売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35928 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の法的位置づけが5類へ移行したことなどを受け社会経済活動の回復が加速した一方、エネルギー価格や原材料価格の上昇等に伴う消費低迷の懸念や地政学リスクの高まりなど、依然として先行きは不透明な状況が続いています。

 このような状況の中で、当社グループは「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness 〜私たちは、幸せの連鎖を生む為に、社会を美しく変革する~」をミッションに掲げ、「ブランド創出力」「OMO」「IPTOS」を強みとして、独自の商品・ブランド開発モデルによって、積極的な新商品開発、マーケティング、市場開拓、海外展開に取り組んでいるところです。

 

セグメントの業績は、次のとおりです。

 

(a)国内事業

主な事業内容は、当社が開発したブランド商品の日本国内の卸売事業者を通じた小売店及び量販店運営事業者への卸売販売、インターネットを活用した日本国内の一般消費者への直接販売であります。

国内事業では、持続的な成長に向けて、当社が強みを持つヘアケア系、美容家電、スキンケア他のカテゴリーの継続的な投資及び新たなトレンド発掘に注力しました。

BOTANISTブランドにおいては、2023年9月に2023年10月より「ボタニカルシャンプー・トリートメント」をフルリニューアルする旨を発表しました。順調にフルリニューアル商品への販売移行を進め、ブランド全体のマーケティング活動に注力し、売上高の伸長に寄与しました。

SALONIAブランドにおいては、2023年8月に2022年秋冬限定「You & Me」シリーズとして発売した「ベージュカラー」を定番シリーズとして発売しました。また、2023年9月に2023年秋冬限定「シンフォニーシリーズ」を発売しました。「EMSリフトブラシ」が楽天週間ランキング1位を28週連続で受賞するなど美容家電関連商品も引き続き好調に推移し、売上高の伸長に寄与しました。

ナイトケアビューティーブランドYOLUは、2023年9月にダメージケアに着目した新シリーズ「ディープナイトリペアシリーズ」を発売しました。「ディープナイトリペアシリーズ」は「カームナイトリペア」、「リラックスナイトリペア」に続く第3のシリーズとして、カラーやブリーチによる髪の蓄積ダメージが気になる方や、よりしっとりとした洗い上がりを求めるお客様の声にお応えした『ダメージ集中補修』の商品として、発売後、お客様からご好評いただき、売上高の伸長に寄与しました。

 

以上のことから、当第3四半期連結累計期間の売上高は29,695百万円(前年同期比17.0%増)、営業利益は4,886百万円(前年同期比2.2%増)となりました。

 

(b)海外事業

主な事業内容は、当社が開発したブランド商品のインターネットを活用した海外の一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット販売事業者、販売代理事業者、美容専門店、ドラッグストアへの卸売販売であります。

中国においてはアリババグループの越境ECであるTmall Global(天猫国際)等を通じた一般消費者への販売に取り組み、香港、台湾においては同国内に多数の店舗が展開されている化粧品・コスメショップ・小売店での販売に継続的に取り組みました。

艾恩伊(上海)化粧品有限公司においては、Tmall.com(天猫)やDouyin(抖音)といったプラットフォームを活用したオンラインでの販売に取り組みました。また、世界的大手原料メーカーTRI-K Industries,Inc.(アメリカ・ニュージャージー州、以下TRI-K)と共同研究室「Hair Research & Innovation Lab」を中国上海に設立し、2023年7月より共同開発した「ボタニカルヘアマスク(スムース/ダメージリペア)」をTmall.com(天猫)やDouyin(抖音)で発売しました。

 

以上のことから、当第3四半期連結累計期間の売上高は773百万円(前年同期比6.3%増)、営業損失は530百万円(前年同期は営業損失462百万円)となりました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は30,468百万円(前年同期比16.7%増)となりました。また、営業利益は3,049百万円(前年同期比3.0%減)、経常利益は3,044百万円(前年同期比7.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,576百万円(前年同期比93.4%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況及び分析

A) 流動資産

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、19,039百万円となり、前連結会計年度末よりも5,290百万円増加いたしました。その主な内訳は、現金及び預金が1,892百万円、売掛金が2,436百万円、商品が364百万円、前渡金が644百万円それぞれ増加したことによるものです。

B) 固定資産

当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、2,912百万円となり、前連結会計年度末よりも170百万円増加いたしました。その主な内訳は、有形固定資産が15百万円、無形固定資産が49百万円、投資その他の資産が105百万円それぞれ増加したことによるものです。

C) 流動負債

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、7,962百万円となり、前連結会計年度末よりも、1,899百万円増加いたしました。その主な内訳は、買掛金が692百万円、未払金が200百万円、未払法人税等が775百万円それぞれ増加したことによるものです。

D) 固定負債

当第3四半期連結会計期間末における固定負債は、75百万円となり、前連結会計年度末よりも、20百万円減少いたしました。その主な内訳は、長期借入金が29百万円減少したことによるものです。

E) 純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、13,913百万円となり、前連結会計年度末よりも、3,581百万円増加いたしました。その主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が3,576百万円増加したことによるものです。

 

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は95百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。