売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01083 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態および経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済が正常化するなか、物価の上昇による個人消費の伸び悩みや海外経済減速が輸出の逆風となり、回復には一服感がみられました。世界経済においては、インフレは鈍化傾向にある中で、米国経済は引き締め効果が顕在化しつつあり、中国では不動産問題や景気対策の一巡により先行きに不安が見られました。為替は日米の金融政策転換をにらみつつ、円安方向から反転しつつあります。

このような状況のもと当社グループにおいては、海外での販売数量増加および全般的な販売価格の上昇により売上高は23,731百万円(前年同期比5.6%増)となり、営業利益は1,050百万円(前年同期比105.5%増)と大幅に増加したことに加え、為替差益と中国持分法子会社の投資利益増により、経常利益は1,699百万円(前年同期比48.6%増)、特別利益に負ののれん発生益の計上により、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,335百万円(前年同期比85.8%増)となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

① 日本

特殊潤滑油は主力のダイカスト油剤と鍛造油剤の販売数量は前年同期を上回りましたが、難燃性作動液や冷熱媒体が数量減となったことから部門全体の販売数量は前年同期を下回りました。ホットメルト接着剤は衛生材料向けが好調で数量増となりましたが、素材および合成潤滑油は主要顧客での需要減により数量減となりました。日本セグメント全体で販売数量は前年同期を下回ったものの、製品価格是正により増収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は15,295百万円(前年同期比4.6%増)となり、セグメント利益は545百万円(前年同期比238.2%増)となりました。

 

② 中国

不動産問題や、雇用回復の遅れによる消費抑制等が内需回復の重石となっている状況の中、特殊潤滑油は日系自動車部品メーカーの稼働率低下の影響を受け、ホットメルト接着剤は空気清浄機用フィルター用途での出荷減により、共に減収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は2,532百万円(前年同期比10.0%減)となり、セグメント利益は160百万円(前年同期比22.2%減)となりました。

 

③ 東南/南アジア

特殊潤滑油はインドおよびインドネシアでの自動車生産台数の増加による数量増と製品価格是正により、ホットメルト接着剤は同地域での拡販により、共に増収となりました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は5,031百万円(前年同期比17.7%増)となり、セグメント利益は230百万円(前年同期比166.2%増)となりました。

 

 

④ 北米

自動車生産台数の増加による数量増により特殊潤滑油は大幅増収となりました。また中でも少量塗布型離型剤等の高付加価値品の出荷が順調に推移しました。

この結果、当セグメントの外部顧客への売上高は872百万円(前年同期比14.4%増)となり、セグメント利益は112百万円(前年同期比43.1%増)となりました。

 

財政状態は、次のとおりです。

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて4,542百万円増加し、36,559百万円となりました。これは主に、現金及び預金が1,696百万円、売上債権が420百万円、棚卸資産が199百万円、有形固定資産が930百万円、無形固定資産が146百万円、投資その他の資産が368百万円それぞれ増加したことによるものです。

負債は、前連結会計年度末に比べて2,593百万円増加し、13,371百万円となりました。これは主に、長期借入金が2,523百万円、短期借入金が424百万円増加した一方で、仕入債務が563百万円減少したことによるものです。

純資産は、前連結会計年度末に比べて1,949百万円増加し、23,188百万円となりました。これは主に、利益剰余金が966百万円、為替換算調整勘定が634百万円、非支配株主持分が340百万円それぞれ増加したことによるものです。

 

 

(2) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、978百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5) 経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。