株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン

ブランドなど:EPSH'OURSサムポロトラスト
サービス業人材サービススタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E30476 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当第1四半期連結会計期間において、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等) セグメント情報」の「2.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。

なお、セグメントごとの比較情報については、前第1四半期連結累計期間の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間(2024年3月1日~2024年5月31日)におけるわが国経済は、世界的な金融引締めの影響等による海外経済の下振れがわが国の景気を下押しするリスクになりうるほか、物価上昇や海外情勢、金融資本市場の変動等が経済に与える影響に十分注意する必要があります。不動産市場については、全国住宅地の価格の上昇等はあるものの、住宅取得の支援制度の充実、金融緩和政策の維持、及びテレワークの普及等により住宅取得ニーズは高い状況が続いております。

このような事業環境の中、当第1四半期連結累計期間においては、金融機関の積極的な住宅ローンの取り組みを受け金融ソリューション事業の各種サービス利用件数が引き続き好調に推移いたしました。また、不動産ソリューション事業においても不動産取引の非対面決済サービス「H'OURS(アワーズ)」の利用件数及び不動産調査・評価サービスの受注も増加いたしました。

 

以上の結果、当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は1,173,482千円(前年同期比13.2%増)、営業利益は198,140千円(前年同期比62.5%増)、経常利益は206,686千円(前年同期比66.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は142,471千円(前年同期比112.8%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

(金融ソリューション事業)

金融ソリューション事業においては、主に金融機関に対し、住宅ローンに係る事務及び相続手続きの利便性、安全性及び業務の効率化に寄与する各種サービスを提供しております。取引関係者に対し不動産取引に係る受発注管理、進捗管理及び品質管理等に資するクラウドシステム「EPS(EAJ Platform System)」を通じてサービスを提供しております。また、連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託における信託サービス、相続手続き代行サービスでは決済の安全性確保、財産保全等のニーズに対応しております。

当第1四半期連結累計期間においては、主に金融機関の住宅ローン取扱い件数が好調であったことに伴う各種サービス利用件数の増加により増益となりました。

 

以上の結果、セグメント売上高は574,143千円(前年同期比30.4%増)、セグメント利益は298,158千円(前年同期比42.3%増)となりました。

 

(不動産ソリューション事業)

不動産ソリューション事業においては、主に不動産事業者に対し、不動産取引の非対面決済サービス「H'OURS」を提供する等取引の利便性、安全性及び業務の効率化のための各種サービスを提供しております。また、連結子会社の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託では、主に税理士等の士業からの相談に応じ、不動産の調査から取引決済まで安全性の高い不動産オークション取引の機会の場を提供しております。

当第1四半期連結累計期間においては、不動産市況高騰の影響等により不動産オークション取引の成約及び決済時期に遅れが見られるものの、「H'OURS(アワーズ)」の利用件数は引き続き好調に推移いたしました。

 

以上の結果、セグメント売上高は181,808千円(前年同期比5.8%減)、セグメント利益は10,097千円(前年同期比65.8%減)となりました。

 

(建築ソリューション事業)

建築ソリューション事業においては、主に建築事業者に対し、現場管理及び建築確認・申請業務等の利便性、安全性及び業務の効率化に寄与する各種サービスを提供しております。連結子会社の株式会社中央グループでは、建築事業者に対し建築の申請から各種申請用図面の作成、検査・アフターフォローまでワンストップでトータルサポートを行う住宅建築支援ツール「ARCHITECT RAIL(アーキテクト・レール)」の提供を行うとともに、測量、建築設計等の専門サービスを提供しております。

当第1四半期連結累計期間においては、建築事業者からの敷地調査業務の受託件数、及び設計サポートサービスが堅調に推移いたしました。

 

以上の結果、セグメント売上高は213,230千円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益は23,643千円(前年同期比7.3%増)となりました。

 

(士業ソリューション事業)

士業ソリューション事業においては、主に不動産取引に関わる士業に対し、業務の利便性、安全性及び業務の効率化のための各種サービスを提供しております。連結子会社の株式会社サムポローニアでは、主に登記申請に関連する分野において、オンライン申請機能や情報管理機能など多様な機能を有する「サムポローニアシリーズ」を通じて、士業へサービスを提供しております。また、マイナンバーカードを利用した本人確認及び電子署名を可能とする「サムポロトラスト」を提供しております。

当第1四半期連結累計期間においては、主力商品であるサムポロ―ニアシリーズが堅調に推移いたしました。

 

以上の結果、セグメント売上高は202,146千円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益は15,768千円(前年同期比338.7%増)となりました。

 

②財政状態の状況

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における流動資産は3,199,441千円となり、前連結会計年度末と比較して254,717千円の減少となりました。これは主に、売掛金が83,195千円増加となった一方で現金及び預金が356,233千円減少したことによるものであります。固定資産は1,052,839千円となり、前連結会計年度末と比較して59,211千円の増加となりました。

以上の結果、総資産は4,252,281千円となり、前連結会計年度末と比較して195,506千円の減少となりました。

 

(負債)

当第1四半期連結会計期間末における流動負債は818,194千円となり、前連結会計年度末と比較して72,547千円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が66,129千円減少したことによるものであります。固定負債は86,868千円となり、前連結会計年度末と比較して4,202千円の減少となりました。

以上の結果、負債合計は905,063千円となり、前連結会計年度末と比較して76,750千円の減少となりました。

 

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は3,347,217千円となり、前連結会計年度末と比較して118,756千円の減少となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益が142,471千円であった一方、剰余金の配当が261,795千円あったことによるものです。

以上の結果、自己資本比率は78.7%(前連結会計年度末は77.9%)となりました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。