売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05641 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い経済活動の正常化が進み、個人消費の回復や訪日外国人の受け入れ再開等により、国内景気は緩やかな回復基調となりました。一方で、ウクライナ情勢の長期化による資源価格の高騰、円安の進行、中東の地政学リスク、中国経済の低迷等、経済活動に急激な影響を与える要因が払拭されておらず、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループの属する情報サービス業界においては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する投資需要は継続しており、社会全体としてIT活用の流れが一層増加し、慢性的にIT人材が不足している状況にあります。

このような環境の中、当社グループでは、人材確保・育成のための先行投資としてITエンジニア育成研修を拡大し、未経験者や新規学卒者を積極的に採用し、育成に注力しております。また、技術力の向上、ワークライフバランスの向上を図ることで、優秀な人材の囲い込みを図っております。加えて子育て世代の両立支援をはじめ、誰もが働きやすい職場づくりの一環として「メディアファイブ保育園薬院」の運営も行っており、地域貢献度の向上にも寄与しております。

主要事業であるSES事業は、ITエンジニアの需要が高まっていることを背景として、新規取引先の獲得及び既存取引先における契約単価交渉を行ってまいりました。

ソリューション事業は、前連結会計年度に引き続き、安定的にシステム開発案件を受注しております。引き続き、中小企業のITを支援する「OFFICE DOCTOR」サービスを軸にワンストップ型ソリューション提案を推し進めております。

工事関連事業は、内装工事等の案件を手掛けております。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,396,308千円(前年同四半期は1,302,472千円)、売上総利益497,471千円(同453,207千円)、営業利益31,135千円(同10,393千円)、経常利益28,730千円(同11,049千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益23,009千円(同1,589千円)となりました。

 

セグメント別の状況は次のとおりであります。(各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおります。)

 

①SES事業

 主要事業であるSES事業は、高度IT人材の育成、技術力向上に注力するとともに、取引先への契約単価交渉や戦略的な配置転換等を行ってまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は1,116,701千円(前年同四半期は1,152,382千円)、セグメント利益は247,384千円(同252,754千円)となりました。

 

②ソリューション事業

 ソリューション事業は、前連結会計年度に引き続き、中規模・小規模のシステム開発案件の受注、中小企業のITを支援する比較的ライトな「OFFICE DOCTOR」サービスの提供を安定的に行っております。また、今後の業容拡大を目指し営業活動に注力してまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は190,704千円(同63,304千円)、セグメント利益は66,187千円(同4,836千円のセグメント損失)となりました。

 

③工事関連事業

工事関連事業は、福岡県の各種テナント・賃貸ビル等の内装工事・外装工事を中心に事業を行っておりま す。当第3四半期連結累計期間は、既存先への提案型営業を強化してまいりました。その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は90,815千円(同88,440千円)、セグメント利益は3,519千円(同1,201千円)となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

資産・負債・純資産の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は680,760千円(前連結会計年度末は712,686千円)、うち流動資産547,393千円(同582,523千円)、固定資産133,367千円(同130,162千円)となりました。

その主な内訳は、流動資産については現金及び預金340,744千円(同364,457千円)、売掛金174,350千円(同185,184千円)、仕掛品15,286千円(同11,206千円)等であります。固定資産については、有形固定資産9,211千円(同7,313千円)、無形固定資産10,373千円(同10,266千円)、保険積立金17,754千円(同17,754千円)、敷金及び保証金51,555千円(同44,275千円)、繰延税金資産33,332千円(同38,193千円)等であります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は301,568千円(同356,504千円)、うち流動負債192,128千円(同233,024千円)、固定負債109,440千円(同123,480千円)となりました。

その主な内訳は、流動負債については買掛金19,268千円(同7,622千円)、短期借入金15,000千円(同15,000千円)、1年以内返済予定の長期借入金18,720千円(同18,720千円)、未払金16,413千円(同20,230千円)、未払費用21,063千円(同114,701千円)、未払消費税等28,480千円(同19,583千円)、賞与引当金45,569千円(前連結会計年度末の計上なし)、預り金19,706千円(同20,538千円)等であります。固定負債については、長期借入金109,440千円(同123,480千円)であります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は379,191千円(同356,182千円)となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。