売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32400 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績に関する説明

 当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、一部に足踏みも見られるが、緩やかに回復しております。一方で、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があるなど、不透明な状況が継続しております。

 このような状況の中、当社グループは、成功報酬型求人メディア「Green」、組織力向上プラットフォーム「Wevox」、ビジネス版マッチングアプリ「Yenta」、及びプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」を運営してまいりました。

 成功報酬型求人メディア「Green」については、我が国の経済が不透明な状況にある中でも、求人企業の多くが属するインターネット業界は、人工知能やIoTに関する様々なサービスが生まれており、ITエンジニアやWebデザイナーといった人材の需要は堅調に推移しております。当社では、求人企業と求職者のマッチング効率向上のためのコンテンツの拡充、ビッグデータ解析によるレコメンド精度の向上をはじめ、登録者数の増加施策としてWebマーケティングの強化等、転職市場における「Green」の独自の競争優位性を活かした様々な取り組みを実施しております。

 組織力向上プラットフォーム「Wevox」については、組織の状態をスコアリングして可視化し、改善策を推奨することで、利用企業の組織改善を支援するサービスであり、2017年5月の正式リリース以降着実に導入企業を増やしております。当社では、今後の拡販に向けてプロダクトの更なる向上、カスタマーサクセス体制の充実を図ることが重要と考えております。

 ビジネス版マッチングアプリ「Yenta」については、「ビジネスを加速させる出会い」を生み出し、ビジネスパーソンの組織の枠を超えた横の繋がりを増やすことで、オープンイノベーション、働き方の多様化、生産性の向上等を促進しております。

 

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は4,071,850千円(前年同期比15.0%増)、営業利益は548,014千円(前年同期比72.3%増)、経常利益は534,447千円(前年同期比77.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は353,061千円(前年同期比292.2%増)となりました。

 

 セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

(People Tech事業)

 成功報酬型求人メディア「Green」については、当第2四半期連結累計期間の入社人数は 1,982人(前年同期比8.6%減)となりました。組織力向上プラットフォーム「Wevox」については、幅広い業種・業界にサービスの提供を行っており、本書提出日現在の導入企業は3,260社を超えております。

 以上の結果、People Tech事業の売上高は3,756,378千円(前年同期比11.3%増)、セグメント利益は528,281千円(前年同期比17.7%減)となりました。なお「Green」の売上高は2,562,863千円(前年同期比7.4%増)、「Wevox」の売上高は1,156,775千円(前年同期比24.0%増)であります。

 

(Sports Tech事業)

 当社グループは、千葉県千葉市を本拠地とするプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」を新規に設立し「Sports Tech事業」に進出いたしました。「アルティーリ千葉」は当社の連結子会社である株式会社アルティーリが運営等を行っております。2021-22シーズンよりB3リーグに新規参入し、初年度にB2リーグへの昇格を果たし、当第2四半期連結累計期間はB2リーグにて活動を行ってまいりました。

 以上の結果、Sports Tech事業の売上高は795,471千円(前年同期比198.1%増)、セグメント利益は17,632千円(前年同期は325,287千円の損失)となりました。

 

 

 

(2)財政状態に関する説明

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は7,697,935千円となり、前連結会計年度末と比べて548,284千円増加しました。これは主に、投資有価証券が290,446千円、投資その他の資産のその他が102,414千円増加したことによるものであります。

(負債)

 当第2四半期連結会計期間末における負債は2,062,788千円となり、前連結会計年度末と比べて464,963千円増加しました。これは主に、未払金が240,780千円減少したものの、短期借入金が500,000千円、契約負債が151,622千円増加したことによるものであります。

(純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における純資産は5,635,146千円となり、前連結会計年度末と比べて83,320千円増加しました。これは自己株式の取得により、純資産が486,794千円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益を353,061千円計上したことに加えて、新株予約権が91,959千円、資本金が63,090千円、資本剰余金が63,090千円増加したことによるものであります。

 なお、自己株式の消却により利益剰余金及び自己株式がそれぞれ866,003千円減少しております。

 

(3)キャッシュ・フローに関する説明

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、4,823,148千円となり、前連結会計年度末と比べて97,839千円の増加となりました。主な要因は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、413,728千円の収入(前年同四半期は314,142千円の収入)となりました。この主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益534,447千円、契約負債の増加額151,622千円、株式報酬費用の計上額91,959千円であり、主な減少要因は、未払金の減少額241,098千円、法人税等の支払額179,798千円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、325,945千円の支出(前年同四半期は53,253千円の支出)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出255,854千円及び敷金の差入による支出63,395千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、10,056千円の収入(前年同四半期は1,637千円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額500,000千円及び自己株式の取得による支出488,254千円によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。