売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00887 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)における世界経済は、ロシア・ウクライナによる紛争が継続していることによるエネルギー価格の高止まりや物価上昇、金融資本市場の変動等、依然として先行き不透明な状況が続いております。また、わが国経済は、新型コロナウイルスの第5類への移行とアフターコロナへの対応が進展し、以前の日常を取り戻しつつあり、経済環境には持ち直しの兆候も見受けられますが、為替相場において依然として円安傾向にあること等により原材料や光熱費が高騰し、国内における経営環境は厳しい状況となっております。

このような中、当社グループは中期経営計画のスタートにあたり、この先20年、30年という長期スパンで何を目指していくのかを考え、企業パーパスを「Activate Your Life」と定めました。「Activate Your Life」とは、ステークホルダーとともに、無限に広がる界面カガクのチカラで様々な社会課題を解決し、より豊かな暮らしや輝く未来に貢献することです。この企業パーパスに基づき、中長期成長ビジョンとして『世界中のお客様から最も信頼されるイノベーション・カンパニー』を掲げ、3か年中期経営計画『INNOVATION25』(2023-2025)を策定し、現在、中期経営計画の5大戦略である「事業構造の大転換」「メリハリのある投資」「生産性改革」「サステナブル経営の推進」「大家族主義の進化」の推進に取り組んでいるところであります。

今後も激変していく経営環境をビジネスチャンスへと昇華し、社会からますます必要とされる価値を提供する事業に注力し永続的成長を目指してまいります。

 

当第3四半期連結累計期間の売上高は37,453百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益1,329百万円(前年同期比42.6%減)、経常利益1,816百万円(前年同期比38.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,018百万円(前年同期比45.6%減)となりました。

 

セグメントの業績は次のとおりであります。なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。

 

(化学品事業)

売上高は26,355百万円(前年同期比4.3%減)、セグメント利益は1,054百万円(前年同期比32.5%減)となりました。

繊維市場における欧米アパレルの在庫調整並びにコロナ急拡大に伴う中国の稼働率低下、半導体市場不況など上期の影響が大きく、アパレル市場の一部や中国の回復、新規ビジネス獲得などがありましたが、減収減益となりました。

 

(化粧品事業)

売上高は10,697百万円(前年同期比8.0%増)、セグメント利益は1,573百万円(前年同期比21.7%減)となりました。

当社デミコスメティクスにおいては、美容サロンの来店客数減による市況悪化の影響を受けたものの、新ブランドの拡販等により堅調に推移いたしました。連結子会社においては、DEMI KOREA CO.,LTD.における販売や山田製薬株式会社における受託事業は好調に推移いたしました。一方で、デミコスメティクスでの戦略的なプロモーション投資等により利益は減少しました。

 

(その他)

売上高は400百万円(前年同期比50.1%減)、セグメント利益は50百万円(前年同期比24.6%減)となりました。

 

 

②財政状態

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、1,153百万円増加し57,276百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が1,479百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が710百万円増加した一方、原材料及び貯蔵品が701百万円、商品及び製品が326百万円減少したことによるものであります。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末の負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、953百万円減少し24,775百万円となりました。この主な要因は、支払手形及び買掛金が505百万円、賞与引当金が292百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末の純資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、2,107百万円増加し32,500百万円となりました。この主な要因は、為替換算調整勘定が1,371百万円、利益剰余金が465百万円、非支配株主持分が231百万円増加したことによるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,695百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの運転資金・設備投資資金については、営業活動から獲得する自己資金及び金融機関からの借入による調達を基本としております。