株式会社ファブリカホールディングス

ブランドなど:symphonyメディアSMS
情報・通信業自動車販売スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36261 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における当社グループ(当社及び当社の関係会社)の財政状態及び経営成績の状況の概略は次のとおりであります。

①財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産合計は、5,013,341千円となり、前連結会計年度末に比べ311,066千円増加いたしました。

これは主に、現金及び預金が338,823千円減少した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が44,387千円増加、その他の流動資産が272,765千円増加、有形固定資産が169,522千円増加、無形固定資産が67,417千円増加、投資その他の資産が98,363千円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、1,490,524千円となり、前連結会計年度末に比べ33,084千円減少いたしました。

これは主に、未払法人税等が211,253千円減少した一方で、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が34,250千円増加、流動負債その他が74,804千円増加、固定負債その他が54,923千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、3,522,817千円となり、前連結会計年度末に比べ344,150千円増加いたしました。

これは主に、利益剰余金が345,389千円増加したことによるものであります。

 

②経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が緩和され、社会経済活動の正常化に向けた動きが進んだ一方、物価上昇や世界的な金融引き締め、長期化するウクライナ情勢等の地政学的リスクによる世界経済への影響も不安視され、依然として先行き不透明な状況が続いております。

一方、当社グループが属する情報・通信業種におきましては、外部的な要因による一時的な景気下振れ懸念はあるものの、社会のデジタル化に対応するための既存業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)投資需要の中長期的な市場拡大が期待されております。

このような状況の中、当社グループは「テクノロジーで社会の課題を解決する」というミッションのもと、主力事業のSMS配信サービスと中古車販売事業者向けの業務支援サービスを通じて、顧客の業務効率向上に資するサービスの提供に引き続き取り組んでまいりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は5,976,588千円(前年同期比7.7%増)、営業利益は800,603千円(同16.4%減)、経常利益は813,857千円(同14.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は501,117千円(同18.4%減)となりました。なお、セグメント別の経営成績につきましては次のとおりであります。

 

a.SMSソリューショングループ

国内の携帯電話事業者全キャリアと直接接続の契約を行い、法人向けにSMS配信サービス「メディアSMS」の提供を行っております。

メディアSMSの配信数及び新規導入社数は堅調に増加し、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、自治体から感染者へのSMS配信特需が剥落したものの、新規大口顧客に対するオンボーディング早期化や既存顧客に対するクロスセル及び利用用途拡大による配信数の増加施策と、販売代理店へのセールスパートナー支援を強化することによる新規顧客獲得の推進施策に取り組みました。一方で、競争環境の激化により、大口顧客の一部において配信単価の見直しが複数発生した結果、当第3四半期連結累計期間のSMSソリューショングループの売上高は3,502,340千円(同4.6%増)となり、セグメント利益は933,196千円(同4.1%減)となりました。

 

b.U-CARソリューショングループ

中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を提供し、自動車アフターサービスに関連する事業者のビジネスを支援しております。

複数の大手中古車販売会社において発生した不祥事等、中古車販売業界全体を取り巻く事業環境の悪化があったものの、メイン顧客層である中小規模事業者に向けたサポート及びコンサルティング活動を一層強化し、symphony導入社数は前四半期末から82社増加して3,961社となった一方、積極的な成長投資を実施した結果、当第3四半期連結累計期間のU-CARソリューショングループの売上高は1,011,841千円(同7.9%増)となり、セグメント利益は268,108千円(同0.3%減)となりました。

 

c.インターネットサービスグループ

他セグメントへのWEB集客支援を担っているほか、独自でも自動車WEBマガジンの運営や、中古車一括査定サービスの提供を行っております。

前四半期に引き続き、EC事業者向けCRMプラットフォーム「アクションリンク」の事業成長に向けた成長投資を継続して実施した結果、当第3四半期連結累計期間のインターネットサービスグループの売上高は216,255千円(同18.8%増)となり、セグメント損失は31,169千円(前年同期は22,960千円のセグメント損失)となりました。

 

d.オートサービスグループ

事故で損害を受けた自動車の修理、代車貸出、レッカーのワンストップサービスの提供と、指定工場(中指第 6020号)にて自動車整備事業を行っております。

鈑金修理事業及びレンタカー事業が堅調に推移した結果、当第3四半期連結累計期間のオートサービスグループの売上高は1,245,693千円(前年同期比15.2%増)となり、セグメント利益は62,567千円(同12.3%減)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。