売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E37333 


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期会計期間末における資産合計は3,620,785千円となり、前事業年度末に比べ245,716千円増加いたしました。

 流動資産は3,252,688千円(前事業年度末比300,701千円増加)となりました。主な要因は、現金及び預金の増加373,653千円、預け金の増加49,158千円、その他に含まれる前渡金の増加20,013千円、仮払法人税等の増加18,408千円、売掛金の減少164,210千円等によるものであります。

また、固定資産は368,097千円(前事業年度末比54,985千円減少)となりました。主な要因は、減価償却費の計上による工具、器具及び備品の減少58,207千円等によるものであります。

 

(負債)

 当第3四半期会計期間末における負債合計は1,863,534千円となり、前事業年度末に比べ127,164千円増加いたしました。

 流動負債は1,863,513千円(前事業年度末比127,254千円増加)となりました。主な要因は、チケット・コンテンツの売買代金及び「メンバーシップ」の会員費である預り金の増加128,996千円、未払法人税等の増加20,700千円、その他に含まれる未払消費税等の増加23,460千円、ユーザーへの支払報酬である買掛金の減少39,404千円、取引先への支払である未払金の減少12,127千円等によるものであります。

また、固定負債は20千円(前事業年度末比90千円減少)となりました。減少要因は、その他に含まれるリース債務の支払90千円によるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期会計期間末における純資産合計は1,757,251千円となり、前事業年度末に比べ118,552千円増加いたしました。これは、減資による資本金の減少1,056,687千円、資本金及び資本準備金からの振り替えによる資本剰余金の増加1,067,959千円、四半期純利益の計上による利益剰余金の増加107,280千円によるものであります。

 この結果、自己資本比率は48.5%(前事業年度末は48.6%)となりました。

 

(2)経営成績の状況

 当第3四半期累計期間における我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の緩やかな持ち直しが続く一方で、エネルギーや食料品を中心とした物価の高騰、世界的な景気後退懸念等の影響により、不透明な状況が継続しています。

 当社を取り巻くインターネット関連市場につきましては、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、日本における2023年6月末時点の移動系通信の契約数は、2億1,282万回線(前年同期比4.4%増)と緩やかな増加が続いております。(出所:総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和5年度第1四半期(6月末))」)。また、当社がターゲットとする動画投稿・ライブ配信市場においては、グローバルSNSプラットフォームを中心にライブ配信利用者の増加が継続し、今後も市場は拡大していくことが予想されます。

 このような事業環境のもと、当社では、ユーザー満足度の向上を目指して、視聴者と配信者がライブ配信内で協力してクイズに答える「ツイキャスQ」や、人気オンラインゲームを使ったゲームイベント「ツイキャス x Only Up! 登頂チャレンジ」を開催しました。また、プラットフォームの経済規模拡大を目的に、海外在住配信者向け収益化サービスの提供や、メンバーシップ会員限定プレミア配信チケットの販売を開始し、資本業務提携先である株式会社STPR所属の人気アイドルユニット「すとぷり」とのコラボレーションによるメンバーシップ会員限定プレミア配信割引クーポンキャンペーンを実施しました。

 さらに、プラットフォームにおける文化の拡大を目指して、より多くの利用者にオンライン共同視聴を体験いただくために、ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット出演のSFサスペンス映画「12モンキーズ」や新作TVアニメ「政宗くんのリベンジR」等の放送を実施しました。

 その結果、当第3四半期累計期間においては、当社の重要指標の一つである月間平均ポイントARPPU(Average Revenue Per Paid Userの略、課金ユーザー一人当たりの平均課金額)は6,579円(前年同期比7.7%増)と堅調に推移しました。また、実質売上総利益(当社が獲得する売上高合計から、収益化された配信者に対してお支払する報酬額と、Apple Inc., Google Inc. 等の決済代行業者に対して支払う手数料を差し引いた金額)については、ポイント購入における決済手段比率の変化がさらに進んだことによる決済手数料総額の減少と、配信者を毎月定額の会員費で応援することができる「メンバーシップ」の継続的な売上増加等の影響により、1,283,304千円(前年同期比2.8%増)となりました。一方で、月間平均ポイントPU(Paid Userの略、課金ユーザー数)は減少傾向を回復するには至らず、75千(前年同期比11.7%減)となり、その結果、「ツイキャス」のポイント販売売上は4,458百万円(前年同期比4.9%減)となりました。

 以上の結果、当第3四半期累計期間における実績は、売上高が4,824,491千円(前年同期比3.2%減)、営業利益は129,362千円(前年同期比73.9%増)、経常利益は140,234千円(前年同期比85.9%増)となり、四半期純利益は107,280千円(前年同期は32,135千円の四半期純損失)となりました。

 なお、当社はライブ配信コミュニケーションプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントに関する記載は省略しております。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期累計期間において、当社の経営方針・経営戦略等の重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第3四半期累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。