売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E31055 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、本年5月には新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことで、人の動きが活発化し、経済活動は回復基調で進みつつあります。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化による資源・エネルギー価格の上昇や、世界的な金融引き締めに伴う大幅な為替変動、イスラエルとハマスの武力衝突による地政学リスク等、先行き不透明な状況は継続していると認識しております。

一方、当社の事業領域である国内インターネット広告市場は継続して拡大傾向にあり、2023年度にはインターネット広告媒体費は前年度から12.5%拡大し、2.79兆円を超える見込み(※1)であります。人々の生活の中で、インターネットの利用は引き続き拡大しており、インターネット広告業界も引き続き堅調に推移しました。

(※1)出所:電通グループ5社 2023年3月発表「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

このような環境の下、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの集客支援事業は昨年度に続き、顧客基盤を拡大し、売上高を増加させております。不動産テック事業についても、顧客数を着実に増加させることに加え、ストック売上を拡大させております。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高4,471百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益466百万円(前年同期比9.7%増)、経常利益468百万円(前年同期比15.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益347百万円(前年同期は76百万円の損失)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

   集客支援事業

集客支援事業には、検索エンジン関連サービス、運用型広告・アフィリエイト広告サービス等を含んでおります。検索エンジン関連サービスにおいては、注力サービスとしておりますMEOサービス(※2)について、新規案件を積上げ、業績は安定して伸長しております。アフィリエイト広告サービスにおいては、直販営業に経営資源を多く投下しております。その結果、当第3四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は4,299百万円(前年同期比9.5%増)、セグメント利益は603百万円(前年同期比4.4%減)となりました。

(※2)MEOとは(Map Engine Optimization)の略で、主としてGoogle社が提供するGoogle Mapにおいて上位表示を実現しアクセスを増加させること、またそのための技術やサービスを指します。

 

   不動産テック事業

不動産テック事業には、連結子会社GMO ReTech株式会社で提供いたします賃貸DXサービス等が含まれます。賃貸運営を楽にする、をミッションとし、賃貸運営に関わる方々をもっと自由にするために、サービス開発、改善に取り組んでまいりました。当第3四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は172百万円(前年同期比151.4%増)、セグメント損失は140百万円(前年同期は210百万円の損失)となりました。

 

(2)財務状態の状況

(資産)

 当第3四半期連結累計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ342百万円増加し、2,575百万円となりました。主な変動要因は、受取手形、売掛金及び契約資産131百万円の増加(前連結会計年度末比16.8%増)、現金及び預金88百万円の増加(前連結会計年度末比7.9%増)、等によるものであります。

(負債)

 当第3四半期連結累計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ4百万円減少し、1,835百万円となりました。主な変動要因は、未払法人税等127百万円の増加、未払金84百万円の減少(前連結会計年度末比20.1%減)、等によるものであります。

 (純資産)

 当第3四半期連結累計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ346百万円増加し、739百万円となりました。主な変動要因は、利益剰余金が347百万円増加したこと等によるものであります。

 

(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明

 当連結会計年度の業績につきましては、2023年8月3日に公表いたしました通期の業績予想を変更しておりません。今後、修正の必要が生じた場合には、速やかに開示する予定です。