売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05443 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に係る行動制限の緩和により個人消費やインバウンド需要が回復したものの、資源価格の高騰や物価の上昇等により先行きは依然不透明な状況が続きました。

 このような環境のもと、当社グループにおきましては、事業基盤の整備・拡充、ならびに事業領域における競争力強化、収益性の向上に注力し、積極的に取り組んでまいりました。

 この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間における連結売上高は1,411百万円(前年同四半期比14.5%減)、営業損失は494百万円(前年同四半期 営業損失515百万円)、経常損失は595百万円(前年同四半期 経常損失601百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は552百万円(前年同四半期 親会社株主に帰属する四半期純損失722百万円)となりました。

 なお、第2四半期連結会計期間において、当社の連結子会社であったホテルKANAZAWA(同)は、当社の連結子会社であるホテル金沢㈱を存続会社とする吸収合併により消滅したため、連結の範囲から除外しております。

 また、当社の連結子会社であるホテル金沢㈱が新設分割により設立した㈱ホテル金沢を第2四半期連結会計期間より連結の範囲に含めております。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(メディカル事業)

 当第3四半期連結累計期間におけるメディカル事業は、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを国内の医療機関へ積極的に販売をしてまいりましたが、アライアンス先の選定及び細胞治療サービスの提供開始が当初想定より遅れていること等により、当第3四半期連結累計期間の売上高は101百万円(前年同四半期比20.1%減)となり、営業損失417百万円(前年同四半期 営業損失223百万円)となりました。

 

(リアルアセット事業)

 当第3四半期連結累計期間におけるリアルアセット事業は、ホテル業において新型コロナウイルス感染症の影響により低迷していた宴会・宿泊売上が前年に比べ大幅に回復したものの、前期のような匿名組合出資持分の譲渡による売上計上はありませんでした。

 この結果、当第3四半期連結累計期間のリアルアセット事業の売上高は1,309百万円(前年同四半期比14.1%減)となり、営業利益57百万円(前年同四半期 営業損失176百万円)を計上することとなりました。

 

② 財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,208百万円となり、前連結会計年度末に比べ179百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金の減少によるものであります。固定資産は12,530百万円となり、前連結会計年度末に比べ172百万円減少いたしました。これは主に減価償却費及びのれんの償却によるものであります。

 この結果、総資産は13,739百万円となり、前連結会計年度末に比べ352百万円減少いたしました。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は2,231百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,057百万円増加いたしました。これは主に、信託受益権譲渡契約に伴う前受金の受け入れによるものであります。固定負債は9,403百万円となり、前連結会計年度末に比べ857百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の返済によるものであります。

 この結果、負債合計は11,634百万円となり、前連結会計年度末に比べ199百万円増加いたしました。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は2,104百万円となり、前連結会計年度末に比べ552百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことによるものであります。

 この結果、自己資本比率は13.7%(前連結会計年度末は17.3%)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 新型コロナウイルス感染症の影響による会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当社グループにおきましては、メディカル事業において、医療機器として認可を受けたセルーション遠心分離器と高度管理医療機器クラスⅢとして認可を受けたセルセラピーキットを使用し、男性腹圧性尿失禁の疾患について厚生労働省の製造販売承認を取得しております。

 今後も、複数の疾患に対しての臨床研究の実施を予定しており、これら臨床試験は基本的には医師主導で行うこととしておりますが、一部の治験を企業負担で実施しております。

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、276百万円であります。