売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS




E05445 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

 (1)財政状態及び経営成績の状況

 当中間会計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)における我が国経済は、大企業・製造業の景況感は悪化傾向を示し始めたものの、非製造業の景況感はインバウンド関連にけん引され堅調傾向を維持しました。一方、国内個人消費については、実質賃金の改善は物価上昇により阻まれている上、いわゆるステルス増税により実質可処分所得の上昇が進まず、内需の本格回復はみられないまま推移しました。一方、目を海外に転じると、米国やEUでは労働市場の悪化傾向やインフレ圧力の低減見通しを背景に政策金利の引き下げによる景気のソフトランディングを図り始め、また、中国でも利下げ等により不動産市場の低迷や個人消費の落ち込みなどによる景況感悪化の抑え込みに着手し始めた一方、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの軍事衝突による中東情勢の悪化が収束しそうでしないまま続いており、各種エネルギー/食料価格などの高騰によるインフレ再燃懸念は払しょくできず、さらにはトランプ米大統領による相互関税政策の各国経済への影響などをめぐり先行き大きな不安を残しながら推移しました。

 このような中、当社の主要顧客業界である電子機器関連業界は、事業の再編を進めつつも、新興国向けに機能・性能を絞った製品の開発を進める一方、競争力の源泉である優れたアルゴリズムを用いた映像・画像・音声の圧縮伸張技術を追求し続けております。

 具体的には、携帯型端末においてもより高画質、大画面の方向に向かっていることから、映像・画像の圧縮伸張コア技術であるビデオコーデックにおける優れたアルゴリズムを市場が求めております。また、デジタル情報家電においても、高画質化に加え高音質化が求められており、低消費電力と合わせてそれらを実現するオーディオコーデックが期待されてきております。さらに、動画像の配信・伝送分野においても、低ビット・レートでも高画質、高音質、低遅延を実現する圧縮伸張技術が必要不可欠のものとなっております。

 このような状況下、DMNAアルゴリズムを用いて高画質、高音質、低遅延はもちろん、地球環境にやさしい省エネルギーなグリーン製品群を提供している当社は、国際標準規格に基づく圧縮伸張技術の機能強化ならびに受注活動を行うとともに、独自規格のオリジナル・コーデックや圧縮してもデータが劣化しないロスレス技術、ソリューション製品としての各種低遅延伝送装置、映像鮮明化の装置およびアプリなどをさらに国内外の市場に投入すべく営業努力を重ねております。

 当中間会計期間におきましては、ライセンス部門では、施設設備向けMP3エンコーダソフトウェアの量産ライセンス契約、CTスキャン装置向けノイズサプレッサ ソフトウェア、Web会議向けJPEGエンコーダ ソフトウェアの評価ライセンス契約、ドアホン向けH.264 HPコーデック、人工衛星向け1/4固定長圧縮技術の量産ライセンス契約、ソリューション部門では、車載向けに“LucidEye”映像鮮明化ライブラリ、防衛装備向け映像伝送エンコーダ/デコーダソフトウェア、放送関連設備向けに低遅延伝送装置の販売、フライトシミュレータ向け画像・音声エンコーダユニット開発の受託開発にも成功しております。

 一方、費用・損益面では、売上高の伸び悩みにより販管費などのコストを賄うことができず、損失を計上することとなりました。

 なお、当社の売上高は、主要顧客の決算期末(主として9月と3月)に集中する傾向がある一方、販管費等のコストは、各四半期とも大幅な変動はない、という特徴を有しております。

 

 以上の結果、当中間会計期間の売上高は281百万円(前年同中間期比49.3%増)となり、経常損失52百万円(前年同中間期は経常損失173百万円)、中間純損失53百万円(前年同中間期は中間純損失175百万円)となりました。

 

 

 部門別の業績につきましては、次のとおりです。

 

(ソフトウェアライセンス事業)

 営業活動におきましては、単体IPでのライセンス営業から複数IPをモジュール化してのライセンス営業に力をいれました。

 主要な案件としましては、次のとおりです。

《量産ライセンス》

・H.264エンコーダ/デコーダ ソフトウェア:監視カメラ向け

・MP3デコーダ ソフトウェア:施設設備向け

《評価ライセンス》

・ノイズサプレッサ:CTスキャン装置向け

・JPEGエンコーダ ソフトウェア:Web会議向け

 以上の結果、当中間会計期間の売上高は62百万円となりました。

 

(ハードウェアライセンス事業)

 営業活動におきましては、4K技術、ロスレス技術、H.265、スムージング技術を中心にライセンス営業活動、海外案件獲得活動を展開しました。

《量産ライセンス》

・H.264 HPコーデック:ドアホン向け

・1/4固定長圧縮技術:人工衛星向け

 以上の結果、当中間会計期間の売上高は124百万円となりました。

 

(ソリューション事業)

 営業活動におきましては、当社の既存技術と開発力をベースに顧客のカスタム案件の獲得およびオリジナル・コーデックを用いて低遅延・高画質を両立させた小型版画像伝送システムや放送局向け低遅延送り返しシステム“LucidEye”映像鮮明化アプリの販売活動を中心に展開しました。

 主要な案件としましては、次のとおりです。

・映像伝送エンコーダソフトウェア開発:防衛装備向け

・低遅延映像伝送システム:放送関連設備向け

・画像・音声デコーダユニットのライセンスキー追加受注:フライトシミュレータ用

・“LucidEye”映像鮮明化ライブラリ:車載向け

・映像伝送エンコーダ/デコーダソフトウェア:防衛装備向け

・画像・音声エンコーダユニット受託開発:フライトシミュレータ向け

・FPGA版コーデックモジュールの追加受注:監視装置向け

・WiFi Sync Viewer:大学向け

 以上の結果、当中間会計期間の売上高は94百万円となりました。

 

   ・財政状態

 当中間会計期間末における総資産は、現金及び預金の減少などにより前事業年度末より23百万円減少し、1,819百万円となりました。負債は、前事業年度末より12百万円増加し93百万円となり、純資産は、中間純損失の計上などにより前事業年度末から36百万円減の1,726百万円となりましたが、自己資本比率は、94.8%と高い水準を維持しております。

 

 (2)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間における現金および現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前中間純損失を52百万円計上したことなどにより、前事業年度末に比して63百万円減少し、当中間会計期間末には、574百万円となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において営業活動の結果使用した資金は62百万円(前年同期は70百万円の使用)となりました。

 これは主に、税引前中間純損失を52百万円計上したことなどによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、投資活動による資金の増減はありません(前年同期は0百万円の獲得)。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間会計期間において、財務活動による資金の増減はありません(前年同期も増減なし)。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間会計期間における研究開発活動の金額は、163百万円であります。

 なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社は、当中間会計期間末において現預金を674百万円有しており、また、長短借入金等の有利子負債はなく、自己資本比率は94.8%と極めて高い水準にあります。IPの開発を主業務とし、また、ファブレスメーカーである当社の資金需要は、運転資金需要が主なものであり、それにはすべて自己資金で対応可能となっております。