売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05101 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響にも十分な注意が必要な状況であり、先行き不透明な状況が続いております。

当社グループが属する情報サービス産業におきましては、クラウドシフトやビッグデータ、AI、IoT、5Gなどの先端的技術を活用したDX推進の動きが活発化しており、企業の競争力強化のためのIT投資意欲が拡大すると見られています。

このような状況下、当社グループは、3か年の中期経営計画「co-creation Value 2025」の2年目を迎えており、長期ビジョン「VISION 2031」で目指す姿の実現に向け、研究開発、人材育成など、更なる成長の基盤づくりを着実に進めております。

これらの結果、当第2四半期連結会計期間末の財政状態及び当第2四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。

 

①財政状態

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べ85百万円減少し5,594百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少127百万円及び受取手形、売掛金及び契約資産の増加76百万円によるものです。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ26百万円増加し2,522百万円となりました。これは主に投資有価証券の増加152百万円及び保険積立金の減少121百万円によるものです。

 

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べ81百万円減少し1,662百万円となりました。これは主に未払消費税等の増加49百万円、賞与引当金の減少103百万円、及び未払金の減少36百万円によるものです。

固定負債は、前連結会計年度末に比べ24百万円増加し412百万円となりました。これは主に繰延税金負債の増加101百万円、役員退職慰労引当金の減少53百万円及び退職給付に係る負債の減少23百万円によるものです。

 

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1百万円減少し6,041百万円となりました。これは主にその他有価証券評価差額金の増加111百万円、自己株式の増加176百万円及び利益剰余金の増加88百万円によるものです。

 

 

②経営成績

当第2四半期連結累計期間の売上高は4,598百万円(前年同期比7.8%増)となりました。また、営業利益は445百万円(前年同期比23.5%増)、経常利益は504百万円(前年同期比31.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては346百万円(前年同期比33.3%増)となりました。

 

事業部門別の経営成績を示すと、次のとおりであります。

 

(ITソリューション事業)

ITソリューション事業につきましては、売上高4,429百万円(前年同期比6.4%増)となりました。内訳は次のとおりであります。

ソフトウェア開発につきましては、情報・通信・メディア、製造向けの売上が増加したことなどにより、売上高は2,156百万円(前年同期比11.5%増)となりました。

システム運用につきましては、金融・証券・保険、製造向けの売上が増加したことなどにより、売上高は2,273百万円(前年同期比2.0%増)となりました。

 

(ITサービス事業)

ITサービス事業につきましては、株式会社フィートの多言語音声翻訳関連のアプリ・システム開発が増加したことなどにより、売上高は168百万円(前年同期比62.8%増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ127百万円減少し、3,849百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フローの状況)

営業活動の結果、獲得した資金は314百万円(前年同期は238百万円の獲得)となりました。

この主な要因は、法人税等の支払額△116百万円、賞与引当金の増減額△105百万円、売上債権の増減額△76百万円となったものの、税金等調整前四半期純利益523百万円、保険解約返戻金の受取額157百万円によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フローの状況)

投資活動の結果、使用した資金は11百万円(前年同期は232百万円の使用)となりました。

この主な要因は、無形固定資産の取得による支出△17百万円、有形固定資産の取得による支出△1百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フローの状況)

財務活動の結果、使用した資金は430百万円(前年同期は243百万円の使用)となりました。

この要因は、配当金の支払額△253百万円、自己株式取得による支出△176百万円によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた事業上及び財務上の対処すべき課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は47百万円であり、ITサービス事業に係るものであります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。