売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05622 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化が進んだことにより、雇用情勢や個人消費に持ち直しの動きが続いており、緩やかな回復基調を維持しました。一方、原料・資源コストの高騰等による物価上昇や、景気の急回復に伴う労働力確保の難しさが、企業活動等の推進に影響を及ぼしています。

このような情勢の中、当社グループは、「占いの企業」から「働く女性を応援する企業」への変容を目指し、既存事業の収益維持・拡大、及び新規事業の育成に注力してまいりました。占い事業において売上を維持したものの、広告宣伝費、人件費及びソフトウェア償却費の増加の他、M&A検討に係る費用及び新規サービス立案に向けた市場調査費が利益を押し下げ、損失を計上しております。

以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,038百万円(前年同期比1.0%増)、営業損失1百万円(前年同期は営業利益30百万円)、経常損失3百万円(前年同期は経常利益25百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失8百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益18百万円)となりました。

 

セグメントごとの取組み内容及び経営成績は、以下のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを、今後の事業展開等を踏まえ、変更しております。そのため、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。詳細は、下記及び「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)セグメント情報」の「Ⅱ2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。

 

① 占い事業(旧:デジタルコンテンツ事業 / One to One 事業 占いサービス)

占い事業においては、自社Webサイト、ISP、各移動体通信事業者及びApple や Google 等のプラットフォーム向けに占い鑑定や女性に向けた記事コンテンツを企画・制作・配信する1対N向けのサービス及びユーザーと占い師が電話・チャットで直接、双方向にやり取りできる1対1向けのサービスを行っております。新規コンテンツ及び数年来売上を伸ばしてきた電話・チャットによる1対1形式の占いサービスが当第2四半期累計期間においてはやや不調となったものの、自社メディアの運用が好調であった他、各配信先向けのデジタルコンテンツにおいて、収益力のあるコンテンツの運用強化に注力したことにより、売上高は前年同期比で微増いたしました。しかしながら、広告宣伝費及び人件費の増加により、営業利益は減少しております。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間における占い事業の売上高は979百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は269百万円(前年同期比3.7%減)となりました。

 

② エンタメ・マッチングサービス事業(旧:SNS事業 / XR事業 / One to One 事業 非占いサービス)

エンタメ・マッチングサービス事業においては、SNSを中心に、ネットとリアルの両面において人々の交流・関係構築の機会や場を提供するサービスを行っております。「きゃらデン」及びシミュレーションゴルフ店舗の運営により売上は微増いたしましたが、「きゃらデン」及び「OneRoof」の新規ユーザーの獲得に係る広告宣伝費が負担となり、営業損失を計上しております。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるエンタメ・マッチングサービス事業の売上高は57百万円(前年同期比4.3%増)、営業損失66百万円(前年同期は営業損失79百万円)となりました。

なお、エンタメ・マッチングサービスについては、業務委託等の費用の見直しの他、運営サービスに関し選択と集中を行い、赤字幅の圧縮に努めてまいります。

 

③ その他事業(ヘルスケア/EC 他)(※)

当社グループでは、企画・開発の初期段階にある事業について、当第2四半期連結累計期間末日時点において、金額又は連結売上高若しくは連結営業利益に占める割合等から重要性が低いと判断した事業等については、一括して「その他」セグメントとして区分し、計上しております。当第2四半期連結累計期間においては、第1四半期連結累計期間に引き続き、ECサイト運営、主に女性を対象とする医療・美容事業のM&Aについて検討に注力してまいりました。ECについては、プロモーションを行っていないことから売上は軽微である一方、ソフトウェア償却費を計上しているため、営業損失を計上しております。また、その他、M&A検討において生じた費用や新規事業立案に向けた市場調査費として、10百万円を計上しております。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるその他の売上高は1百万円(前年同期比8.5%減)、営業損失33百万円(前年同期は営業損失4百万円)となりました。

なお、本書提出日現在において成立したM&A案件はございません。

 

※当社グループは、2020年8月期から2021年8月期にかけて、事業の選択と集中のため、ゲームコンテンツ事業及びインバウンド・アウトバウンド事業から撤退しておりますが、一部については取引等を継続しております。当第2四半期連結累計期間において発生したこれらの撤退事業に関連する取引等の売上についても、一括して「その他」セグメントとして区分し、計上しております。

 

(2) 資産、負債及び純資産の状況

当第2四半期連結会計期間末の当社グループの財政状況は以下のとおりです。

なお、資本の財源及び資金の流動性にかかる情報については、当第2四半期連結累計期間において、重要な変更等はございません。

 

① 資産の状況

当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して442百万円減少し、2,269百万円となりました。

これは主に、現金及び預金の減少535百万円、売掛金の減少39百万円及び無形固定資産の増加51百万円によるものです。

資産の内訳は、流動資産1,784百万円、有形固定資産25百万円、無形固定資産184百万円及び投資その他の資産274百万円となっております。

② 負債の状況

当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して403百万円減少し、963百万円となりました。

これは主に、1年内返済予定の長期借入金の返済125百万円及び長期借入金の返済256百万円によるものです。

負債の内訳は、流動負債721百万円、固定負債241百万円となっております。

③ 純資産の状況

当第2四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して39百万円減少し、1,306百万円となりました。

これは主に、利益剰余金の減少39百万円によるものです

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して535百万円減少し、1,491百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、54百万円の収入(前年同期は60百万円の収入)となりました。これは主に、減価償却費20百万円及び売上債権の減少39百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、178百万円の支出(前年同期は37百万円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出74百万円及び長期貸付による支出100百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、412百万円の支出(前年同期は527百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出382百万円及び配当金の支払い30百万円によるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。