売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E38104 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当社は、「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」というミッションを掲げ、"栄養のインフラ"としてのBASE FOODを目指しております。

ミッションの実現に向け、研究開発活動を通じて完全栄養(注1)の主食を中心としたBASE FOODシリーズの開発および改善を行い、それらを主に3つのチャネル(卸などを介さず顧客に直接販売を行う「自社EC」、他社ECプラットフォームでの販売を行う「他社EC」、コンビニエンスストアやドラッグストアなどで販売を行う「卸販売」)で販売を行っており、積極的な研究開発活動を通じて美味しい商品の追求、新商品のリリースを行うことで顧客層の拡大、継続率の向上を通じ成長を遂げてまいります。

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限解除により景気は回復の兆しがみられました。しかしながら、東欧や中東などの地政学的リスク、金融資本市場の変動などの影響もあり、依然として経済は先行き不透明な状況が続いております。

このような環境の下、当社は積極的な研究開発活動を継続しており、商品開発の速度向上と研究開発領域の深化を目的に前年度強化・増員したR&D体制により新商品の開発および商品改善を引き続き積極的に進めております。

また、当社は2023年10月24日に「一部商品自主回収のおしらせ」を公表いたしました。これを受けて品質管理体制の更なる強化を迅速に進めており、再発防止に努めるとともに、業界水準を超える品質保証を目指してまいります。

自社ECにおいては、2023年9月にBASE BREADカレーのリニューアルを実施し、マーケティングを強化した結果、新規獲得および解約率の低減が順調に進んでおりました。一部商品自主回収の公表以降においてはサブスクリプション会員の解約が増加したことに加え、一時的に新規獲得の広告停止を行なったため定期購買者数も軟調に推移いたしました。また商品自主回収による返金による売上控除297,362千円があった結果、6,932,105千円の売上となりました。なお、サブスクリプション会員数の推移は以下の通りとなっております。

<サブスクリプション会員数の推移>

 

2023年2月期

2024年2月期

第1四半期

2024年2月期

第2四半期

2024年2月期

第3四半期

サブスクリプション会員数(万人)

16.3

20.1

21.6

20.0

 

卸販売においては、コンビニエンスストアを中心に販売店舗数が伸長いたしました。一部商品自主回収の公表以降においても販売店舗数は増加している一方で店舗での買い控えが発生し、店舗当たりの売上が軟調に推移した結果、卸販売の売上は3,678,164千円となりました。なお、店舗数の推移は以下の通りとなっております。

<店舗数の推移>

 

2023年2月期

2024年2月期

第1四半期

2024年2月期

第2四半期

2024年2月期

第3四半期

展開実店舗数(店舗)

34,795

46,385

49,044

53,406

 

他社ECにおいては、一部商品自主回収公表以降においては予定しておりました、ECモールでの大型商戦の不参加により売上は軟調に推移しました。また、返金による売上控除29,919千円が発生した結果、他社ECでの売上は869,014千円となりました。

海外販売においては、従来のHKTV Mall(香港)、Tmall Global(中国)での商品販売に加えまして、2023年10月より香港で公式ECサイトを開設しサブスクリプション販売を開始いたしました。この結果、売上は前四半期対比で2倍以上に伸長し86,465千円となりました。

 

以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は11,565,749千円(前年同期比60.7%増)、営業損失は505,318千円(前年同期の営業損失は784,643千円)、経常損失は518,965千円(前年同期の経常損失は815,438千円)、四半期純損失は523,928千円(前年同期の四半期純損失は831,491千円)となりました。

なお、当社は、完全栄養食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。

 

注1:1食(BASE PASTAは1袋、BASE BREADは2袋、BASE Cookiesは4袋、BASE FOOD Deliは1袋)で、栄養素等表示基準値に基づき、他の食事で過剰摂取が懸念される脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いたすべての栄養素で、1日分の基準値の1/3以上を含む

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第3四半期会計期間末における総資産は3,890,134千円となり、前事業年度末に比べ280,357千円増加いたしました。これは主に、事業拡大に伴い売掛金が115,746千円増加したことに加え、新規取引先との契約に係る保証金の差し入れ等により投資その他の資産が168,580千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期会計期間末における負債は2,731,639千円となり、前事業年度末に比べ760,685千円増加いたしました。これは主に、運転資金を目的とした短期借入金が500,000千円、事業拡大に伴い未払金が73,333千円、買掛金が69,521千円増加したことに加え、新たなポイントパックプランの提供開始に伴い契約負債が94,633千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期会計期間末における純資産は1,158,494千円となり、前事業年度末に比べ480,327千円減少いたしました。これは、新株予約権の行使により資本金が21,917千円、資本準備金が21,682千円増加した一方で、四半期純損失の計上により利益剰余金が523,928千円減少したことによるものであります。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、405,037千円であります。

なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。