売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00762 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済社会活動の正常化が進む中で、各種政策の効果もあって、緩やかに回復しているものの、物価の上昇や金融資本市場の変動等の影響による下振れリスクなど不透明な状況で推移しました。

 このような環境の中、当社グループにおいては令和6年1月から推進している「中期経営計画2028」に基づいて、既存事業の収益力向上などに努めた結果、当第1四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。

 

a.財政状態

 当第1四半期連結会計期間末の総資産は、553億64百万円(前連結会計年度末比40億64百万円増)となりました。流動資産は、現金及び預金が6億92百万円減少しましたが、受取手形及び売掛金が10億71百万円増加したことなどにより、245億48百万円(前連結会計年度末比7億64百万円増)となりました。固定資産は、有形固定資産が6億62百万円、投資有価証券が26億70百万円それぞれ増加したことなどにより、308億15百万円(前連結会計年度末比32億99百万円増)となりました。

 負債の部は、支払手形及び買掛金が4億25百万円、未払金が9億57百万円、繰延税金負債が8億63百万円それぞれ増加したことなどにより、195億49百万円(前連結会計年度末比21億49百万円増)となりました。

 純資産の部は、その他有価証券評価差額金が19億15百万円増加したことなどにより、358億14百万円(前連結会計年度末比19億14百万円増)となりました。

 

b.経営成績

 当第1四半期連結累計期間の売上高は92億79百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益は4億97百万円(前年同期比100.5%増)、経常利益は5億75百万円(前年同期比98.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億18百万円(前年同期比34.1%増)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

(アグリ)

 肥料の販売数量は前年同期並みに推移したものの、販売価格が原料価格の下落により値下がりし、売上高は26億3百万円と前年同期に比べ15.3%の大幅な減少となり、加えて売上原価率の上昇などにより、営業利益は12百万円と前年同期に比べ93.7%の大幅な減少となりました。

 

(化学品)

 水処理薬剤は、超高塩基度ポリ塩化アルミニウムの販売数量が増加したことや、原料価格の上昇に伴う販売価格の是正に努めたことにより、売上高は27億63百万円と前年同期に比べ13.0%の大幅な増加となりました。

 機能性材料は、自動車関連セラミック繊維向け高塩基性塩化アルミニウムの販売数量が需要の減退等により減少したものの、スマートフォン向け高純度酸化タンタルの販売数量が需要の回復により好調に推移し、売上高は14億45百万円と前年同期に比べ50.9%の大幅な増加となりました。

 その他化学品の売上高は39百万円と前年同期に比べ15.3%の減少となりました。

 それらの結果、売上高は42億48百万円と前年同期に比べ23.1%の大幅な増加となり、営業利益は3億80百万円と前年同期に比べ258.8%の大幅な増加となりました。

 

(建材)

 石こうボードの販売数量は前年同期並みに推移したものの、販売価格が上昇し、売上高は8億95百万円と前年同期に比べ16.6%の大幅な増加となり、加えて燃料価格の大幅な下落によるエネルギーコストの減少などもあり、営業利益は21百万円(前年同期は1億70百万円の営業損失)となりました。

 

(石油)

 燃料油の販売数量が需要の減退により減少し、売上高は4億97百万円と前年同期に比べ1.1%の減少となったものの、販売費及び一般管理費の削減により、営業利益は6百万円と前年同期に比べ6.0%の増加となりました。

 

(不動産)

 ショッピングセンターの賃料収入は前年同期並みに推移し、売上高は3億38百万円と前年同期に比べ0.1%の増加となり、営業利益は1億96百万円と前年同期に比べ0.5%の増加となりました。

 

(運輸)

 貨物輸送量は前年同期並みに推移したものの、荷役量が減少し、売上高は6億95百万円と前年同期に比べ2.0%の減少となり、加えて売上原価率が上昇したこともあり、営業利益は58百万円と前年同期に比べ49.8%の大幅な減少となりました。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億23百万円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6) 主要な設備

 前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設について、当第1四半期連結累計期間に完成したものは次のとおりであります。

会社名

事業所名

所在地

セグメントの名称

設備の内容

完了年月

提出会社

本社

兵庫県

加古川市

全社

本社新社屋建設

令和6年3月

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。