

(負債)

当第3四半期会計期間末における負債合計は、前期末比5億49百万円増加し、299億59百万円となりました。流動負債は、未払費用が増加したことなどにより3億72百万円増加しました。固定負債は、資産除去債務が増加したことなどにより1億77百万円増加しました。

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産合計は、前期末比22億44百万円増加し、996億91百万円となり、自己資本比率は前期末から0.1ポイント上昇し76.9%となりました。

 

②経営成績

当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高1,664億69百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益112億58百万円(前年同期比12.6%減)、経常利益114億25百万円(前年同期比11.8%減)、四半期純利益74億94百万円(前年同期比13.9%減)となりました。

当第3四半期累計期間の商品区分別仕入高、商品区分別売上高、事業部門別売上高は次のとおりであります。

当第3四半期累計期間における仕入実績を商品区分別に示すと、次のとおりであります。

商品区分

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

雑貨

97,386

106.5

菓子食品

1,382

95.9

その他

155

126.0

合計

98,923

106.3

(注)その他には、消耗品費への振替高等が含まれております。

当第3四半期累計期間における商品区分別売上高は、次のとおりであります。

商品区分

売上高(百万円)

前年同期比(%)

雑貨

164,523

103.7

菓子食品

1,784

94.3

その他

161

100.7

合計

166,469

103.6

(注)その他には、店舗に設置した自動販売機等の手数料収入等が含まれております。

当第3四半期累計期間における事業部門別売上高は、次のとおりであります。

事業部門

売上高(百万円)

前年同期比(%)

直営売上高

164,350

103.7

FC売上高

1,452

94.3

その他

666

98.8

合計

166,469

103.6

(注)「その他」の区分は「卸売等売上高」「海外売上高」の合計額を表示しております。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成しておりませんので、キャッシュ・フローの状況の分析は記載しておりません。

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

(6)経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(7)資金需要及び財務政策

当社の資金需要の主なものは、新規出店に係る設備投資に対するものであります。当第3四半期累計期間では、新規出店及び既存店のリニューアルを中心に53億49百万円の投資を行っており、これらは全て自己資本から充当しております。

今後も収益レベルの向上と、効率的な在庫管理により営業キャッシュ・フローの増加に努めると共に、投資対効果を十分検討した設備投資を継続してまいります。また、急激な環境変化にも対応できうるレベルの財務安全性を維持しつつ、さらなる成長をめざしてまいります。

(8)経営者の問題認識と今後の方針について

当社経営陣は、現在の企業環境及び入手可能な情報等に基づいて、最善の経営戦略・経営方針を立案すべく努めております。しかし、小売業界を取り巻く環境は厳しく、企業間競争の激化は一層続くものと思われます。このような経営環境において、当社経営陣は経営に関する諸問題に対する意識を、経営陣だけに留めず広く社内全般で共有し、問題解決に全社員で当たり速やかに解決する所存であります。