売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E27202 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの収束にともない、内需主導により、景気が緩やかに持ち直しました。長期化したウクライナ問題、パレスチナ問題、中国の景気後退、円安及び物価高騰などの影響により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

リユース小売業界におきましては、円安・物価高騰という観点においての生活防衛、また循環経済への関心の高まり等により、フォローの風が吹いておりますが、人手不足並びに人件費上昇、店舗運営費用の高騰などで厳しい環境が続いております。

このような外部環境に対応するために、当社はさまざまな取組みを進めてまいりました。

商品政策においては、法人買取、宅配買取、催事買取、海外仕入など商品調達ルートを増やし、全体の商品調達力を高める取組みをしております。また、店頭買取システムの見直しに引き続き注力しており、バックヤードの標準化などを通して効率アップを目指しております。

店舗政策においては、お客様が再来店したくなる売場づくりに注力し、見やすい・探しやすい・手に取りやすいという標準化を推進しております。理論知識だけではなく、実践・検証を組み込んだ売場改善研修を継続的に実施してまいりました。

また、総合リユース買取王国業態の買取王国高畑店(名古屋市中川区)、買取王国守山大森店(名古屋市守山区)及び買取王国岐阜河渡店(岐阜県岐阜市)では、お客様に認知されやすいように、外装リニューアルをいたしました。工具買取王国業態では、新たな試みとして、工具買取王国鈴鹿白子店(三重県鈴鹿市)に工具の従来顧客との親和性が高い釣具専門売場を併設し、工具&釣具買取王国第1号店として2023年12月1日にリニューアルオープンいたしました。

出店状況におきましては、店舗開発部門が出店方針等を勘案しながら、精力的に開発活動をしてまいりました。

2023年6月23日に、マイシュウサガール業態のマイシュウサガールみよし店(愛知県みよし市)が、マイシュウサガール豊田店(愛知県豊田市)の移転先としてグランドオープンいたしました。マイシュウサガールみよし店は、ファッション以外にホビー雑貨類も取り扱い商材に加えており、当社独自の国内三次流通を可能にしたマイシュサガール業態のパワーアップモデルになります。今後更なるビジネスモデルのブラッシュアップを図ってまいります。

2023年7月6日に、おたから買取王国業態の6店舗目として、おたから買取王国バロー土岐店(岐阜県土岐市)をオープンいたしました。地域密着型をスタンスにお客様が利用しやすい立地を厳選した新規出店でございます。

2023年9月1日に、工具買取王国金沢鞍月店(石川県金沢市)を、2023年11月3日に、工具買取王国白山福留8号店(石川県白山市)をオープンいたしました。北陸地方を新たなドミナントの拠点として、今後展開してまいります。

その他に、全社的に営業力の強化を推進しておりました。その結果、2023年7月20日に当社のモノドネ事業で株式会社サカイ引越センターと業務提携いたしました。お引っ越しするお客様の不用品を寄付につなげていく提携内容でございます。

売上高については、前年同期を大きく上回りました。売場の充実により主要商材のファッション・ホビー・工具とも順調に売上を伸ばしております。また、サブ商材のトレカに関しては、株式会社テイツーのトレーディングカードAI読取システム「TAYS(テイズ)」を22店舗に導入した成果を徐々に得られてまいりました。

以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は4,884百万円(前年同期比15.4%増)、営業利益は370百万円(同31.3%増)、経常利益は392百万円(同26.9%増)、四半期純利益は251百万円(同32.7%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前事業年度末と比べて304百万円増加し、2,945百万円となりました。これは、商品が142百万円、現金及び預金が93百万円、売掛金が52百万円増加したことなどによるものです。

固定資産は、前事業年度末と比べて38百万円増加し、1,352百万円となりました。これは、有形固定資産が8百万円、無形固定資産が3百万円、投資その他の資産が27百万円増加したことなどによるものです。

この結果、総資産は前事業年度末と比べて343百万円増加し、4,297百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前事業年度末と比べて85百万円増加し、877百万円となりました。これは、1年内返済予定の長期借入金が115百万円、賞与引当金が18万円増加した一方、未払法人税等が68百万円減少したことなどによるものです。

固定負債は、前事業年度末と比べて13百万円増加し、777百万円となりました。これは、資産除去債務が7百万円増加したことなどによるものです。

この結果、負債合計は前事業年度末と比べて98百万円増加し、1,655百万円となりました。

 

(純資産)

純資産合計は、前事業年度末と比べて244百万円増加し、2,641百万円となりました。これは、譲渡制限付株式報酬としての新株発行により資本金が11百万円、資本剰余金が11百万円、四半期純利益により利益剰余金が251百万円増加した一方、配当金の支払により利益剰余金が28百万円減少したことなどによるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。 

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。