売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E36769 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間における国内経済は、個人消費や設備投資が持ち直し、景気の緩やかな回復基調が続いているものの、世界経済おいては、ウクライナ情勢等による原材料・燃料エネルギー等の価格高騰、中国経済の減速化等、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 このような環境の下で当社グループは、国内外の市場における顧客への取引深耕にグループが一体となり積極的

に取組んでまいりましたが、難燃剤事業における需要減少の影響を受けた結果、当第3四半期連結累計期間におけ

る当社グループの売上高は6,937百万円(前年同四半期比△1,720百万円、19.9%減)、営業損失は142百万円(前年同四半期は営業利益819百万円)、経常損失は70百万円(前年同四半期は経常利益991百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3百万円(前年同四半期は四半期純利益809百万円)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

①ファインケミカル事業

 ファインケミカル事業につきましては、電子材料製品市場の低迷が継続したことに加え、一部の医薬関連製品の需要が減少したことにより、売上高及び利益ともに減少いたしました。

 その結果、売上高は2,462百万円(前年同四半期比△588百万円、19.3%減)、セグメント利益は359百万円(同△84百万円、19.1%減)となりました。

 

②難燃剤事業

 難燃剤事業につきましては、国内外の市場環境悪化が継続しており、電子材料部材や家電製品等に使用される一部プラスチック用難燃剤需要の大幅な減少が継続しております。これに伴い、販売数量・単価ともに下落したことにより、売上高及び利益ともに大きく減少いたしました。

 その結果、売上高は3,427百万円(前年同四半期比△1,239百万円、26.6%減)、セグメント利益は300百万円(同△801百万円、72.7%減)となりました。

 

③ヘルスサポート事業

 ヘルスサポート事業につきましては、主力の人工透析用原料等は安定した国内需要を維持いたしました。

 その結果、売上高は1,048百万円(前年同四半期比+108百万円、11.5%増)、セグメント利益は46百万円(同+29百万円、173.6%増)となりました。

 

財政状態に関しましては、次のとおりであります。

(資産、負債及び純資産の状況)

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて742百万円減少し、14,269百万円となりました。これは主に、売掛金が減少したことによるものであります。

 負債は、前連結会計年度末に比べて758百万円減少し、3,214百万円となりました。これは主に、原材料仕入等に

伴う買掛金が減少したことによるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べて15百万円減少し、11,055百万円となりました。これは主に、利益剰余金が減少したことによるものであります。

 

(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、352百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。