株式会社ペッパーフードサービス

ブランドなど:ペッパーランチいきなりステーキ
小売業飲食店スタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03478 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、各種政策の効果や雇用・所得環境改善の期待から、緩慢的ながらも景気回復の動きがみられました。その一方で世界経済は、物価上昇、中東地域をめぐる情勢や金融引き締めによる影響などから引き続き不安定な状況が続いております。外食産業におきましては、原材料価格の高騰やアルバイト人員の確保のための時給の引上げなど、引き続き厳しい経営環境が続いております。

 こうした状況のもと、2024年は『漸進』を当社のテーマとして、お客様へ安心・安全な商品の提供を最優先課題としながら、運営店舗でのDXの取り組みや、新業態の企画、検討を進めながら、アジアを中心とした海外展開にも注力いたしました。

 不採算店舗の撤退が進んだこと、本社費用の削減及び販売価格の適正化による原価率改善が行われたこと等により、いきなり!ステーキ事業並びにレストラン事業のセグメント利益が前年同期に比べ大幅に改善しております。

 なお、営業外項目では、被害事故に係る店舗設備の損害に対する保険金受取額を20百万円営業外収益に計上いたしました。

 これらの結果、当第1四半期累計期間における売上高は3,555百万円(前年同期比1.7%減)、営業損失は50百万円(前年同期は212百万円の営業損失)、経常損失は30百万円(前年同期は211百万円の経常損失)、四半期純損失は50百万円(前年同期は314百万円の四半期純損失)となりました。

 

 セグメントの経営成績は次のとおりです。

① いきなり!ステーキ事業

 いきなり!ステーキ事業につきましては、引き続き調理技術、店舗サービス力の強化を行うとともに、魅力ある商品を期間限定キャンペーンとして打ち出し、お客様数の増加に努めてまいりました。また、アプリ会員限定の施策により会員様の新規獲得に尽力いたしました。

 商品キャンペーンといたしましては、1月15日より希少部位である『トライチップステーキ』を販売、3月5日からは『US産リブロースステーキ』を特別価格にて販売いたしました。

 会員限定施策といたしましては、1月15日から2月25日の間、『肉初めクーポン祭り』として、毎週お得なクーポンを配布いたしました。

 SNS施策といたしましては、2月と3月に公式X(旧Twitter)のフォロワー数20万人達成を記念して、抽選で合計3,000名様に総額150万円分の肉マネークーポンが当たるキャンペーンを行いました。

 海外においては、既存店である、台北、フィリピンの売上高は好調に推移しております。また、新たにインドネシア法人の『PT MAKMUR PRIMA STEAK(ピーティー マクムール プリマ ステーキ)』社と2月20日にFC契約を締結しており、6月の開店に向け準備を行っております。

 この結果、当第1四半期累計期間における売上高は3,439百万円(前年同期比2.5%増)、セグメント利益は232百万円(前年同期比66.8%増)となりました。

 

② レストラン事業

 レストラン事業につきましては、メイン商品のブラッシュアップを図ってまいりました。「こだわりとんかつ かつき亭」では、『春のテイクアウト祭り』の開催や2月27日より期間限定で山形産米沢豚を使用したメニューを販売いたしました。「炭焼きステーキくに」では、毎月29日の肉の日フェアの開催の他、国産牛ランプ&イチボステーキを販売いたしました。

 この結果、不採算店舗の整理が完了したこと及び既存店の売上高の増加に伴い、当第1四半期累計期間における売上高は101百万円(前年同期比58.2%減)、セグメント利益は10百万円(前年同期は19百万円のセグメント損失)となりました。

 

③ 商品販売事業

 商品販売事業につきましては、「冷凍ワイルドステーキ」、「冷凍ガーリックライス」、「冷凍ハンバーグ」の他、家庭でもお店の味が楽しめるよう、オリジナルスパイスやソースを各大手モールにて出店販売いたしました。

 この結果、当第1四半期累計期間における売上高は14百万円(前年同期比4.6%減)、セグメント損失は2百万円(前年同期は2百万円のセグメント損失)となりました。

 

④ その他事業

 その他事業につきましては、店舗FC開発や店舗サポート及び購買に関する間接収益部門の事業となっております。新規加盟店の出店が発生していないため、売上高が減少している状況が続いております。

 この結果、当第1四半期累計期間における売上高は0百万円(前年同期比59.3%減)、セグメント損失は26百万円(前年同期は25百万円のセグメント損失)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べて103百万円増加し5,744百万円となりました。これは主に、現金及び預金が164百万円増加したこと、建物が19百万円減少したこと及び敷金保証金が12百万円減少したことによるものです。また、子会社の清算結了に伴い破産更生債権等が3,464百万円減少し、同額を貸倒引当金と相殺しております。

 負債は、前事業年度末に比べて211百万円減少し2,888百万円となりました。これは主に買掛金が22百万円減少したこと、未払金が49百万円減少したこと、未払法人税等が42百万円減少したこと及び借入金が76百万円減少したことによるものです。

 純資産は、前事業年度末に比べて314百万円増加し2,855百万円となりました。これは主に、利益剰余金が50百万円減少したこと及び第13回新株予約権の行使に伴い資本金、資本剰余金がそれぞれ184百万円増加したことによるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6)主要な設備

 当第1四半期累計期間において、当社の主要な設備について著しい変動はありません。