売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35117 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 我が国経済は、このところ足踏みもみられますが、緩やかに景気回復しており、先行きについても、雇用、所得環境の改善等により緩やかな景気回復が継続することが期待されています。他方で、世界的な金融引締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクや物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある状況となっております。

 当社グループのサービスを展開するビジネスコミュニケーションプラットフォーム関連の市場は成長を続けており、2028年度にはSMSの配信数が9,506百万通にも及ぶという調査結果(出所:デロイト トーマツ ミック経済研究所「ミックITリポート2024年1月号」)があります。今後も、本人認証や未入金の督促等の通知だけでなく、SMSの次世代規格である、「RCS(Rich Communication Services)」が適したプロモーション、マーケティングオートメーションとの連携が進むことで、関連市場は高い成長を続けていくものと予測されております。

 このような事業環境の中、当社グループは 「Smart Work, Smart Life」の理念の下、コミュニケーションの次元を高めることを目指し、企業の更なる業務効率向上と、働く従業員の多様な働き方の革新を支援するテクノロジーカンパニーとして、メッセージングサービスであるSMS配信プラットフォーム「絶対リーチ!SMS」及びRCS配信及びチャットボットプラットフォーム「Smart X Chat」を展開し、配信数を拡大しております。一方で、配信の平均単価は減少傾向であり、配信価値向上のため、新たなSMS活用方法の検討やデータ分析のメッセージングサービスへの取込みについて研究、開発を進めて参りました。

 これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高885,758千円(前年同期比5.1%増)、営業利益118,859千円(前年同期比51.7%増)、経常利益116,067千円(前年同期比58.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益72,681千円(前年同期比97.5%増)となりました。

 なお、当社グループはSmart AI Engagement事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べて10,252千円減少し、2,114,357千円となりました。

 これは主に、現金及び預金が81,403千円、売掛金及び契約資産が68,454千円それぞれ増加した一方で、預け金が155,829千円減少したことによるものであります。

 

(負債)

 当第1四半期連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末に比べて60,571千円増加し、505,699千円となりました。

 これは主に、未払法人税等が61,341千円減少した一方で、短期借入金が150,000千円増加したことによるものであります。

 

(純資産)

 当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べて70,824千円減少し、1,608,658千円となりました。

 これは主に、自己株式の取得により自己株式が155,300千円増加した一方で、利益剰余金が72,681千円増加したことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、760千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。