東洋刄物株式会社

上場廃止 (2022/08/22) 株式等売渡請求による取得 金属製品特殊工具スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E01376 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」)は落ち着きを見せ、社会経済活動の制限緩和など感染懸念後退を背景に、緩やかながらも回復基調で推移しました。一方で、製造業においては、感染症やロシア・ウクライナ情勢などを背景に世界的な半導体などの部品不足や原材料価格の高騰などが継続しております。
 当社グループにおいて、当連結会計年度は2022年6月3日に発表いたしました見直し後の中期経営計画(期間:2020年4月~2023年3月)の最終年度であり、工業用機械刃物及び産業用機械・部品においては、重点施策に基づき最重点品種への営業活動を積極的に展開し、生産性を重視した生産体制の構築、並びに研究開発への設備投資及び早期製品化に継続して取り組んでおります。一定の下押し要因があるなか、鉄鋼用刃物、製本用刃物は伸び悩んだものの、経済の回復基調に伴い、その他品種の受注環境は好調に推移し、主力製品である産業用機械及び部品を中心に需要を取り込みました。緑化造園は、主力の管理業務や造園工事などが堅調に推移したほか、前連結会計年度の未成工事高が影響いたしました。その結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は、1,287,112千円(前年同四半期比8.4%増)となりました。損益面におきましては、旺盛な需要に対応するための増産体制や鋼材価格の上昇などが影響し、営業利益47,680千円(前年同四半期比40.0%減)、経常利益66,854千円(前年同四半期比90.3%減)、特別損失に公開買付関連費用158,991千円を計上したことで親会社株主に帰属する四半期純損失75,053千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益596,774千円)となりました。
 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
 ア) 機械刃物及び機械・部品
 当セグメントにおきましては、鉄鋼用刃物、製本用刃物は需要が減少したものの、主力の産業用機械及び部品を中心にその他品種の需要は旺盛であり、売上高1,181,774千円(前年同四半期比7.7%増)、セグメント利益141,304千円(前年同四半期比12.5%減)となりました。
 イ) 緑化造園
 当セグメントにおきましては、主力の管理業務や造園工事が堅調といえる状況のなか推移し、前連結会計年度末の未成工事高が当第1四半期連結累計期間の売上に反映された結果、売上高105,337千円(前年同四半期比18.0%増)となり、セグメント利益は1,815千円(前年同四半期比60.3%減)となりました。

 

流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.2%増加し、4,944,041千円となりました。これは主として現金及び預金の増加などによるものです。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.8%減少し、2,010,459千円となりました。これは主として建設仮勘定の増加があったものの、投資有価証券の減少があったことなどによるものです。

この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて1.7%増加し、6,954,500千円となりました。

流動負債は、前連結会計年度末に比べて3.9%増加し、2,351,916千円となりました。これは主として未払法人税等並びに賞与引当金の減少があったものの、未払費用の増加があったことなどによるものです。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて6.1%増加し、2,227,282千円となりました。これは主として長期未払金の増加などによるものです。 

この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて5.0%増加し、4,579,198千円となりました。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3.9%減少し、2,375,302千円となりました。これは主として利益剰余金の減少などによるものです。

 

(2)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7,292千円であります。