売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01028 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

  当第1四半期連結累計期間(2024年1月1日~2024年3月31日)における世界経済は、わが国では景気の緩やかな回復基調が継続し、米国では経済が堅調に推移しているものの、中国経済の減速やユーロ圏経済の停滞、ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格等への影響懸念など、先行き不透明な状況が続いております。

  このような状況のもと、当社グループは、積極的な国内外の販売活動を実施するとともに、安全安定生産強化と生産性向上に努めてまいりました。

  この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は前年同期比17億1千8百万円(33.4%)増の68億5千7百万円、損益面では、営業利益は同3億4千7百万円(35.7%)増の13億2千万円となりました。また、経常利益は同3億2千3百万円(34.6%)増の12億6千万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同2億円(29.6%)増の8億7千5百万円となりました。

 

 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

   [ヨウ素及び天然ガス事業]

   ヨウ素及び天然ガス事業では、販売先における製品在庫調整等の影響を受け、ヨウ素製品の販売数量は前年同期を下回りましたが、ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移したこと、加えて為替相場が円安になったことにより、売上高は前年同期を上回りました。営業利益につきましては、上記売上高の増加要因等により、前年同期を上回りました。

   この結果、売上高は前年同期比12億9千9百万円(30.5%)増の55億5千8百万円、営業利益は同6億2千9百万円(71.0%)増の15億1千4百万円となりました。

 

  [金属化合物事業]

   金属化合物事業では、主要製品である塩化ニッケルについて、金属相場の下落の影響を受け、販売価格は前年同期を下回りましたが、需要が回復してきたことにより販売数量が増加し、売上高は前年同期を上回りました。損益面につきましては、上記売上高の販売価格要因や棚卸資産の評価損(売上原価)の計上等により、営業損失となりました。

   この結果、売上高は前年同期比4億1千9百万円(47.6%)増の12億9千8百万円、営業損失は1億9千3百万円(前年同期は営業利益8千7百万円)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 (総資産)

   当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して11億5千万円減少の389億3千1百万円となりました。これは主に、法人税等の納付による現金及び預金の減少等によるものであります。

 

 (負債)

   当第1四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末と比較して13億4千9百万円減少の68億4千万円となりました。これは主に、買掛金及び未払法人税等が減少したこと等によるものであります。

 

 (純資産)

   当第1四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末と比較して1億9千8百万円増加の320億9千1百万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定が増加したこと等によるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における研究開発費は、7千6百万円であります。

 また、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。