売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E21122 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当社グループは、「価値あるモノを、地球規模で循環させる~Circulation Engine.」をサステナビリティポリシーと掲げ、循環型流通の構築に取り組んでいます。市場に出た価値あるモノを停滞させることなく循環させる仕組みづくりに寄与し、持続可能な社会に貢献する企業として、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。

2022年5月には、中期経営計画「Blue Print 2025」を策定し、当社独自の指標である「Gross Circulation Value/総循環型流通価値」を始め、EBITDA、ROE、配当性向の4つを重要経営指標としました。「Blue Print 2025」をもとに、既存事業のシェア拡大や新規事業の開拓を推進し、さらなる会員ネットワークの拡大や流通形態の多様化を目指してまいります。

 このような計画に基づき、事業を推進した結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は32,242,084千円(前年同期比5.8%増)、営業利益は5,423,477千円(前年同期比1.9%増)、経常利益は5,521,202千円(前年同期比0.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,512,181千円(前年同期比1.3%増)となりました。

 

 

2023年12月期

当第3四半期連結累計期間

前年同期比

増減率

売上高

32,242,084千円

+5.8%

営業利益

5,423,477千円

+1.9%

経常利益

5,521,202千円

△0.5%

親会社株主に帰属する四半期純利益

3,512,181千円

+1.3%

 

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

なお、2023年12月期第1四半期連結会計期間の期首より、従来の「四輪事業」を「オートモビル事業」に名称変更しております。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。

 

 (オートモビル事業)

 当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
 当事業と関連の深い自動車業界では、当第3四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比15.6%増の360万台、中古車の登録台数(※7)は、同1.0%増の486万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同18.0%増の604万台、成約台数(※8)は、同10.0%増の390万台となりました。
 新車登録台数及び中古車オークション市場の出品、成約台数は第2四半期に引き続き、当第3四半期においても、前年同期を大きく上回る結果となりました。
 車両検査サービスでは、中古車検査の需要が継続して高いことに加え、迅速かつ質の高い検査体制の構築に努めており、検査台数が大きく増加した結果、前年同期比増収増益となり、セグメント利益に大きく貢献しました。
 落札代行サービスでは、当第3四半期において会員数の増加に加え、主に国内販売店の落札台数が好調に推移し前年同期比増収増益となりました。
 ライブ中継オークションでは、中古車オークション市場が堅調に推移したことにより落札台数が増加した結果、前年同期比増収増益となりました。
 自社開催の中古車オークションでは、出品及び成約台数が増加し、共有在庫市場では、当第3四半期において輸出業者会員との連携を強化したことにより落札台数が復調傾向となりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む。)9,336,711千円(前年同期比8.4%増)、営業利益は3,069,492千円(前年同期比7.9%増)となりました。

 

 

2023年12月期

当第3四半期連結累計期間

前年同期比

増減率

売上高

9,336,711千円

+8.4%

営業利益

3,069,492千円

+7.9%

 

 

(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムの中古車オークションのことです。

(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。

(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。

(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。

(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。

(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より

(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より

(※8)2023年ユーストカー総合版+輸出相場版より 

 

(デジタルプロダクツ事業)

 当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。

 デジタルマーケティングの活用による新規バイヤーの獲得や、スマートフォン周辺機器の出品増加等により、オークション参加バイヤー数は前年同期比で増加しました。一方で、端末価格の高騰や買い替えサイクルの長期化の影響により中古端末の流通台数は前年同期を下回り、取扱高は前年同期比で縮小しました。また、更なるバイイングパワー強化のための海外支店運営や、業務の効率化を図るための既存システムの改修、新オークション方式の導入による利便性の向上、C向けトレードインサービスの導入による調達先の多様化に注力するなど積極的な投資を実施しました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は5,053,420千円(前年同期比3.8%減)、営業利益は3,257,753千円(前年同期比8.4%減)となりました。

 

 

2023年12月期

当第3四半期連結累計期間

前年同期比

増減率

売上高

5,053,420千円

△3.8%

営業利益

3,257,753千円

△8.4%

 

 

(コンシューマープロダクツ事業)

 当事業は、ブランド品のオークション及び消費者向けを含む流通に付随するサービスで構成されています。

  B2B事業では、デジタルマーケティングの活用により、新規会員数及びオークション参加会員数が引き続き堅調に推移しました。加えて大手企業との提携により、高単価商品の出品が増加したことで平均成約単価が上昇し、取扱高が拡大した結果、前年同期比増収増益となりました。
 C向け事業では、当第3四半期において、一部取扱商品の相場下落により買取・販売コントロールを行った結果、粗利率は想定を下回りましたが、インバウンド需要の高まりを背景に販売顧客数が増加し前年同期比増収となりました。 

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は15,094,472千円(前年同期比9.3%増)、営業利益は1,406,443千円(前年同期比9.8%増)となりました。

 

 

2023年12月期

当第3四半期連結累計期間

前年同期比

増減率

売上高

15,094,472千円

+9.3%

営業利益

1,406,443千円

+9.8%

 

 

(その他)

当事業は、中古バイク及び花きのオークション、サーキュラーコマース事業(医療関連事業含む。)及び海外事業等で構成されています。

 当第3四半期連結累計期間の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は3,083,438千円(前年同期比2.7%減)、営業損失は152,018千円(前年同期は営業損失361,110千円)となりました。

 

 

2023年12月期

当第3四半期連結累計期間

前年同期比

増減率

売上高

3,083,438千円

△2.7%

営業損失(△)

△152,018千円

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて448,129千円増加し、37,796,789千円となりました。これは主に、オークション貸勘定が2,817,747千円、棚卸資産が381,400千円増加したものの、現金及び預金が2,570,906千円、その他流動資産が222,213千円減少したことによるものであります。

負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,391,389千円増加し、15,828,819千円となりました。これは主に、オークション借勘定が1,536,201千円、買掛金が102,223千円増加したものの、その他流動負債が518,555千円減少したことによるものであります。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて943,260千円減少し、21,967,970千円となりました。これは主に、利益剰余金が2,252,120千円増加したものの、自己株式の取得により自己株式が3,421,556千円減少したことによるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5) 従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。

 

(6) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。

 

(7) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。