売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02995 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年8月21日~2024年5月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあって緩やかに回復の動きがみられたものの、継続的な物価の高騰による消費の減速懸念等、依然として先行き不透明な事業環境が続いております。

このような環境の中、当社グループはビジョンである「Change the office mirai」の実現と中長期の成長を目指して策定した中期経営計画「Growth Plan」に沿って、サプライ事業を基盤事業、ITソリューション事業を成長事業と位置付け、グループ会社を挙げて重点施策を推進してまいりました。

当第3四半期連結累計期間においては、株式会社イコリスが展開するEC事業が引き続き堅調に推移したことにより、前年同四半期比で増収を達成しました。しかしながら、ITソリューション事業における先行投資や、前年同期における半導体不足解消時の特需の反動、大型案件の減少、並びにペーパーレス化による影響等が利益を圧迫しました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は13,396,714千円(前年同四半期比1.0%増)、営業利益は310,924千円(前年同四半期比7.0%減)、経常利益は391,128千円(前年同四半期比5.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は281,725千円(前年同四半期比9.7%増)となりました。

なお、当社連結子会社である株式会社青雲クラウンの業績は、多くの顧客の年度末及び年度始めにあたる当社第3四半期連結会計期間以降に売上高が多く計上されるという季節的変動があります。

 

セグメント別の業績は次の通りであります。

(サプライ事業)

自社製品及び商品の拡販が堅調に推移したことで、前年同四半期比で増収増益となりました。

これらの結果、売上高は10,748,932千円(前年同四半期比0.8%増)、セグメント利益は646,969千円(前年同四半期比9.3%増)となりました。

(ITソリューション事業)

デジタルマーケティングを活かしたEC事業の成長が大きく貢献しました。一方で、複合機販売においては前年同期の半導体不足解消時の需要増加に対する反動や大型案件の減少が影響したほか、新商品の販売促進費や人材への先行投資によるコスト増加があり、利益に影響しました。

これらの結果、売上高は2,647,782千円(前年度四半期比1.5%増)、セグメント利益は94,202千円(前年同四半期比34.1%減)となりました。 

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1,481,343千円増加し、9,934,282千円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,388,696千円増加し、6,867,542千円となりました。これは、主に現金及び預金が363,124千円、受取手形及び売掛金が844,864千円、商品及び製品が154,010千円増加したこと等によります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ92,647千円増加し、3,066,740千円となりました。これは、主に投資その他の資産が77,440千円増加したこと等によります。

流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,233,737千円増加し、5,347,041千円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が507,304千円、電子記録債務が156,081千円、短期借入金が617,653千円増加したこと等によります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べ5,737千円増加し、469,289千円となりました。これは主に役員退職慰労引当金が13,913千円増加したこと等によります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ241,868千円増加し、4,117,952千円となりました。これは、主に利益剰余金が197,472千円、その他有価証券評価差額金が35,457千円増加したこと等によります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当社グループでは、リサイクル新商品に関する研究開発活動を行っており、当第3四半期連結累計期間の研究開発費は10,419千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。