売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E33232 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に関する各種行動制限の緩和により経済活動に持ち直しの動きが見られましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や、それに起因する資源価格高騰、円安の進行と国内の物価上昇など、先行きが極めて不透明な状況で推移しました。

 当社が属する市場および顧客においては、足下の企業のシステム投資ニーズは安定しており、エンジニアの需要も高水準を維持しているものの、今後の状況については予断を許さないものと考えております。

 こうした環境の中、当社は、“ITで経営の今を変える、未来を変える”のコンセプトメッセージを掲げ、クラウドERP「MA-EYES」を中心としたパッケージ事業や、システムインテグレーション事業の強化に努めてまいりました。

 この結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高10億64百万円(前年同四半期比3.0%増)、営業利益1億46百万円(同6.8%減)、経常利益1億46百万円(同6.7%減)、四半期純利益1億32百万円(同12.1%増)となりました。

 パッケージ事業は増収であり、システムインテグレーション事業の売上高もほぼ横ばいであるものの、人件費・販売促進費・採用費等の増加が売上の増加を上回り、営業利益・経常利益では前期比マイナスとなりました。四半期純利益につきましては、前本社退去に伴う補償金による収入があったことから、前期比で増益となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①パッケージ事業

 主力商品であるクラウドERP「MA-EYES」について、既存ユーザーからの追加開発に関する受注が増加したことから、売上高は6億32百万円(前年同四半期比5.3%増)、セグメント利益は3億19百万円(同9.9%増)となりました。

②システムインテグレーション事業

 堅調なIT需要を背景に、単価・稼働率とも安定的に推移したことから、売上高は4億32百万円(前年同四半期比0.2%減)、セグメント利益は97百万円(同1.9%減)となりました。

 

 財政状態は次のとおりであります。

 当第3四半期会計期間末の総資産は22億61百万円となり、前事業年度末に比べ2億38百万円増加いたしました。これは主に、売上規模の堅調な推移に伴う現金及び預金の増加や、本社移転に伴う有形固定資産等の増加によるも

のであります。

 当第3四半期会計期間末の負債合計は6億20百万円となり、前事業年度末に比べ1億24百万円増加いたしました。これは主に、賞与引当金やパッケージ事業の新規受注および保守やSaaS版利用料に係る前受金(契約負債)の増加によるものであります

 当第3四半期会計期間末の純資産合計は16億41百万円となり、前事業年度末に比べ1億14百万円増加いたしまし

た。これは主に、四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に変更および新たに生じた課題はありません。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、56百万円であります。

 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。