売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E27202 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。 

(1) 業績の状況

当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍を乗り越え、企業のかつてない高水準の賃上げや投資意欲など、社会経済には前向きな動きがみられました。一方で、為替市場での円安・ドル高及び物価高騰による実質賃金の低下などで、個人消費が力強さに欠けており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続くと予想されます。

リユース小売業におきましては、社会的SDGsへの関心度の高まりや、物価高騰による生活防衛行動などにより、フォローの風が吹いておりますが、人件費上昇、人手不足などで厳しい環境が続いております。

このような外部環境に対応するために、当社はさまざまな取組みを進めてまいりました。

商品政策においては、店頭買取・法人仕入・海外買付・宅配買取など多様な調達ルートを強化し、全体の商品調達力を高める取組みをしております。

国内での三次流通を可能にしたマイシュウサガール業態及び提携業者を活かして、資源の有効活用を実現できたため、本格的に「とことん買取」を推進しております。「お値段がつかないお品物も、お引き取りいたします。もちろん、価値のあるお品物はしっかりお値段をおつけいたします。買取王国は手ぶらで帰れるリユースショップです。」という「とことんカイトリ宣言」をしております。

店舗政策においては、店舗開発部門が、業態ごとの出店方針等を勘案しながら、精力的に開発活動を展開してまいりました。

総合リユースショップ買取王国業態に関して、2024年3月1日に、買取王国岐南店(岐阜県岐南町)のオープンに続き、2024年4月19日に、買取王国松原店(大阪府松原市)をグランドオープンいたしました。計画通りに、上半期で2店舗の出店が完了しております。

工具買取王国業態に関して、2024年3月16日に、工具買取王国大津店(滋賀県大津市)、2024年6月1日に、工具買取王国高岡店(富山県高岡市)をグランドオープンいたしました。また、2024年8月2日に工具買取王国鳴海店(名古屋市緑区)のオープンを予定しております。直営5店舗の出店計画を順調に進めております。

その他に、「とことん買取」に合わせて2024年6月21日に、マイシュウサガール業態のマイシュウサガール春日井店(愛知県春日井市)をグランドオープンいたしました

業務効率化においては、顧客満足度の向上及び全社の業務効率化を同時に満たせる新しいPOSシステムの開発を進めていると同時に、効率化できる仕組みづくりを推進しております。先般オープンしたマイシュウサガール春日井店では、今まで現場でやっていた仕分け・値付け作業を物流倉庫で行い、店頭作業の単純化を通して、生産性を高める実験を始めております。

売上高については、売場の充実により主要商材のファッション・ホビー・工具とも順調に伸ばし、相場の影響で大きく落ち込んだトレカの売上をカバーし、前年同期を上回りました。売上構成の変化に伴い、粗利率の改善が見られました。

利益ベースについては、出店コストや人件費増加で販売費及び一般管理費は大きく膨らんで利益を圧迫しておりますが、開示いたしました業績予想の通りであります。当事業年度の出店計画の実施を前半に集中することで、後半の収益貢献を見込んでおります。2024年3月21日に、工具買取王国堺浜寺26号店(大阪府堺市)をフランチャイジーに転換したため、営業権譲渡益として特別利益に計上しております。

以上の結果、当第1四半期累計期間の売上高は1,706百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は129百万円(同5.5%減)、経常利益は137百万円(同4.7%減)、四半期純利益は109百万円(同18.2%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

流動資産は、前事業年度末に比べて250百万円増加し、3,269百万円となりました。これは、現金及び預金が66百万円、商品が151百万円増加したことなどによるものです。

固定資産は、前事業年度末に比べて53百万円増加し、1,480百万円となりました。これは、有形固定資産が14百万円、投資その他の資産が39百万円増加したことなどによるものです。

この結果、総資産は前事業年度末に比べ303百万円増加し、4,750百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前事業年度末に比べて135百万円減少し、831百万円となりました。これは、賞与引当金が14百万円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が23百万円、未払法人税等が28百万円減少したことなどによるものです。

固定負債は、前事業年度末に比べて366百万円増加し、1,094百万円となりました。これは、長期借入金が359百万円増加したことなどによるものです。

この結果、負債合計は前事業年度末に比べ231百万円増加し、1,926百万円となりました。

 

(純資産)

純資産合計は、前事業年度末と比べて72百万円増加し、2,824百万円となりました。これは、利益剰余金が配当金の支払により36百万円減少した一方、四半期純利益により109百万円増加したことによるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。 

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。