売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02971 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の分析

  当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、コロナ禍を乗り越え経済活動は正常化し、企業業績が回復してきているものの、原材料費やエネルギー価格の高騰、円安を背景とした企業間物価の上昇等により、消費や投資は力強さを欠く状況がみられます。世界経済につきましても、多くの国で高金利、高インフレが継続し、中国経済の減速やイスラエル・パレスチナ情勢、ウクライナ情勢等の深刻化などから停滞感が強まりました。

 当社の属する情報通信業界におきましては、情報通信機器や事務用機器のリース取扱高でみると、ここ数年の減少から前年比横ばい状況にあり、総じて厳しい状況にあります。
 このような情勢のなか、当社グループは2024年9月期を最終年度とする中期経営計画の達成に向けてグローバル専門商社構想を掲げ、①海外ソリューション事業の拡大、②DX、脱炭素、感染症対策商材の推進、③ストック収益拡大を重点施策とし、取り組んでおります。

 当第2四半期連結累計期間の業績は、海外ソリューション事業が大幅に増加したことから、前年同期比20.3%増の5,501百万円となり、営業利益は前年同期比30.7%増の178百万円となりました。親会社の所有持分に帰属する四半期利益は前年同期比68.7%増の128百万円となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①国内ソリューション事業

直営店チャネルにおいては、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力しました。独自プランによるMFPの提案営業に注力するとともに、ネットワーク強化のためのセキュリティソリューションを強化してまいりました。その結果、同チャネルの売上収益は前年同期比9.2%増の1,138百万円となりました。

 FC加盟店チャネルにおいては、直営店の販売手法を水平展開し、加盟店へ販売手法の共有を推し進めるとともに、販売支援を実施してまいりました。また、FC加盟店1社の権利義務一切の譲渡を行いました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比10.5%減の511百万円となりました。

代理店チャネルにおいては、電力料金の引き下げ対策として主力商品のLED照明の販売掘り起しを実施しました。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比3.3%増の519百万円となりました。

これらの結果、国内ソリューション事業の売上収益は、前年同期比2.5%増の2,169百万円となり、セグメント利益は、FC加盟店の譲渡等もあったことから前年同期比87.0%増の240百万円となりました。

 

②海外ソリューション事業

 海外ソリューション事業は、脱炭素化に取り組む企業へLED照明や業務用エアコン等による省エネソリューション営業に注力しました。また、マレーシアのSin Lian Wah Electric Sdn. Bhd.を2023年9月に子会社としました。これらの結果、売上収益は前年同期比40.4%増の3,042百万円、セグメント利益は前年同期比20.3%減の118百万円となりました。

 

③BPR事業

BPR事業は、新規顧客開拓に注力するとともに、コンサルティング営業を通じてRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組みました。BPOセンターにおいては、業務の自動化を推進し業務効率を高めてまいりました。これらの結果、売上収益は海外への業務アウトソーシングを手控える企業があったことから、前年同期比0.3%減の289百万円となりました。セグメント利益は、円安による原価アップもあり前年同期比32.5%減の25百万円となりました。

 

 

 

セグメントの名称

当第2四半期連結累計期間

(自 2023年10月1日

至 2024年3月31日)

前年同期比(%)

国内ソリューション事業

直営店

(千円)

1,138,512

109.2

FC加盟店

(千円)

511,533

89.5

代理店

(千円)

519,524

103.3

  計

(千円)

2,169,570

102.5

海外ソリューション事業

(千円)

3,042,209

140.4

BPR事業

(千円)

289,587

99.7

合計

(千円)

5,501,367

120.3

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額に消費税等は、含まれておりません。

 

(2) 財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間の資産につきましては、前連結会計年度末より134百万円減少し、10,709百万円となりました。これは保有在庫の圧縮に努めた結果、棚卸資産が135百万円減少したこと等によるものであります。

当第2四半期連結会計期間の負債につきましては、前連結会計年度末より253百万円減少し、5,636百万円となりました。これはリース負債が185百万円増加し、営業債務及びその他の債務が89百万円、借入金が240百万円、契約負債が115百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。

当第2四半期連結会計期間の資本につきましては、前連結会計年度末より119百万円増加し、5,072百万円となりました。これはその他の資本の構成要素が138百万円増加したこと等によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ270百万円増加し、2,668百万円となりました。営業活動で456百万円獲得、投資活動で17百万円使用し、財務活動で409百万円使用したことによるものです。

なお、当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動で獲得した資金は456百万円(前年同四半期は135百万円の使用)となりました。この主な要因は、税引前四半期利益が212百万円となり、棚卸資産が142百万円減少し、その他の流動資産の増減額が183百万円増加したこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動で使用した資金は17百万円(前年同四半期は49百万円の獲得)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動で使用した資金は409百万円(前年同四半期は166百万円の使用)となりました。この主な要因は、配当金の支払128百万円及び借入金が返済等により242百万円減少したこと等によるものです。

 

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 主要な設備

該当事項はありません。

 

(7) 従業員数

  連結会社の状況

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数に大きな変動はありません。