売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E38043 


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。なお、当社グループは、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。

 

(1)経営成績及び財政状態の状況 

当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の沈静化により国内の経済・消費活動は正常化が進み、景況感が回復してきた一方で、世界的な資源価格の高騰や不安定な為替の動向、商品・サービスの値上げによる物価高等により依然先行き不透明な状況が続いています。

このような状況の下、当社グループは、note事業(クリエイターがユーザーとコミュニケーションをとりながらデジタルコンテンツを創作・公開・販売できるプラットフォーム「note」の運営)、note pro事業(法人向け情報発信SaaS「note pro」の運営)、法人向けサービス事業(「note」上での企業協賛型コンテストの実施など)を主要な事業として展開してまいりました。

「note」については、継続的な機能改善によってプラットフォームに集まるユーザー・コンテンツが順調に増加しており、2024年5月末時点で累計会員登録者数は816万人、公開コンテンツ数は4,530万件となりました。当第2四半期連結会計期間における流通総額は4,175百万円(前年同期比25.9%増)となり、引き続き高水準で推移しています。「note pro」については、noteのサービス成長に伴う企業からの認知度向上により引き続き利用企業は増加しており、2024年5月末時点でARR(注)1は505百万円(前年同期比21.5%増)となりました。法人向けサービス事業については、「note」のユーザー数増加などにより、「noteコンテスト」案件が堅調に推移しております。また、販売費及び一般管理費として、noteの利用者拡大を目的とした販売促進費やプロダクトの開発コスト等を継続的に計上しております。

 

(注)1.ARR=Annual Recurring Revenueは、各四半期末月のMRR(注)2を12倍したもの。

2.MRR=Monthly Recurring Revenueは、月次経常収益。MRRには、note proの基本料金に加え、一部オプション料金も含む。

 

以上の結果、当第2四半期の経営成績及び財政状態の状況は、以下のとおりとなりました。

 

① 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間の売上高は1,616,109千円となりました内訳は、note売上高1,322,133千円、note pro売上高248,521千円、法人向けサービス売上高37,437千円、その他売上高8,017千円です。また、営業利益12,091千円、経常利益は15,801千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は14,042千円となりました。

なお、当社グループはメディアプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における総資産は3,556,923千円となりました。

流動資産は3,489,946千円となり、その主な内訳は、現金及び預金2,011,828千円受取手形及び売掛金185,527千円未収入金1,184,617千円です。

固定資産は66,977千円となり、その内訳は、有形固定資産15,122千円投資その他の資産51,855千円です。

 

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は1,934,255千円となりました。

流動負債は、1,854,255千円となり、その主な内訳は預り金1,535,180千円です。

固定負債は80,000千円となり、その内訳は長期借入金80,000千円です。

 

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,622,667千円となりました。その主な内訳は、資本金28,383千円資本剰余金1,985,070千円利益剰余金△400,800千円です。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,011,828千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、67,885千円となりました。これは主に、「note」の流通総額の伸長などによる未収入金の増加額181,923千円により資金が減少した一方で、税金等調整前四半期純利益15,801千円であったことに加え、「note」の流通総額の伸長などによりクリエイター向けの預り金が増加したことなどによる預り金増加額239,322千円により資金が増加したことなどによります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、961千円となりました。これは、業務用PCの購入等による有形固定資産の取得による支出961千円によります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、43,303千円となりました。これは主に、新株予約権の行使による株式の発行による収入36,766千円があったものの、長期借入金の返済による支出80,000千円があったことなどによります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。