E01370 Japan GAAP
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、物価の上昇が続いておりますが、個人消費や設備投資は徐々に持ち直し始めている状況となっております。海外経済は金融引締め等を背景として景気が下振れしており、先行き不透明な状況が継続しております。
このような状況下、当社グループの当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高は14,097百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益は346百万円(前年同期比7.6%増)となりました。経常利益は持分法による投資利益の減少等により534百万円(前年同期比2.3%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益を計上したものの、前年同期も投資有価証券売却益や退職給付信託返還益を計上していた影響により545百万円(前年同期比46.0%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
産業用機能フィルター・コンベア事業は以下の事業で構成されます。
製紙製品分野では、国内の紙の需要は伸び悩み、海外においても特に欧州での景気後退による需要減少の状況は継続しております。このような状況下ではありますが、円安の影響もあり売上高は国内海外ともに前年同期と比べ増加いたしました。
その他産業用フィルター・コンベア分野では、食品業界向けコンベアベルトが増加したことにより売上高は前年同期と比べ増加いたしました。
結果、当セグメントの外部顧客への売上高は9,814百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益は629百万円(前年同期比25.5%増)となりました。
電子部材・フォトマスク事業は以下の事業で構成されます。
電子部品業界は、完成品(携帯電話・PC・タブレットなど)の在庫調整が一服し、徐々に電子部品の市場環境も回復しつつあります。
そのような状況下、当社グループでは通信デバイス業界や自動車業界の得意先の試作品・開発品の需要をとらえることができており、エッチング加工製品分野の売上高は前年同期並み、フォトマスク製品分野の売上高は前年同期と比べ増加いたしました。
結果、当セグメントの外部顧客への売上高は2,107百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は250百万円(前年同期比173.8%増)となりました。
③環境・水処理関連事業
環境・水処理関連事業は、プール並びにろ過装置の設計・販売、天然ガスパイプラインの腐食・ガス漏れを防ぐ絶縁継手の販売などを行っております。
当第2四半期連結累計期間における当セグメントの外部顧客への売上高は1,658百万円(前年同期比10.6%減)となりました。また、前期より継続していた複数の大型案件はほぼ工事が完成しておりますが、資材や工事費高騰の影響を非常に大きく受け、営業損失は210百万円(前年同期営業利益22百万円)となりました。
不動産賃貸事業は、当社が保有する不動産を店舗、マンション、駐車場等として賃貸しております。
既存の賃貸物件が順調に稼働した結果、当セグメントの外部顧客への売上高は517百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は397百万円(前年同期比0.1%増)となりました。
(注) 各セグメントの営業利益の合計額と連結業績における営業利益との差異721百万円(前年同期比4.4%増)は、主として各セグメントに配分していない全社費用であります。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ195百万円増加し、21,357百万円となりました。これは主として、受取手形、売掛金及び契約資産が543百万円減少した一方で、現金及び預金が827百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ314百万円減少し、21,347百万円となりました。これは主として、有形固定資産その他に含まれる建設仮勘定が535百万円増加した一方で、投資有価証券が688百万円、建物及び構築物が156百万円それぞれ減少したことによるものであります。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ118百万円減少し、42,704百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ243百万円減少し、13,442百万円となりました。これは主として、1年内返済予定の長期借入金が932百万円増加した一方で、短期借入金が786百万円、支払手形及び買掛金が249百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ317百万円増加し、6,298百万円となりました。これは主として、固定負債その他が80百万円減少した一方で、長期借入金が403百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ74百万円増加し、19,741百万円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ192百万円減少し、22,963百万円となりました。これは主として、利益剰余金が157百万円増加した一方で、その他有価証券評価差額金が309百万円減少したことによるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ827百万円増加し、5,202百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益942百万円、減価償却費749百万円などにより、1,238百万円の収入(前第2四半期連結累計期間に比べ43百万円の収入減)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入680百万円などがありましたが、有形固定資産の取得による支出968百万円などにより、343百万円の支出(前第2四半期連結累計期間に比べ146百万円の支出増)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入1,700百万円などがありましたが、短期借入金の純減額792百万円、長期借入金の返済による支出372百万円、配当金の支払額387百万円などにより、104百万円の支出(前第2四半期連結累計期間に比べ901百万円の支出減)となりました。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、217百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究活動の状況に重要な変更はありません。
前連結会計年度末において計画中であった静岡事業所の網製造設備の新設について、当第2四半期連結累計期間に計画の変更がありました。変更後の計画は次のとおりであります。
(注) 下線部分は変更箇所を示しております。