売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01077 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、国内企業の価格転嫁や個人消費の増加等により企業の業況感は緩やかに持ち直し、DX関連をはじめとする設備投資の増加や雇用情勢の改善が見られる等、景気は引き続き改善基調にありました。一方、世界的な金融引き締めが続く中、2023年がマイナス成長となったドイツを中心とする欧州各国の景気や中国の景気に対して慎重な見方が広がる等、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

当社グループを取り巻く事業環境につきましては、防災・減災、国土強靭化対策など建設需要の高まり等を背景に公共投資は底堅く推移しているものの、人件費等の上昇による物価高や円安等により原材料価格の高止まり状況が継続していることに加え、今後は建設・物流における2024年問題の影響が一層顕在化してくることが予想される等、今後も事業環境の変化に注視を要する状況が続いております。

このような事業環境の中、当社グループは、迅速かつ的確な意思決定のもと、組織一丸となって持続可能な企業グループとして成長していくことを目指し、3年目となる中期経営計画『しなやか2025』に掲げた各施策に取り組んでまいりました。

当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は55,089百万円(前年同四半期比3.8%減)、営業利益は4,882百万円(前年同四半期比12.1%減)、経常利益は5,141百万円(前年同四半期比13.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,344百万円(前年同四半期比33.7%減)となりました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。

(アスファルト応用加工製品事業)

アスファルト応用加工製品事業につきましては、「長寿命化・高性能化」や「環境負荷低減」を図る高付加価値製品の設計・受注活動の推進による販売拡大と、依然として高値圏での推移が続く原材料価格への対応に努めてまいりました。当第3四半期連結累計期間の売上高は19,999百万円(前年同四半期比4.0%減)、セグメント利益は4,403百万円(前年同四半期比10.7%減)となりました。

(道路舗装事業)

道路舗装事業につきましては、防災・減災、国土強靭化対策に係る工法提案からの受注活動と工事の着実な執行に加え、資材等の価格高騰への対応や原価管理の強化に努めてまいりました。当第3四半期連結累計期間の売上高は34,852百万円(前年同四半期比3.8%減)、セグメント利益は3,059百万円(前年同四半期比6.2%増)となりました。

(その他)

その他につきましては、不動産賃貸収入などにより、売上高は237百万円前年同四半期比2.2%増)、セグメント利益は171百万円前年同四半期比2.1%増)となりました。

 

 

総資産は、前連結会計年度末に比べて618百万円増加し、92,092百万円となりました。これは、投資有価証券が2,951百万円建物及び構築物が987百万円機械装置及び運搬具が371百万円長期預金が700百万円増加した一方、現金及び預金が3,192百万円受取手形、売掛金及び契約資産が1,073百万円減少したことなどによるものです。

負債は、前連結会計年度末に比べて367百万円増加し、19,370百万円となりました。これは、電子記録債務が665百万円繰延税金負債が737百万円増加した一方、未払法人税等が790百万円減少したことなどによるものです。

純資産は、前連結会計年度末に比べて251百万円増加し、72,721百万円となりました。これは、資本剰余金が346百万円利益剰余金が820百万円その他有価証券評価差額金が1,004百万円自己株式が1,883百万円増加したことなどによるものです。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は661百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。