売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E22460 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、欧米での金融引き締めの継続、中国経済の先行き懸念があるものの、持ち直しが続くことが期待されております。

第3次中期経営計画の2年目となる当期は、グループ経営方針として「グローバルIPの創造と展開」を掲げ、各種施策に取り組んでいます。

当第3四半期において、パッケージ分野では既存タイトルのリピート販売が中心となりました。スマートフォンゲームはIP許諾で1タイトルの配信が開始されました。既存タイトルが好調に推移したこと、及び第2四半期に配信を開始した新作タイトルの貢献により、オンライン・モバイル分野は、前四半期に引き続き最高の売上高となりました。

複数の自社パブリッシングの新作スマートフォンゲームの配信開始に伴う販売手数料、広告宣伝費、及び外注加工費の増加等により、第3四半期累計では、営業利益は前年同期を下回りました。引き続き運営・販売に注力し、より一層の成長に繋げてまいります。営業外収支においては、金融市場を注視しながら、有価証券売却益等を計上したことで、経常利益、純利益ともに前年同期を大幅に上回りました。

12月に株式会社アカツキの自己株式処分による第三者割当を引き受けることを決定しました。これにより、アカツキグループと更なる関係構築を進め、新たな事業機会の創出を図るとともに、当社の連結子会社である株式会社コーエーテクモゲームスと、同社の連結子会社である株式会社アカツキゲームスが共同で運営している『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』を軸とした、事業面における提携の実効性の向上を進めてまいります。

これらの結果、売上高611億36百万円(前年同四半期比23.7%増)、営業利益203億16百万円(同11.7%減)、経常利益338億25百万円(同100.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益242億83百万円(同80.2%増)となり、第3四半期累計として過去最高の売上高を達成しました。

 

セグメントの状況につきましては以下のとおりです。

エンタテインメント事業

「シブサワ・コウ」ブランドでは、国内でサービス中のスマートフォンゲーム『信長の野望 覇道』において、 12月に配信1周年を記念したキャンペーンを実施しました。また、「Google Play ベスト オブ 2023」の「Chromebook部門」ゲームカテゴリで大賞を受賞しました。

「ω-Force」ブランドでは、9月に発売した『Fate/Samurai Remnant』のリピート販売に注力しました。

「Team NINJA」ブランドでは、『Wo Long: Fallen Dynasty』が「PlayStation Partner Awards 2023」で PlayStation向けに発売されたヒットタイトルに贈呈される「PARTNER AWARD」を受賞しました。また、2024年3月には、幕末時代の日本を舞台にした、完全新作のオープンワールドアクションRPG『Rise of the Ronin』(PS5用)の発売を予定しております。

「ガスト」ブランドでは、9月に配信を開始した『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』が、累計300万ダウンロードを突破しました。

「ルビーパーティー」ブランドでは、『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において、各種ゲーム内イベントを実施しました。

「midas」ブランドでは、位置情報を活用したスマートフォンゲーム『信長の野望 出陣』を運営し、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)とコラボしたイベント「信長 東海道に出陣!」などを開催しました。

IP事業においては、『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)が引き続き高水準で推移しました。新規タイトルとして、11月に『真・三國無双 M』が配信開始されました。

以上の結果により、エンタテインメント事業の売上高は573億93百万円(前年同四半期比24.0%増)、セグメント利益は200億77百万円(同10.6%減)となりました。

※株式会社ネクソンが開発・運営を担当。配信地域は日本を含むグローバル。

 

 

アミューズメント事業

アミューズメント施設は、既存店売上高が好調に推移しました。新たに1店を出店し、当四半期末における店舗数は11店となりました。スロット・パチンコでは、当社が開発を担当した2タイトルが稼働を開始しました。

以上の結果により、アミューズメント事業の売上高は29億10百万円(前年同四半期比28.4%増)、セグメント利益は4億85百万円(同22.6%増)となりました。

 

不動産事業

ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、引き続き高い稼働率となりました。

以上の結果により、不動産事業の売上高は9億2百万円(前年同四半期比4.7%減)、セグメント利益は1億2百万円(同55.9%減)となりました。

 

その他事業

ベンチャーキャピタル事業において、ファンドの管理費用が発生しました。

以上の結果により、その他事業の売上高は2億43百万円(前年同四半期比11.8%減)、セグメント損失は3億49百万円(前年同四半期はセグメント損失89百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

① 資産の部

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して339億55百万円増加し2,448億44百万円となりました。これは主に、有価証券が455億72百万円増加した一方で、売掛金及び契約資産が91億76百万円、投資有価証券が78億78百万円それぞれ減少したことによるものであります。

 

② 負債の部

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して190億44百万円増加し872億49百万円となりました。これは主に、短期借入金が150億円増加したことによるものであります。

 

③ 純資産の部

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較して149億10百万円増加し1,575億95百万円となりました。これは主に、利益剰余金が85億14百万円、その他有価証券評価差額金が48億87百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、42億59百万円であります。

なお、第1四半期連結会計期間より一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の範囲を見直しております。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 注記事項 (会計方針の変更)」をご参照ください。