売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03506 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当第1四半期連結累計期間(2024年2月~2024年4月)におけるわが国経済は、インバウンドによる外国人観光客の増加もあり、総じて緩やかな回復基調にあります。一方、エネルギー資源や原材料価格の高騰、円安に伴う物価上昇が個人消費に与える影響等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループは、お客様のライフスタイル作りのサポートとして「より良い商品」「より良い価格」「より良いサービス」をモットーに、新しい価値観の提案・提供を通して社会の発展に貢献することを経営の基本方針に、既成概念にとらわれることなくチャレンジを続け、インターネット通販事業を中心に事業活動を行っております。

事業のセグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

①インターネット通販事業

当第1四半期連結累計期間(2024年2月~2024年4月)における国内の家電小売業界におきましては、旅行や各種イベントが正常化したことによりデジタルカメラ関連は引き続き好調だったものの、物価高による消費マインドの低下や買い替え需要の鈍化の影響もあり生活家電、テレビ、パソコン等総じて前年に比べ低調に推移いたしました。

このような状況の中、当社が出店する「Yahoo!ショッピング」「楽天市場」「Amazonマーケットプレイス」等の外部サイトの売上高は、ポイント等の効果的な販促施策の展開により、冷蔵庫、スマートフォン、デジタルカメラ、カメラ用レンズ、ディスプレイ、ヘッドフォンを中心に好調に推移いたしました。今後も売れ筋商品の在庫施策等により更なる売上高確保に努めてまいります。

商品購入検討時の問い合わせ用にWEB接客ツールのチャット機能を導入している「ecカレント」オリジナルサイト、「楽天市場」及び「Yahoo!ショッピング」の外部サイトにおける大型家電の配送設置サービスは、きめ細やかな接客を通してそれぞれのユーザーに合った提案を行うよう努めております。また、エアコン、冷蔵庫、洗濯機等の大型商品のご注文の際、不明な点、質問に対して「ecカレント設置ご相談ダイヤル」を設置し、オペレーターが電話にて丁寧に対応させて頂いております。さらに、都内23区を中心としたエリアにおいて最短2日で、大型家電品の設置配送を行うサービスについて、よりお得な商品をお買い求め頂けるよう一層の商材の充実を図りました。また、スピーディーに届けられるよう更なる納期短縮の取組みを行いました。

2024年3月に開催された「au PAY マーケット」の「BEST SHOP AWARD 2023」において、「ecカレント」が、パソコン・PC周辺機器カテゴリ大賞を受賞しました。また、同月に開催された「Yahoo!ショッピング Best Store Awards 2023」では、当社運営の「イーベスト」が、「家電、オーディオ、カメラ部門」第3位を受賞しました。

2024年4月、当社が運営している「ecカレント」及び「イーベスト」のオリジナルサイトにおいて、新たな決済方法として株式会社NTTドコモが提供する決済サービス「d払い」を導入しました。今回、「d払い」を導入することにより、ドコモのケータイ回線をお持ちのお客様が、購入手続き時に4桁のパスワード(spモードパスワードもしくはネットワーク暗証番号)をご入力いただくことで決済ができるようになり、同サイトへの集客効果に繋げております。

当社が運営する家電レンタルサイト「レントコ」においては、オープン4周年を記念しまして4月より期間中に一度のお会計で10,000円以上のレンタル時に使える1,500円オフクーポン及び5,000円以上のレンタル時に使える500円オフクーポンを全ての会員の皆さまへプレゼントするキャンペーンを開催し、販促強化を図りました。

各カテゴリにおける前年同四半期比では家電5.0%増、パソコン38.5%増、周辺機器・デジタルカメラ1.9%減となりました。

売上高及び利益面に関しましては、食料等生活必需品の価格高騰による消費者の節約志向の影響はあるものの、前年同四半期比で増収増益となりました。

その結果、当第1四半期連結累計期間は、売上高は6,988百万円(前年同四半期比7.0%増)、営業利益128百万円(前年同四半期比5.1%増)となりました。

 

インターネット通販事業の売上・受注件数等の推移

 

 

売上高(百万円)

営業損益(百万円)

受注件数(千件)

棚卸資産回転率

(回転/年換算)

当第1四半期連結累計期間

6,988

128

261

11.2

前第1四半期連結累計期間

6,531

122

281

10.3

 

※セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

 

(百万円)

 

家電

パソコン

周辺/デジカメ

その他

合計

当第1四半期連結累計期間

3,289

1,305

2,098

294

6,988

前第1四半期連結累計期間

3,131

942

2,139

318

6,531

 

※セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

※当該数値は、独立監査人による四半期レビューを受けておりません。

 

②ビューティー&ヘルスケア事業

株式会社エックスワンにおいて展開される、ビューティー&ヘルスケア事業においては、新商品として、2024年1月に一台で7つの機能を搭載した家庭用美顔器「エックスビューティープロ(X-Beauty Pro)」、3月に毎日おやつ感覚で手軽においしく、 バリア成分「フコイダン」を摂れる認定健康食品「めかぶで健康」、そして4月に身体と心を整え、明日への力を育む『至福の眠り』へ誘う機能性素材「プラチナウェーブ」使用の寝具「KAIMIN STORY プラチナ」を発売し、おかげさまで売上高は堅調に推移いたしました。

会員ビジネスにおいては、WEB会議アプリケーションによる動画(ライブ含む)配信を活用したオンラインセミナーに加えて、2024年2月から4月にかけて東京、大阪、福岡、新潟で対面でのセミナーを開催し、会員とのきめ細やかなコミュニケーションを行っており、売上高は堅調に推移いたしました。

エックスワンの直営店舗「エックスリュークス横浜」では、2024年3月に春のコスメフェアを実施し、ファンデーションセットに使用可能なアプリクーポンの配布や、4月よりオープン2周年記念として店内商品半額セール、又3,000円以上購入で豪華景品の当たる抽選券プレゼント等の各種販促施策により、化粧品を中心に実際に手にとって実感してもらえるようブランディングの強化を図りました。

また、ウェルエイジングクリニック南青山と提携を行い、株式会社エックスワンがこれまで培ってきたエイジングケアに関するノウハウを活用し、インスタライブのイベントサポート等の各種サービスを展開しております。

売上高に関しましては、会員向けビジネスは概ね計画通り推移する一方で、卸販売について免税店舗では欧米、アジアからの訪日観光客がコロナ禍前の水準に戻ってきているのに対して、中国からの訪日観光客の本格的な回復にはまだ時間を要するものの、全体として前年同四半期を僅かながら上回る結果となりました。利益面に関しましては、コスト削減の効果もあり前年同四半期比で営業損失は縮小いたしました。

その結果、当第1四半期連結累計期間は、売上高は178百万円(前年同四半期比0.0%増)、営業損失8百万円(前年同四半期は28百万円の営業損失)となりました。

 

ビューティー&ヘルスケア事業の売上推移

(百万円)

 

パーソナルケア

ヘルスケア

その他

合計

当第1四半期連結累計期間

92

58

27

178

前第1四半期連結累計期間

83

43

51

178

 

※セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

※当該数値は、独立監査人による四半期レビューを受けておりません。

 

③その他事業(「各種販売支援事業」、「3PL事業」、「不動産事業」)

「各種販売支援事業」においては、ラオックス・グローバルリテーリング株式会社の国内免税店舗等において訪日観光客向け販売や株式会社エックスワン商品の会員向け販売のシステム・物流支援等を行っております。

「3PL事業」においては、当社が運営する「ecカレント」をはじめインターネット通販サイト運営で培ってきたノウハウを基に、販売から物流までワンストップで管理する質の高いシステムをインターネット通販事業者の皆さまに対して提供してきた実績を活かし、物流倉庫・受注管理・出荷の包括的な物流支援サービスである本事業の更なる強化を図っております。パソコンや家電以外に自転車等のアイテムやスポット対応等柔軟な対応により、ビジネスは堅調に推移しております。

「不動産事業」においては、国内案件のみならず、海外のお客様も対象に、不動産の売買・賃貸等に関する仲介事業を展開しております。

その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は70百万円(前年同四半期比33.8%減)、営業損失3百万円(前年同四半期は10百万円の営業利益)となりました。

 

以上の結果、当第1四半期連結累計期間は、売上高7,221百万円(前年同四半期比6.3%増)、営業利益6百万円(前年同四半期比142.7%増)、経常利益4百万円(前年同四半期比250.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2百万円(前年同四半期は9百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

(資産の部)

当第1四半期連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べ174百万円増加し、6,378百万円となりました。これは主に、現金及び預金282百万円増加、商品125百万円減少によるものであります。

(負債の部)

当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ253百万円増加し、3,467百万円となりました。これは主に、買掛金1,106百万円増加、短期借入金800百万円減少によるものであります。

(純資産の部)

当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ78百万円減少し、2,910百万円となりました。これは主に、配当金の支払82百万円によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ282百万円増加し、931百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間において営業活動の結果増加した資金は、1,243百万円(前年同四半期は256百万円増加)となりました。収入の主な内訳は、棚卸資産の減少額129百万円、仕入債務の増加額1,106百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は、65百万円(前年同四半期は72百万円使用)となりました。支出の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出37百万円、貸付けによる支出23百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第1四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は、895百万円(前年同四半期は89百万円使用)となりました。支出の主な内訳は、短期借入金の純減額800百万円、長期借入金の返済による支出17百万円、配当金の支払額76百万円によるものであります。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

当第1四半期連結累計期間において、ビューティー&ヘルスケア事業の商品仕入実績、その他事業の商品仕入実績及び販売実績が著しく変動いたしました。

 

① 商品仕入実績

 

 

 

セグメントの名称

 

仕入高(千円)

 

前年同四半期比(%)

ビューティー&ヘルスケア事業

37,493

△40.4

その他事業

29,911

△36.4

 

(注) セグメント間の取引は、相殺消去しておりません。

 

② 販売実績

 

 

 

セグメントの名称

 

売上高(千円)

 

前年同四半期比(%)

その他事業

70,197

△33.8

 

(注) セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。