売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36155 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ125,377千円増加し、1,963,644千円となりました。これは、主にその他の流動資産が41,718千円減少した一方で、現金及び預金が141,760千円、有形固定資産が21,258千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ154,378千円増加し、777,099千円となりました。これは、主に短期借入金が100,000千円、未払費用が48,711千円、未払法人税等が24,953千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ29,000千円減少し、1,186,545千円となりました。これは、主に新株予約権が4,200千円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上1,486千円と、剰余金の配当の支払い34,683千円により利益剰余金が36,800千円減少したことによるものであります。

 

(2)経営成績の状況

当社グループは、「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」という当社の経営理念をグループビジョンとして、世の中に良い影響力を与えるサービスを、「期待を超える=感動」のエッセンスに徹底してこだわり、提供していくことを企業のミッションとしております。

主要サービスであるエンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG(ツナグ)」及びコミュニティ運営プラットフォーム「FANTS(ファンツ)」を事業軸として事業拡大を進め、創業事業であるエンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」を通じて得た知見を活かし、100%子会社である「株式会社STAGE」を2021年に設立し、エンゲージメント経営を人材採用の視点から支援する新しい人材紹介事業の運営を開始しております。また、意思決定の迅速化のため、100%子会社である「株式会社スタジアム」を2023年1月に設立し、「FANTS」の更なる事業展開を進めております。2023年2月にはクラウドセキュリティサービス「漏洩チェッカー」の提供を開始しました。

当社グループが従業員エンゲージメント事業として提供している「TUNAG」及びコミュニティエンゲージメント事業として提供している「FANTS」ともに、成長性の高い市場を領域に属していると認識しております。「TUNAG」につきましては、テクノロジーの進化や働き方に対する価値観の変化が急激に進むこの時代に、事業や会社の長期的な成長を左右するのは「人と組織」の強さと捉えて、企業と従業員、そして従業員同士の相互信頼関係であるエンゲージメントの高い会社作りを推進するサービスを展開しております。生産年齢人口の減少が続き、人材定着や離職改善への意識は今後一層高まっていくことが予想され、最近のHR Techの展示会でエンゲージメントにフォーカスしたサービスが取り扱われ、また、エンゲージメント関連の書籍の出版も増えております。「FANTS」につきましても、SNSの発達によって個人による情報発信の機会が広がる中で、オンラインサロン市場が拡大しております。サロンの開設者としても著名人からSNS上でフォロワーが多い一般人等に広がり、利用者としても若年層・ネットユーザーを中心に認知度を高めております。その中で、当社グループは、「企業向けのエンゲージメント市場」と「コミュニティ向けのエンゲージメント市場」の2つのエンゲージメント領域で、企業向け、コミュニティ向けの異なる市場を開拓することで、グループで培ったノウハウを活かし、多面的な収益拡大を図ってまいります。

 

このような結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は売上高577,604千円(前年同四半期比40.3%増)、営業利益27,914千円(前年同四半期比43.2%減)、経常利益27,860千円(前年同四半期比43.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,486千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益38,900千円)となりました。

 

当社グループは、エンゲージメントプラットフォーム事業を主な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の記載は省略しております。そのため、当第1四半期連結累計期間における実績を事業部門別に記載しております。事業部門別の概況は次のとおりであります。

 

(従業員エンゲージメント事業TUNAG(ツナグ)

従業員エンゲージメント事業は、Webマーケティングの強化やWeb商談の活用により、潜在的な需要へのアプローチに注力してきました。加えて、利用企業向けのオンラインイベントの開催など利用企業の支援(カスタマーサクセス)の強化、タクシー広告などのプロモーション活動にも取り組んでおります。その結果、エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」は堅調に成長を続け、2024年3月末時点での利用企業数は819社(前年同四半期比214社増)、平均MRRは194千円(前年同四半期比9千円増)となりました。

 

(コミュニティエンゲージメント事業FANTS(ファンツ)

コミュニティエンゲージメント事業は、「TUNAG」が保有する組織運営・組織活性化に有用な多数の機能をコミュニティ運営向けに拡張・再構築し、2020年5月よりコミュニティ運営プラットフォーム「FANTS」の提供を開始しました。運営コミュニティの精査と戦略変更を実施し、運営コミュニティ件数は一時減少したものの、売上高の成長性は上昇基調に回帰しています。その結果、コミュニティ運営プラットフォーム「FANTS」の2024年3月末時点での運営コミュニティ数は136件(前年同四半期比10社増)、平均MRRは95千円(前年同四半期比6千円増)となりました。

 

(人材紹介事業「STAGE(ステージ)」)

人材紹介事業は、エンゲージメント経営を人材採用の視点から支援する新しい人材紹介事業として2022年4月から本格的に事業を開始しました。当第1四半期連結累計期間においては、市場開拓や知名度向上のための成長投資コストが先行して発生している状況ではありますが、事業計画達成に向け着実に市場規模を広げていっております。

 

(注)平均MRR:対象月末時点における月額利用料の合計を利用企業数、運営コミュニティ件数で除した金額です。一時的な売上高は含みません。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略

等はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。