売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02982 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

 当第2四半期連結累計期間(2023年10月1日~2024年3月31日)(以下「当四半期」という。)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が沈静化に向かい、経済活動が正常化に向かう一方、不安定な国際情勢を背景とするエネルギー・原材料価格の高騰や、継続する物価上昇による消費の減速等により、先行き不透明な状況が依然として続いております。

 そのような状況のなか、当四半期における当社グループの主要事業である菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業(以下「資材及び雑貨等の販売事業」という。)におきましては、クリスマスやバレンタインデー、ホワイトデーといったイベント需要を取り込み、業績は堅調に推移いたしました。

 

 当社グループでは、中期経営計画(2023-2026)で定めた「つくる喜びと食べる幸せを世界にめぐらせる」というパーパス、「たくさんのつくりたいをかなえる」というビジョンの達成を目指し、引き続き持続的な成長と更なる企業価値の向上を図っております。2024年1月には、お客様からのご要望が多かった公式アプリをリリースいたしました。アプリを通した更なるサービスの拡充や、アプリの利便性を活かした新規顧客層の拡大を取り進めております。2024年3月には、株式会社フレンバシーと締結した事業譲渡契約に基づき、プラントベースに特化したポータルサイト「Vegewel」の事業譲受が完了いたしました。これまで「Vegewel」を利用してきたユーザー、レストラン、食品メーカー、自治体との連携を構築し、当社グループとのシナジー効果を生み出すことにより成長を加速させてまいります。

 

 また、新規の計画として、決算補足説明資料で紹介しております、菓子店のDX改善ツールの開発、更に当社初の実店舗のオープン等、新しい挑戦も始まっております。

 

 以上の結果、売上高5,170,049千円(前年同四半期比4.5%増)、営業利益506,482千円(同16.2%減)、経常利益540,363千円(同13.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益366,517千円(同14.6%減)となりました。

 

 当四半期は、今後の事業拡大に向けた人材の確保や販売費及び一般管理費の増加が影響し減益となりましたが、公式アプリのリリースやポータルサイト「Vegewel」の事業譲受を通して、既存のお客様への付加価値は強化され、新規のお客様との接点も増えてまいります。今後の事業拡大に向けた営業活動も積極的に実施してまいりましたので、当社グループとしては着実に成長路線を歩んでおり、今後の収益改善に寄与するものと捉えております。また、営業キャッシュ・フローは中間期として過去最高を更新しており、今後の更なる事業拡大のために重要となる財務基盤が堅調に整ってきていると考えております。

 

 なお、当社グループは、資材及び雑貨等の販売事業を主要な事業としており、その他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

②財政状態

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は、6,518,023千円となり、前連結会計年度末と比べ98,068千円増加しました。これは、主に、在庫商品を出荷したことにより棚卸資産が減少した一方で、営業活動によるキャッシュ・フローの獲得などにより現金及び預金が増加したことによるものであります。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、2,332,841千円となり、前連結会計年度末と比べ182,067千円減少しました。これは、主に、長期借入金の返済並びに支払手形及び買掛金が減少したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産は、4,185,182千円となり、前連結会計年度末と比べ280,136千円増加しました。これは、主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、法人税等の支払や仕入債務の減少などにより一部相殺されたものの、税金等調整前四半期純利益541,191千円の計上などにより、前連結会計年度末に比べ419,789千円増加し、当第2四半期連結会計期間末には2,206,993千円となりました。

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は676,230千円(前年同四半期比52.2%増)となりました。これは、主に、法人税等の支払額176,344千円及び仕入債務の減少額85,145千円などによる資金の減少に対し、税金等調整前四半期純利益541,191千円に加え、棚卸資産の減少額382,214千円などによる資金の増加によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は30,610千円(前年同四半期は114,185千円の使用)となりました。これは、主に、無形固定資産の取得による支出33,359千円及び事業譲受による支出23,000千円などによる資金の減少に対し、保険積立金の払戻による収入70,544千円などによる資金の増加によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は287,337千円(前年同四半期比135.8%増)となりました。これは、主に、長期借入金の返済による支出194,079千円及び配当金の支払額86,532千円などによる資金の減少によるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。

 当第2四半期連結会計期間の末日現在において重要な資本的支出の予定はありません。

 なお、当第2四半期連結会計期間末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は1,254,362千円となっております。また、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は2,206,993千円となっております。