売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02995 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第2四半期連結累計期間(2023年8月21日~2024年2月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境改善の下、各種政策の効果もあって緩やかに回復したものの、一部で足踏みもみられ、物価上昇や金融資本市場の変動、さらには令和6年能登半島地震による影響等が今後も懸念されており、先行き不透明な事業環境が続いております

このような環境の中、当社グループはビジョンである「Change the office mirai」の実現と中長期の成長を目指して策定した中期経営計画「Growth Plan」に沿って、サプライ事業を基盤事業、ITソリューション事業を成長事業と位置付け、グループ会社を挙げて重点施策を推進してまいりました。

当第2四半期連結累計期間においては、株式会社イコリスが展開するEC事業が引き続き堅調に推移し、売上・利益に貢献しましたが、前年同期における半導体不足解消時の特需の反動や大型案件の減少、ペーパーレス化による影響があり、売上高は前年同期比でほぼ横ばいとなりました。また、ITソリューション事業における先行投資や、グループ会社の環境整備(一部フロアのリノベーション、ライブオフィス化)に伴う一時的なコスト増が利益を圧迫しました。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,652,865千円(前年同四半期比0.2%増)、営業利益は147,370千円(前年同四半期比22.6%減)、経常利益は209,051千円(前年同四半期比16.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は159,815千円(前年同四半期比3.7%増)となりました。

 

指標

当期実績

(千円)

当初予想
 (千円)

当初予想比
 (%)

前期実績
 (千円)

前期比
 (%)

売上高

8,652,865

8,611,000

0.5

8,639,187

0.2

営業利益

147,370

140,000

5.3

190,518

△22.6

経常利益

209,051

193,000

8.3

251,065

△16.7

親会社株主に帰属

する四半期純利益

159,815

124,000

28.9

154,082

3.7

 

 

なお、当社連結子会社である株式会社青雲クラウンの業績は、多くの顧客の年度末及び年度始めにあたる当社第3四半期連結会計期間以降に売上高が多く計上されるという季節的変動があります。
 
 セグメント別の業績は次の通りであります。
(サプライ事業)

売上高はわずかに増加しましたが、ペーパーレス化の普及や新規開拓活動の停滞による影響で利益率の高い自社製品の拡販が鈍化したことにより、利益は減少しました
 これらの結果、売上高は6,966,211千円(前年同四半期比0.8%増)、セグメント利益は386,830千円(前年同四半期比3.5%減)となりました。

 

 

(ITソリューション事業)

今期もデジタルマーケティングを活かしたEC事業が大きく伸長を続けているものの、複合機販売においては前年同期の半導体不足解消時の需要増加に対する反動や大型案件の減少が影響したほか、新商品の販売促進費や人材への先行投資によるコスト増加があり、売上・利益が減少しました。
 これらの結果、売上高は1,686,653千円(前年同四半期比2.3%減)、セグメント利益は52,508千円(前年同四半期比34.3%減)となりました。 

 

(2) 財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ700,799千円増加し、9,153,737千円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ661,919千円増加し、6,140,765千円となりました。これは、主に現金及び預金が453,433千円、受取手形及び売掛金が160,556千円増加したこと等によります。
  固定資産は、前連結会計年度末に比べ38,879千円増加し、3,012,972千円となりました。これは、無形固定資産が7,138千円、投資その他の資産が32,255千円増加したことによります。

流動負債は、前連結会計年度末に比べ564,611千円増加し、4,677,915千円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が251,611千円、短期借入金が611,736千円増加し、電子記録債務が198,058千円減少したこと等によります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べ17,551千円減少し、445,999千円となりました。これは、主に長期借入金が23,386千円減少したこと等によります。

純資産は、前連結会計年度末に比べ153,739千円増加し、4,029,823千円となりました。これは、主に利益剰余金が119,111千円、その他有価証券評価差額金が25,688千円増加したこと等によります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ455,532千円増加し、2,337,704千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果使用した資金は、50,153千円(前年同四半期は102,843千円の獲得)となりました。収入の主な要因は、税金等調整前四半期純利益237,043千円であり、支出の主な要因は、売上債権の増加額160,556千円、棚卸資産の増加額49,353千円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、41,864千円(前年同四半期は41,279千円の使用)となりました。支出の主な要因は、無形固定資産の取得による支出44,662千円、有形固定資産の取得による支出27,276千円であり、収入の主な要因は、投資有価証券の売却による収入45,716千円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果獲得した資金は、547,550千円(前年同四半期は30,544千円の使用)となりました。収入の要因は、短期借入金の純増額620,000千円であり、支出の要因は、長期借入金の返済による支出31,650千円、配当金の支払額40,799千円であります。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6) 研究開発活動

当社グループでは、リサイクル新製品に関する研究開発活動を行っており、当第2四半期連結累計期間の研究開発費は7,699千円であります。
 なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。