売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01425 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されております。ただし、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があります。

 当社の主要な取引先である電力業界では今年度よりレベニューキャップ制度(新託送料金制度)が導入され、大きな変革の時期を迎えております。一方、建設業界では、首都圏での再開発や、物流倉庫、データセンター、輸出関連工場など大型物件の着工もあり、建築需要は依然として高い状態が続いております。

 当社はこのような状況の中、各事業で拡販に努め、当第3四半期累計期間の売上高は5,977百万円と前年同四半期比809百万円(15.7%)の増加となりました。

 利益面については、売上総利益が1,159百万円と前年同四半期比195百万円(20.2%)の増加、営業利益は335百万円と前年同四半期比155百万円(86.3%)の増加、経常利益は341百万円と前年同四半期比155百万円(83.3%)の増加、四半期純利益は256百万円と前年同四半期比127百万円(99.2%)の増加となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

① 電力通信部門

 電力関係ではレベニューキャップ制度の影響もあり、設備の老朽化対策の工事や電柱の建替工事が増えております。通信関係では支障移転工事や保守等の動きが中心となり、新規の光設備構築は少ない状況が続いております。

 鉄塔・鉄構については、送電鉄塔の経年による建替え需要は依然としてあり、前年より受注量は増加したものの当初予想していたよりも伸びませんでした。

 この結果、売上高は3,446百万円と前年同四半期比567百万円(19.7%)の増加、セグメント利益は540百万円と前年同四半期比160百万円(42.2%)の増加となりました。

 

② 建材部門

 建材関係は、首都圏を中心に大型物件の稼働も増加し、中小の物件もコンスタントに動いている状況のため、

売上は好調ですが、材料費高騰の影響が続いており利益は微増となりました。

 この結果、売上高は2,530百万円と前年同四半期比242百万円(10.6%)の増加、セグメント利益は107百万円と前年同四半期比13百万円(13.8%)の増加となりました。

 

(2) 財政状態の分析

(総資産)

 総資産は、前事業年度末に比べ1,081百万円増加し7,310百万円となりました。これは、主に現金及び預金699百万円、棚卸資産390百万円、有形及び無形固定資産110百万円の増加、売上債権119百万円の減少によるものです。

(負債)

 負債は、前事業年度末に比べ833百万円増加し3,678百万円となりました。これは、主に仕入債務210百万円、設備関係未払金162百万円、長期借入金500百万円の増加、未払費用33百万円の減少によるものです。

(純資産)

 純資産は、前事業年度末に比べ248百万円増加し3,631百万円となりました。これは、主に四半期純利益256百万円の計上による増加と、配当金23百万円の支払によるものです。この結果、有利子負債比率(D/Eレシオ)は0.15倍と良好な水準にあります。

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当第3四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ699百万円増加し1,864百万円となりました。

 

 当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は277百万円(前年同四半期は65百万円の獲得)となりました。これは、主に税引前四半期純利益及び減価償却費を451百万円計上したこと、売上債権の減少額119百万円、棚卸資産の増加額390百万円、仕入債務の増加額210百万円、法人税等の支払額126百万円によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は54百万円(前年同四半期は121百万円の使用)となりました。これは、主に有形及び無形固定資産の取得による支出64百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果得られた資金は476百万円(前年同四半期は23百万円の使用)となりました。これは、主に長期借入れによる収入500百万円、配当金の支払額23百万円によるものです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は、57百万円であります。

 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。