売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00804 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が続いておりますが、物価上昇や海外経済の減速による影響により、先行きは不透明であります。

 このような状況の中、当社グループは、高付加価値製品の開発に取り組み、国内及び海外における営業活動により市場拡大に努めてまいりましたが、半導体市場における生産調整の影響を受けました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高15,419百万円(前年同期比0.9%減)、旅費など販売費及び一般管理費が増加したことにより、営業利益1,694百万円(前年同期比4.5%減)、経常利益1,792百万円(前年同期比4.4%減)、政策保有株式の売却による投資有価証券売却益が増加したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益1,388百万円(前年同期比6.1%増)となりました。

 

 セグメント別の業績の概要は、次のとおりであります。

<金属表面処理剤及び機器等>

 金属表面処理剤について、自動車向けは生産台数が回復し堅調に推移しましたが、ウクライナ情勢の長期化や世界的なインフレなどによりパソコン、スマートフォン及びタブレット等の需要が落ち込み、電子機器はマイナス成長となりました。これを受け、電子部品業界においては、減産、生産調整局面の厳しい市況環境となりました。

 また、化成処理液自動管理装置等については、スマートフォンやパソコン関連を中心に半導体需要が減少し、ユーザーにおける投資時期の見直しの影響を受けました。

 これらの結果、当セグメントの売上高は、7,684百万円(前年同期比5.4%減)、営業利益は、988百万円(前年同期比5.1%減)となりました。

 

<電 子 材 料>

 機能材料加工品は、半導体市況が低迷し、半導体製造装置向けセラミックス及びエンプラの売上が減少しました。

 これらの結果、当セグメントの売上高は、488百万円(前年同期比22.7%減)、営業損失は、7百万円(前年同期は営業利益39百万円)となりました。

 

<自動車用化学製品等>

 エアコン洗浄剤及びコーティング剤は、取組カーディーラーの拡大を図ったことにより前年を上回りました。補修用製品ではコンパウンドの新製品を発売しました。また、原材料価格の高騰を受け、カーディーラー向け製品、コンパウンド等の補修用製品、セルフガソリンスタンド向け洗車剤について価格改定を実施いたしました。

 これらの結果、当セグメントの売上高は、2,751百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益は、748百万円(前年同期比6.7%減)となりました。

 

 

<工 業 薬 品>

 工業薬品は、鉄鋼需要の回復が遅れる中、既存商品の価格上昇とシェア拡大に加え、新規商材の拡販により前年度を大きく上回りました。

 これらの結果、当セグメントの売上高は、4,494百万円(前年同期比9.7%増)、営業利益は、204百万円(前年同期比32.4%増)となりました。

 

当四半期連結会計期間の末日における流動資産残高は、前連結会計年度末に比べ624百万円増加し14,227百万円となりました。主な増減は、電子記録債権の増加323百万円、受取手形及び売掛金の増加157百万円、原材料及び貯蔵品の増加139百万円等によるものであります。固定資産残高は、前連結会計年度末に比べ3百万円減少し12,898百万円となりました。主な増減は、有形固定資産の増加269百万円、投資有価証券の減少253百万円等によるものであります。負債合計は、前連結会計年度末に比べ33百万円増加し4,638百万円、純資産合計は、前連結会計年度末に比べ587百万円増加し22,487百万円となりました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は860百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。